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マンションを購入して住んでいても、家族構成の変化や子どもの成長などを理由に、一戸建てへの住み替えを検討する方も多いです。
ですが、気に入っていたマンションを手放すことへの不安もありますよね。
そこで、今回の記事では、マンションと比較した一戸建てのメリット・デメリットをご紹介します。
また、一戸建てへの住み替えにまつわる疑問点への回答もまとめています。
目次
1.マンションから一戸建てに住み替えるメリット・デメリット
一戸建てに住み替えるメリット
まずは、マンションと比較した一戸建てのメリットを見ていきましょう。
- ● 広い家に住める
- ● 近隣への音漏れを気にせずに済む
- ● 駐車場が無料
- ● 専用庭が手に入る
- ● マンションのような規則がない
- ● 管理費・修繕積立金がない
広い家に住める
一戸建て最大のメリットとして挙げられるのが「広い家に住める」という点です。
ファミリータイプとして設定されるマンションの多くが65~70㎡であるのに対し、建売一軒家の平均的な面積は100㎡前後。
マンションと比べて建物面積が広くなるため、部屋数を多く取ることができます。
お子さんが2人以上いて、独立した子供部屋を用意したいという希望も一戸建てならば叶えやすいです。
近隣への音漏れを気にせずに済む
一戸建ては、マンションほど隣の家との距離が密接していないという点もメリットと言えます。
マンションのお悩みでよく聞かれる、上下左右のお部屋へ響く音を配慮する必要がありません。
特に、マンションの下階に響きやすいお子さんの足音も、一戸建てに住み替えれば気にせずに済みます。
駐車場が無料
一戸建ての場合、マンションとは異なり、駐車場代がかかりません。
そもそも、分譲マンションの場合は駐車場設置率が低く、1台分の駐車場を確保するのも難しい場合があります。
その点、一戸建てであれば、複数台分の駐車場を確保することも可能になります。
また、マンション住まいの方のお悩みとして、「駐車場への距離が遠い」「機械式駐車場で出し入れに時間がかかる」といった意見がよく聞かれます。
こういったお悩みも一戸建てに住み替えれば解消できます。
一戸建ての場合は、玄関を出てすぐに車の出し入れが可能なため毎朝の手間が省けます。
自動車を所有したい方には、一戸建てへの住み替えはメリットが多いです。
専用庭が手に入る
一戸建てであれば、ご自宅に庭を設置できます。
小さいお子さんのいるご家庭の場合、ご自宅の庭で遊ばせてあげられる点が大きなメリットといえます。
ご自宅に庭があれば、ビニールプールでの水遊びやBBQをすることも可能です。
マンションのような規約がない
一戸建ては、マンションのような管理規則がありません。
マンションの管理規則で禁止されていることが多い、ベランダへの布団干し、ペットの多頭飼いも自由に行えます。
もちろん近隣住宅への配慮は必要ではありますが、マンションと比較すると住まいの自由度が高くなります。
管理費・修繕積立金がない
マンションに住んでいると毎月発生する管理費・修繕積立金の支払い。
一戸建てに住み替えれば、管理費・修繕積立金を固定費として支払う必要がなくなります。
ご自宅のメンテナンスを好きなタイミングで行えますし、ご予算に合わせて修繕の内容を決められます。
ご自身で自由にメンテナンスをしたい方には、一戸建てへの住み替えはおすすめできます。
一戸建てに住み替えるデメリット
つづいて、一戸建てに住み替えた場合のデメリットについても確認しておきましょう。
- ● 交通の利便性が良くないことも
- ● セキュリティ面ではマンションに劣る
- ● 日々の清掃やメンテナンスを自身で行う必要がある
- ● 売りにくく、住み替えがしにくい場合がある
交通の利便性が良くないことも
