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住まいサーフィン編集部

戸建ての資産価値とは!?戸建てを新築で購入する際のポイントを解説

2023年12月06日

更新日最終更新日:

戸建てを購入する際、何十年も続くローン返済が不安だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、万が一の引っ越しリスクを考えるとなかなか購入に踏み切れないという意見もあります。

そのような不安を解消するために重要なのが、「資産価値の高い戸建て」を購入することです。
「資産価値の高い戸建て」とは、将来不測の事態が起きた場合にも売却しやすく、高値で売れる戸建てを指します。
住宅ローンの残債額よりも高値で売却ができれば、損を出さずに住み替えられ多額の損失を被らずに済みます。

本記事では、「資産価値の高い戸建て」の選び方のポイントを徹底解説。
5つのチェックポイントをご紹介しますので、住まい選びにお役立てください。

この記事を書いた人

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」の運営スタッフが自宅売買に役立つ情報を更新中。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

Twitter:@sumai_surfin

1.注文住宅よりも分譲戸建て

住まいサーフィンでは資産価値の観点で、土地・建物を別々に購入する注文住宅ではなく、土地・建物をセットで販売する分譲戸建て(建売住宅)をおすすめしています。

その理由は、多くの分譲戸建てが部品を組み立てる方式のプレハブ工法で建てられている点にあります。
プレハブ工法は、大量生産&効率化された仕組みにより、材料費・人件費が抑えられ、費用の低コスト化を実現できています。

そのため、分譲戸建ては注文住宅と比較し、設計の自由度が低い点がデメリットとも言えます。
しかし、ハウスメーカーの長年のノウハウと消費者のニーズを捉えた間取りとなっているため、自分たちで一から決める注文住宅よりもむしろ住みやすいといった声も多いのです。

戸建ての売却時にも、前家主の個性が強く反映された注文住宅より、一般的な使いやすさを優先した間取りの分譲住宅の方がウケが良く売れやすい傾向があります。

2.建物価格の比率が低い戸建てを選ぶ

分譲戸建てを購入する際には、購入価格(建物価格+土地価格)のなかで、土地価格が占める割合の大きい家を買うことをお勧めします。

一番の理由は、不動産の資産価値において立地が最重要であるためです。
郊外の駅から遠く設備が豪華な注文住宅よりも、都内の駅から徒歩圏内の分譲戸建ての方が売りやすく値下がりしにくい(=資産価値が高い)と言えます。

またもう一つの理由としては、リフォームなどをしていくらお金をかけたとしても約22年で戸建ての建物価値はゼロになってしまうためです。
木造建築の耐用年数は約22年のため、法律・税制上は土地だけの価値となってしまいます。

固定資産税が下がるという点はメリットと言えますが、建物価値がゼロになった分、担保評価額が下がってしまうのが懸念点。
戸建て売却時には、買い手が住宅ローンを満額借りられず、その結果値下げして売却せざるを得ない可能性があります。

購入価格(建物価格+土地価格)の比率の調べ方

木造住宅の建物価格は168.5千円/㎡で計算できます。(国税庁HP「建築価額表」参照)
そして、土地価格(地価)は国土交通省のサイト「土地総合情報システム」で確認できます。
検討物件のエリアの地価を参照してください。

検討物件の価格から「土地価格(地価)×土地面積」を引いた価格が建物価格となります。
「建築価額×建物面積」と比較し、あまりに高すぎる場合は購入を避ける、もしくは値下げ交渉をしてみることをおすすめします。

3.エリア相場を必ず確認する

前項と関連して、周辺エリアの中で利便性の高い立地であっても、相場と比べ価格が高すぎる場合は損をする可能性が高いです。
かならずエリア相場を調べた上で購入に進むようにしてください。
町丁目ごとの取引価格も、国土交通省のサイト「土地総合情報システム」で参照ができ便利です。

また、住まいサーフィンでは資産価値が一目で判断できる「パーソナル戸建て」サービスをご用意しておりますのでぜひご活用ください。
戸建ての希望エリアをご登録いただくと、エリア内の販売中物件が割安or割高なのか分かります。

4.住宅性能評価付き住宅を選ぶ

住まいサーフィンでは安心して住める家を手に入れるため、住宅性能評価付き住宅を選ぶことをおすすめしています。

欠陥住宅を避けたいというニーズ

新築分譲戸建てを内覧したことがある500人に、持ち家への希望を尋ねた結果が下記です。


スタイルアクト調査

回答者の約9割が、地震への強さといった建物の耐久性が必要だと答えています。
地震災害の多い日本、戸建ての多くが木造住宅であることからも納得の結果といえます。

また実際に、住宅のトラブル相談件数は年々増えている現状があります。
2019年には新築物件に関する相談が2万509件(新築物件全体の2.3%)発生しています。

そこで、住宅性能表示制度における評価書の取得が役立ちます。

住宅性能評価書には、設計と建設の2種類があります。
設計は机上のチェックで、建設は施工中・竣工時に数回に渡る現場検査が行われます。
建設時に第三者が現場に立ち入り評価を行うことで、欠陥住宅のリスクを最小限に抑える効果があります。

