AI・ロボットへの管理業務の委任意向は年々上昇
全ての項目でAI・ロボット肯定派が増加
目次
要旨
- AI・ロボットへの管理業務の委任意向が年々上昇
- 「清掃業務」と「サービス取次ぎ」ではAI・ロボットへの委任意向が高い
- 相談業務は、未だ人間への委任意向が上回る
調査概要
分譲マンション購入・売却検討者25万人を有するマンションのセカンドオピニオンサイト「住まいサーフィン」(https://www.sumai-surfin.com/)は、マンション居住者に対し、AI・ロボットに対する意識調査を行いました。「住まいサーフィン」は不動産ビッグデータを活用しコンサルティングを行う、スタイルアクト株式会社(東京都中央区・代表取締役:沖有人)が運営しています。
今回の調査では、「AI・ロボットへの“マンション管理の個別業務”に対する委任意向」について聞きました。
- 実施時期
- 2019年7月17日~8月7日(インターネット調査、郵送調査)
- 調査対象者
- 「お住まいの分譲マンションに関する調査」の回答者
- 有効回答数
- 2266
調査結果
分析結果から、昨年度と比較して全ての項目でAI・ロボットへの管理業務の委任意向が高まっていることがわかりました。「一般清掃」や「サービスの取次ぎ」では、DI(※)が50を越え、肯定的な意見が多く見受けられました。しかしながら、理事会運営や日常管理に関する相談では、依然として人間への依頼志向が強く表れています。「働き方改革」と深刻化する人手不足の影響を受け、マンションの居住者もAI・ロボットを効率的に活用した管理運営に期待していることが伺えます。既に空港や大型オフィスビルでは自動掃除ロボットの導入が進んでいることから、マンション管理業務においても「一般清掃」や「サービスの取次ぎ」からIoT化が進んでいくと考えられます。
AI・ロボットへの管理業務の委任意向が年々上昇
昨年度調査と比較し、全ての項目でAI・ロボットへの委任意向が高いことが分かりました。既に空港や大型オフィスビルでは自動掃除ロボットの導入が行われるなど、身の回りのIoT化が進み、親しみやすさと共に期待が高まったと考えられます。
「清掃業務」と「サービス取次ぎ」ではAI・ロボットへの委任意向が高い
DIで比較すると、AI・ロボットへの「共有部の清掃業務」の委任意向が56.4、「サービス取次ぎ」の委任意向では59.8となり、昨年度の同調査と比較し、よりAI・ロボットへの業務委任意向が高くなりました。「相談業務」に関しては、未だ抵抗を感じるようですが、共有部や受付の業務、さらに「共有設備の精算」や「管理費の徴収状況報告」など金銭の管理においては託しやすいことが伺えます。
相談業務は、未だ人間への委任意向が上回る
今回、全ての調査項目でAI・ロボットへのマンション管理業務の委任意向が高まったものの、依然として相談業務については人間への意向が高いことが分かりました。
特に「日常管理に関する相談」と「理事会運営に関する相談」では、DIは昨年度調査よりも大きく伸びているものの、やはり相談ごとに対しては、心情を慮って解決へ導いてほしいことが伺えます。
スタイルアクト株式会社
ITコンサルティング事業部
TEL:03-5537-6333 FAX:03-5537-6334
E-mail:pr@styleact.co.jp
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