田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第183号]市長は芸人の父親!北摂の人気都市吹田市

2023年01月12日

先日、日本各地で成人式が行われた。地元の名士や有名人・芸能人等を式典のゲストに呼んだ市区町村も多く、中でもニュースになったのが大阪府の吹田市。お笑いコンビ「ジャルジャル」を呼んだが後藤が欠席し、相方の福徳がやむなく市長と漫才を披露したというもの。芸人と即席漫才ができる市長とはなかなか素敵ではないか。

そんな吹田市。住宅地としてとても素敵な街だ。さて、さてどのようなエリアなのか?

吹田市は大阪市の北側、北摂と呼ばれるエリアの南部で大阪市に隣接する人口38万人弱の街。昭和20年台までは一部の旧市街地以外を除き千里丘陵が広がる郊外地だったが、1970年の日本万国博覧会の会場となることが決まり、日本初のニュータウンとなる千里ニュータウンが開発され、今では関西指折りの人気住宅街となっている。

市域は、名神高速道路以北にある北大阪急行電鉄「桃山台」駅・阪急千里線「北千里」駅等が最寄駅となるニュータウンエリアと、JR東海道線「吹田」駅・北大阪急行電鉄「江坂」駅等が最寄りとなる名神高速道路以南の旧市街地エリアに概ね二分され、旧市街地とニュータウンそれぞれの街並みが大きく異なる二つの顔を持つ。

そんな吹田市の特徴の一つは、交通利便性が高いこと。特に鉄道路線を利用しての大阪市内中心部への通勤アプローチが北大阪急行電鉄(桃山台駅・江坂駅、大阪メトロ御堂筋線「梅田」駅に直通)、阪急電鉄千里線(北千里駅、山田駅等、大阪メトロ堺筋線「北浜」駅等に直通)、JR東海道線(吹田駅、岸辺駅、JR大阪駅へ直通)の3系統あるのは注目。

京都・大阪間の移動においては、人気路線である阪急京都線の駅が正雀駅一つで市域の南東部を掠めるように通っているだけでほぼ市域を通らず、JR東海道線も各駅停車駅しかないことから、同じ北摂にある高槻市・茨木市と比べて見劣りする。しかし、大阪市内の北区・中央区等のビジネス街へのアクセスに関しては御堂筋線・堺筋線で乗り換えなしで移動ができ、市内中心部への距離も両市より近く、利便性に優る。

また、自動車移動も利便性が高い。名神高速道路、大阪中央環状線/中国自動車道、新御堂筋が市内に三角形を描くように走っており、市域の移動だけでなく大阪、神戸、京都等近畿圏各所への移動も利便が良い。

交通利便性以外で吹田市の特徴をもう一つあげるとすれば、やはり万博記念公園を挙げたい。

その名の通り万博、といっても2025年開催のものではなく1970年に開催された日本万国博覧会の会場跡地にある万博記念公園。吹田市だけでなく近隣の豊中市、茨木市、箕面市等の住民にとっても憩いの場所。域内は、その中心に岡本太郎デザインで有名な太陽の塔、その周囲には日本庭園、国立民族博物館、自然文化園など文化的な施設が並ぶ。公園を東西に突っ切るように走る中国自動車道、大阪モノレールを挟んで南側には大型ショッピングモール「ららぽーとEXPOCITY」、その隣にはガンバ大阪の本拠地「パナソニックスタジアム吹田」がある。北側の施設も合わせ公園内を楽しむには一日ではとても足りない。車でアプローチしやすい場所だが、休日には混雑するため大阪モノレール「万博記念公園」駅で行くのがおすすめ。

ちなみに大阪モノレールを利用すれば、大阪伊丹空港への移動も便利である。

吹田市長とジャルジャル後藤との即席コンビ。市長と芸人とのコンビ漫才もニュースとしては面白いが、実はその市長、名前は後藤圭二といいジャルジャル後藤の実父でそちらが大きな話題となった次第。

吹田市市長とジャルジャル後藤との関係を、私がニュースで初めて知ったのと同様に、吹田市の魅力をこの記事で初めて知る人がいれば幸いだ。

 

*参考:ジャルジャル後藤の父・吹田市長「何とかしのいだ二人」 福徳との緊急漫才にネット「心にささりました」

 

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。