駅前や商業地に建てられることが多いマンションに対し、一戸建ては基本的には住宅街に建てられます。
そのため、お住まいのマンションよりも最寄り駅からの距離が遠くなる場合があります。
今よりも、通勤・通学に時間がかかっても問題ないかを今一度確認してみましょう。
セキュリティ面ではマンションに劣る
一戸建てに住み替える場合、ご自身での防犯チェックが必須です。
マンションの場合は、エントランスのオートロック、防犯カメラ、有人管理といった何重ものセキュリティ対策がされているのが一般的です。
しかし、一戸建ての場合は、それらのセキュリティ対策は一切ありません。
心配な場合は、玄関前に門扉を設ける、ホームセキュリティを導入するなどご自身での対策が必要となります。
日々の清掃やメンテナンスを自身で行う必要がある
一戸建ての場合、日々の清掃に始まり、建物の壁や屋根の修繕などをご自身で対応する必要があります。
一戸建てにお住まいの方の後悔・失敗談として、玄関前や庭の植栽の手入れが面倒になるケースが多く聞かれます。
ご自身でどこまで管理できるかを見極めた上で購入へと進みましょう。
売りにくく、住み替えがしにくい場合がある
一戸建ては、マンションよりも資産性が低い傾向があります。
好立地に建てられることの多いマンションと比較し、一戸建ては中古物件の需要があまり高くないためです。
また、一戸建ての場合はマンション以上に新築が好まれます。
特に、短期で売却する場合は、ローン残債を下回るリスクがありますので注意が必要です。
引っ越しの可能性がある方は、一戸建てへの住み替えは慎重に検討することをおすすめします。
2.マンションから一戸建てに住み替える際の疑問点
つづいて、マンションから一戸建てに住み替える際によくある疑問点について解説します。
マンションの住宅ローンが残っている場合の対処法
今住んでいるマンションの住宅ローンが残っている場合も、住み替えは可能です。
ただし、住宅ローンは原則お一人につき1契約となります。
一戸建ての購入に住宅ローンを利用したい場合、契約中の住宅ローンを完済する必要があります。
住宅ローンの返済方法は、主に下記のいずれかになります。
- ● 今住んでいる家を売却したお金でローン返済する
- ● 住み替えローンを利用する
- ● 自己資金で返済する
今住んでいる家を売却したお金でローン返済する
多くの方は、今住んでいるマンションの売却金で住宅ローンを返済します。
おすすめの売却タイミングについては、後述します。
住み替えローンを利用する
マンションの売却金がローン残債額を割ってしまう場合、足りない分を住み替えローンで賄うことも可能です。
住み替え先の一戸建ての代金と、住宅ローンを返済するためのお金を合わせて借りることができるローンです。
ただし、一般的な住宅ローンと比較し金利が高くなりますので、可能な限り自己資金で補填することをおすすめします。
自己資金で返済する
貯蓄などの自己資金で住宅ローンを返済できると、住み替えをスムーズに進めることができます。
資金に余裕がある場合は、今住んでいるマンションを手放さずに賃貸に出すことも可能です。
所有マンションがいくらで売れるか知りたい
売却検討中のマンションがいくらで売れるのかを把握するために、まずは自宅査定を行ってみましょう。
住まいサーフィンの「自宅査定」は、自動査定のためすぐに結果を確認できます。
不動産業者から連絡がくることもありません。
マンションの売却相場を把握しておけば、不動産業者とのやり取りも安心して進められます。
自宅査定の詳細は下記をご参照ください。
また、高値売却を追求したいという方におすすめなのが「高値売却支援サービス」です。
適正価格を踏まえた上で、現実的に狙える範囲の高値売却を目指します。
住まいサーフィンに売却を依頼してみたいという方は、こちらから詳しい内容をご参照ください。
住み替えは「売る」「買う」どちらを先にすべき?