住宅性能評価書を取得した場合、欠陥住宅の出現率は0.03%と非常に低い数値となっています。

また、評価書を取得するもう一つのメリットとして、トラブル時に紛争処理が円滑に進む体制が整備されています。

住宅性能評価書は新築戸建ての場合、10~20万円で取得が可能です。
買い手を守ってくれる法律「住宅品質確保法」に基づいた住宅性能表示制度を是非活用すべきです。

5.長期優良住宅を選ぶ

資産価値を保ちやすくする方法をご紹介します。
住宅性能表示制度と合わせて、長期優良住宅についても認定を受けることがおすすめです。

認定基準は住宅性能表示と重なる部分が多いですが、長期優良住宅を取得すると住宅ローン減税などの税制上の優遇措置が受けられます。

主な金銭上のメリット

  • ● 住宅ローン控除の減税限度額の引き上げ(10年間で100万円)
  • ● 登録免許税・不動産取得税・固定資産税の減税・地震保険料の割引
  • ● 住宅ローン(フラット35S)の借入金利の一定期間優遇(実質借入額3000万円で約70万円)
  • ● その他、補助金制度あり

参考:国土交通省 長期優良住宅のページ

さらに、住宅性能評価書付き住宅と長期優良住宅の場合、中古売却の際にも有利になり、資産価値を保ちやすくなります。
中古売却時の値下がり率は、住宅性能評価付き住宅で年間-1.4%(平均築年数9.6年)、長期優良住宅で年間-1.6%(平均築年数4.3年)となっています。
このように住宅ローンの返済スピード(年2.7%)よりも下落率が小さい場合は、損失を出さずに売却することが可能です。

注意事項として、住宅性能評価書の取得ならびに長期優良住宅申請希望の際は、購入前にハウスメーカーと事前相談するようにしてください。
住宅性能評価書の取得は基礎工事完了まで、長期優良住宅の認定を受けるためには着工前の申請が必要となっています。

6.戸建て選びの新常識「パーソナル戸建て」

さらに、資産性を重視して戸建てを選びたい方向けに、住まいサーフィンでは「パーソナル戸建て」サービスをご提供しています。
希望条件をご登録いただくと、あなたにマッチした資産価値の高い物件の情報をお届けします。

パーソナル戸建てについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。

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2022/6/30

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7.資産価値で考える 戸建ての選び方 まとめ

今回解説した記事の「資産価値の高い戸建て」の選び方のポイントは参考になりましたでしょうか?

戸建ての資産価値については、住まいサーフィン開設者:沖有人のコラム「マンションより割安「戸建て」資産性を保つ買い方」でも詳しく解説しています。戸建てを検討中の方は是非ご覧ください。

住まいサーフィンでは、自分の希望条件にマッチしているのかどうかを数値で知ることができ、物件価格が相場よりも割安か割高かを無料で開示しています。

例えば、マイホーム検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
  • ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
  • ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」

住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、中古マンションのお部屋毎に価格査定を行っています。

これにより、購入検討しているお部屋の「適正価格」を正確に把握することができます。

でもなぜ、住まいサーフィンに出来て、他のサイトには出来ないの?と疑問を持つかもしれません。
そこには、住まいサーフィンにしかない3つの理由があります。

住まいサーフィン独自の特徴

  • 1.広告サイトではないため、売主への忖度が不要
  • 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
  • 3.不動産業者、金融機関、REITといったプロにコンサル及び情報提供している精緻なデータを活用している

しかしなぜ、こんなに有用なデータを無料で公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。確かに怪しいですよね。

その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。

昔から、不動産業者は売り手に不利益となる情報を隠すため、騙されて損をする消費者が後を絶ちません。
そんな消費者を減らすために、住まいサーフィンで購入に役立つ情報を無料公開し、理論武装してほしいとの思いがあります。

住まいサーフィンは、購入検討する全ての消費者に情報を活用してもらうため、有料ではなく無料で情報提供を行っています。

ただし、運営にはお金がかかります。
そのため、不動産業者や金融機関等の企業にコンサル提供を行い利益を得ることで、住まいサーフィンの無償利用を実現しています。

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下記のコラムにて、資産価値を意識した住まい選びのポイントをさらに詳しく解説しております。また、マンションと戸建てのどっちが自分にあっているのか参考になる記事となっています。是非ご参照ください。