田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第38号]ルネセントラルタワー

2016年11月22日

【梅田に1駅8分の利便性】
「ルネセントラルタワー」は阪神本線「尼崎」駅徒歩3分に建つ総戸数294戸のタワーマンション。竣工は阪神なんば線開通に伴うホーム改良工事が始まった2003年、現在築13年(2016年現在)。阪神タイガースのセ・リーグ優勝が2003年、2005年といえばどのくらい前の竣工かピンとくるかもしれない。大阪市内と比べ住宅地としての尼崎市の人気は高くはなく、新築時は別として今となれば当マンションもそれほど注目を浴びることもないが、この「ルネセントラルタワー」、なかなかの好物件だ。魅力はいろいろあるが、ますは立地に注目した。最寄駅である阪神「尼崎」駅まで徒歩3分、駅前からデッキで繋がるアプローチについては後述するとして、最大の魅力は都心への近さ。阪神「尼崎」駅から阪神「梅田」駅までは特急でわずか1駅8分。最寄のショッピングセンターまで徒歩8分、ではなく梅田まで電車で8分。自転車や車の出し入れでもたついているうちに梅田についてしまう近さは、それだけでももっと注目されていいマンションといえる。

【駅前からデッキで3分のアプローチ】
阪神「尼崎」駅北側にはデッキが設置されている。デッキの上はベンチ、植栽、オブジェなどが配置されたゆとりある空間。とても広々している。そこを抜ければクリニックや買い物施設が入るモール「アマゴッタ」。そしてその隣が「ルネセントラルタワー」だ。駅からのアプローチは「道路を通る」や「デッキを通る」ではなく「公園を抜ける」と表現した方がしっくりとくる。マンションの北側、デッキ上にはガーデンカフェがあり、それを右手に見ながらデッキを北上すると国道2号線の北側まで移動可能。デッキを降りれば、尼崎市総合文化センター、都ホテルニューアルカイックが目の前にある。自宅マンションからシティホテルまでデッキ直結のストレスがない動線というのは優越感を感じるられる。ホテルのスカイラウンジ、鉄板焼、中華料理などが近接している一方、10分も歩けば駅を挟んで南側の歓楽街も行動範囲内。大衆的で場末な雰囲気の居酒屋などが多数ある。この混沌とした空間も立地の魅力だ。

【展望ラウンジにプール、ホテルライクなタワーマンション】
「ルネセントラルタワー」は地上36階建ての超高層。前項で説明した都ホテルニューアルカイックが地上22階。高層ホテルを見下ろすマンションだ。「見下ろす」は比喩的表現ではなく、屋上には展望デッキがあり上層階居住者でなくとも大阪や神戸の街並みを一望、まさに「見下ろす」ことができる。また2階には居住者のみが利用出来る天然温泉と屋内温水プール。まさにホテル並みの共用施設である。外壁はもちろんタイル張り。デッキから見上げると、中央部に白い2本のスパンが下層階から最上階まで突き抜け、その周囲を茶褐色のタイルが囲む。数スパンごとに階高が異なり、高さが数段階に分かれ、かつ左右非対称であるそのフォルムは存在感抜群だ。大阪市内にある同グレードのタワーマンションと比べると、賃料的には劣るかもしれないが、自分で住むにはお買い得感が高いマンションだ。

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。