ご自身の状況に応じて、マンション売却・一戸建て購入の順番は変わります。
もっともベストなやり方は、マンション売却・一戸建て購入を同時進行で進めることです。
売却と購入を同じ不動産業者に頼むことで、タイミングをコントロールしてくれる場合もあります。
まずは、不動産業者に相談してみることをおすすめします。
しかし、同時進行が難しい場合もあり、実際には売却・購入のどちらかを優先して進めるケースが多いです。
売却を先に進める「売り先行」
マンション売却を先に行う場合、売却金で住宅ローンを返済できるため、資金計画が立てやすいメリットがあります。
自己資金で返済ができない場合も、ダブルローンを組む必要がありません。
また、売却を急ぐ必要がないため、売却額を妥協せずに売却活動を進められます。
実際の売却額が確定してから購入額を決めたいという方には「売り先行」はおすすめです。
ただし、デメリットとして売却と購入のタイミングがずれることから一時的な仮住まいが必要となるケースが多いです。
「売り先行」がおすすめな人
- ● 資金に余裕がない人
- ● 売り急ぎたくない人
購入から先に進める「買い先行」
一戸建て購入を先に行う場合、購入物件をじっくりと検討することができます。
先に住み替え先を決めるので、仮住まいの手間や費用が掛からずに済むメリットもあります。
また、居住中よりもクリーニング済みの空き家での売却の方が、購入検討者に好印象を与えられます。
ただし注意点として、購入から先に行う場合は資金繰りに注意が必要です。
自己資金での住宅ローン返済が難しい場合、住み替えローンやダブルローン、つなぎ融資の利用が必要となります。
これらのローンは一般の住宅ローンと比較し審査が厳しく、十分な与信が無い場合は買い先行で進めるのが難しいケースもあります。
「買い先行」がおすすめな人
- ● 資金に余裕がある人
- ● 住み替えの手間を短縮したい人
マンションから一戸建てへの住み替えにかかる費用が知りたい
住み替えにあたり、どの程度の費用がかかるのでしょうか。
マンション売却、一戸建て購入に分けて確認してみましょう。
マンション売却にかかる費用
- ● 仲介手数料
- ● 売買契約書の印紙代
- ● 登記費用
売却が成立した際に、不動産業者へ仲介手数料を支払います。
仲介手数料の金額は最大で、売買金額の3%+6万円+税となります。
印紙税、登記費用は数万円から20万円以内を見ておけば良いでしょう。
一戸建て購入にかかる費用
- ● 手付金
- ● 売買契約に関わる費用
- ● 住宅ローン契約に関わる費用
- ● 不動産取得税
一戸建て購入の際は、手付金のほか、印紙代や登記費用、住宅ローン手数料等がかかります。
初期費用の合計金額目安は、購入金額の6~10%程度となります。
3.マンションから一戸建てに住み替えた体験談
最後に、マンションから一戸建てへと住み替えた方の体験談をご紹介します。
30代後半女性の体験談
滋賀県大津市・3,000万円台の分譲一戸建てを購入
分譲マンションを購入して住んでいましたが、子供の小学校入学を前に、学区のことなど考えて夫の実家近くの一戸建てに住み替えました。
共働きだったため、どうせ引っ越すのであれば駅に近くて、実家とも車無しで行き来できるエリアにしたいと立地を最優先に選びました。
住宅ローンについては、夫が銀行に勤めていた関係で銀行の内部審査を通すのみだったため、さほど心配はしていませんでした。
ただ、定年をめどに返済し終えたいと思っていたため、借入年数を綿密に計算し、できるだけ期間を短くしました。
築浅の大型分譲一戸建てが中心のエリアであるため、周りも子供がいる世帯が多く、近所にたくさんの友達ができました。
公園も何ヵ所か整備されており、駅近で便利なわりに、自然も豊かで遊び場が多く、子育てに適していると感じています。
マンションと違い、階下に音が響くことを心配することなく安心して生活できます。
40代前半女性
東京都杉並区・6,000万円台の分譲一戸建てを購入
分譲マンションに住んでいましたが、広さに不満がありました。
3LDKの一部屋がリビングの続き部屋であり、2人の子供のそれぞれの個室を確保できないので、一戸建てに引っ越すことを考えました。
今の生活環境に近いエリアで探していたところ、近くに分譲一戸建てを発見。
マンション売却とともに一戸建て購入に踏み切りました。
年齢的なものもあり、住み替えるならこれが最後だと思い、予算は少しオーバーしましたが、決断しました。
以前のマンションは夫名義でしたが、夫婦共働きだったことから今回はペアローンを組みました。
住宅ローン控除もそれぞれ使えるので、得なのではないかと思います。
仲介する不動産会社が提携ローンをいくつも紹介してくれ、その中で金利、団信の条件がいいものを選びました。
学校も駅も近い点を一番気に入っています。
注文住宅がメインの工務店の建売一戸建てのため、内装、仕様のクオリティーが高く、家にいることが心地よいです。
マンションに比べると冬は寒いですが、広々としたリビングがあり、庭で花や木の手入れをしたりすることもできるので、とても満足です。
4.まとめ
本記事では、マンションから一戸建てに住み替える場合のメリット・デメリットやよくある疑問点について解説しました。
マンション、一戸建てのどちらがご自身・ご家族に向いているかよく検討した上で、住み替えへと進みましょう。
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