細野透の「赤信号・黄信号・青信号」不定期

[第28号]「新築分譲マンション顧客満足度ランキング」を活用する

2019年06月04日

細野 透 ( ほその とおる )

マンション購入を考えるユーザーにとって「必読のランキング」

 皆さんは、日本最大級の調査規模を誇る「オリコン顧客満足度ランキング」の中にある、「新築分譲マンション顧客満足度ランキング」をご存知ですか。


 これは、「オリコンME社」が実際の利用者、すなわち「過去12年以内に、新築分譲マンションに入居し、かつ購入物件の選定に関与した人」を対象にして、アンケート調査を行った結果をとりまとめたものです。


 この「新築分譲マンション顧客満足度ランキング」は始まったばかりで、2019年版がようやく3回目になりました。ただし、2017年版、2018年版と比べると、2019年版は内容が一気に充実しました。


 そのためマンションの購入を考えているユーザーにとって、「必読のランキング」と呼べるような出来栄えになっています。ここでは、2019年2月に発表された、「首都圏・総合ランキング」「東海圏・総合ランキング」「近畿圏・総合ランキング」を紹介することにしましょう。

 アンケートに際しては、まず「立地、周辺環境、デザイン、住戸の構造・設計、共有施設、アフターフォロー、情報提供、引渡し時の住宅確認、マンションの構造・設計、住戸設備、金額の納得感」、という11の項目について質問。

 その上で「11項目の合計点」をもとに、マンションデベロッパー各社を順位付けして、ランキングを作成しています。

 

首都圏・総合ランキングベスト10の顔触れ

 ◇首都圏・総合ランキング

 1位 野村不動産 73.79点 
 2位 東京建物 73.68点 
 3位 住友不動産 73.42点 
 4位 大成有楽不動産 73.20点
 5位 東急電鉄 73.16点
 6位 三井不動産レジデンシャル 73.04点 
 7位 三菱地所レジデンス 72.94点
 8位 伊藤忠都市開発 72.31点
 9位 東急不動産 72.25点 
10位 大和ハウス工業 71.67点

 首都圏ランキング(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)では、調査の対象になった企業数は63社、回答者は8287人です。


 1位になった野村不動産は、11ある評価項目のうち、「引渡し時の住宅確認」「マンションの構造・設計」「アフターフォロー」の3項目で首位となりました。利用者からは、次のようなコメントが寄せられています。


 「敷地をぎりぎりに使うのでなく、植栽などを工夫し、余裕のある建て方をしていて高級感がある。また住んでからも、騒音などがほとんど感じられない」(60代、女性)。


 「大手の物件だけあって担当者の対応も丁寧で信頼がおけた。内覧会での細かな指摘にも、丁寧に対応してもらった。アフターサービスにも満足しています」(60代、男性)。


 2位には東京建物がランクイン。「立地」「情報提供」「マンションの構造・設計」の3項目では、野村不動産と同点1位になっています。

   また、3位の住友不動産は、「デザイン」の項目で1位になりました。

   より詳しい内容は、次のURLから入手できます。
    https://life.oricon.co.jp/rank-new-condominiums/syutoken/

 

東海圏・総合ランキングベスト7の顔触れ

 ◇東海圏・総合ランキング

 1位 大和ハウス工業 73.47点 
 2位 野村不動産 72.56点 
 3位 穴吹工務店 71.10点 
 3位 三井不動産レジデンシャル 71.10点  
 5位 大京 70.99点
 6位 近鉄不動産 70.88点 
 7位 宝不動産 70.48点

 東海圏ランキング(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)では、調査の対象になった企業数は37社、回答者は1071人です。


 1位になった大和ハウス工業は、11ある評価項目のうち、「引渡し時の住宅確認」「デザイン」「マンションの構造・設計」「住戸の構造・設計」「住戸設備」「アフターフォロー」の6項目で首位になっています。利用者からは、次のようなコメントが寄せられています。


 「近隣に他不動産のマンションがあったためか、大和ハウス工業のマンションについて詳しい説明があり、それが決定するきっかけになった。また担当者の方が休日にもかかわらず、内覧に応じかつ相談に乗ってくれてとても嬉しかった」(30代女性)。

   より詳しい内容は、次のURLから入手できます。
    https://life.oricon.co.jp/rank-new-condominiums/tokai/

 

近畿圏・総合ランキングベスト10の顔触れ

 ◇近畿圏・総合ランキング

 1位 住友不動産 74.74点 
 2位 三井不動産レジデンシャル 74.57点 
 3位 阪急阪神不動産 73.86点 
 4位 野村不動産 72.89点
 5位 三菱地所レジデンス 72.08点
 6位 日本エスリード 71.35点 
 7位 近鉄不動 71.23点
 8位 大京 70.80点
 9位 東急不動産 70.56点 
10位 プレサンスコーポレーション 69.70点

 近畿圏ランキング(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)では調査の対象になった企業数は48社、回答者は3043人でした。


 1位の「住友不動産」は、2017年から3年連続で1位の座を占めています。項目別では「立地」「情報提供」「周辺環境」「マンションの構造・設計」「共有施設」「金額・納得感」「アフターフォロー」の7項目で1位になっています。利用者からは、次のようなコメントが寄せられています。


  「利便性や立地条件が申し分なく購入して良かった。建つ前の購入だったが、眺望についてもイメージしやすい説明があって良かった」(50代女性)。
  「居住後のアフターサービスがしっかりしている。例えば、台風による軽微な損害にも、迅速かつ丁寧な対応をしてくれた」(60代男性)」。


  2位の三井不動産レジデンシャルは、項目別では「引渡し時の住宅確認」「デザイン」「住戸の構造・設計」「住戸設備」の4項目で1位になりました。

     より詳しい内容は、次のURLから入手できます。
     https://life.oricon.co.jp/rank-new-condominiums/kinki/


 ※「オリコン顧客満足度調査・新築分譲マンション」に関するニュースリリース
  https://life.oricon.co.jp/information/204/

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細野 透(ほその・とおる)
建築&住宅ジャ─ナリスト。

 建築専門誌『日経ア─キテクチュア』編集長などを経て、2006年からフリ─ランスで活動。東京大学大学院博士課程(建築学専攻)修了、工学博士、一級建築士。

 著書に、『建築批評講座』(共著、日経BP社)、『ありえない家』(日本経済新聞社)、『耐震偽装』(日本経済新聞社)、『風水の真実』(日本経済新聞出版社)、『東京スカイツリーと東京タワー』(建築資料研究社)、『巨大地震権威16人の警告』(共著、文春新書)、『謎深き庭 龍安寺石庭』(淡交社)など。