編集部厳選!マンション知識最前線!? 不定期
住まいサーフィン編集部

[第93号]今が旬!リノベーションの魅力をとことん探る:リノベーションの魅力(第3回)

2016年07月05日

リノベーション済み(再生済み)マンションはなぜ魅力的なのか?

中古物件を購入する選択肢のひとつとして、リノベーション済み物件があることをお伝えしました。→(シリーズ②)では、数年前に実際に売り出されたリノベーション済みマンションを例に、リノベーション済みマンションの魅力に迫っていきましょう。

なんていっても最大の魅力は価格!

あるリノベーション物件が売り出されたのは今から3年前、場所は東京の住みたい街NO1、吉祥寺です。駅から徒歩5分、築40年の大規模な中古マンション。3LDKで、広さ約80平方メートルです。販売価格は5000万でした。
そうです。まず、驚くのはこの販売価格! 東京以外にお住まいの方にはピンとこないかもしれませんが、吉祥寺駅から徒歩5分、しかも80平方メートル台の大型マンションであれば、新築なら5000万円なんて、ありえません。7000万、8000万…いえ条件によっては億ってことにも十分にあり得る、そんなエリアです。

もちろん、これはあくまでも一例ですが、一般的に、新築物件に比べてどのエリアでも、比較的手が届きやすい価格帯に設定されているのが、このリノベーション済み物件です。やっぱりこのお買い得感はリノベーション済み物件の最大の魅力でしょう。

魅力的な立地条件

さて、次に立地についてみていきましょう。まず吉祥寺のような人気のエリアでは、駅周辺の土地は開発し尽されているため、新築物件はどんどん駅から離れた場所になっていきます。つまり、マンションの命である“駅近”ではなくなっていくということ。しかし、40年前となれば、話は違ってきます。良い場所にマンションが建ち始めた頃だからです。
このように、立地条件という観点で、エリアによっては中古マンションが断然有利であると言えますが、そうした中でも、不動産業者は特に選りすぐりの好立地の物件をリノベーションのために買い上げているのです。

建物が古くて大丈夫?

そうは言っても、築40年でしょう? そんな古いんじゃ…と思った方もいるでしょう。
そう、建物が古いのはその通りです。最新のマンションに比べると、外観が見劣りするのはもちろん、耐震性能や共用施設なども同等というわけにはいきません。ただし古いからと言って、全てのマンションが悪いわけではありません。良いマンションかそうでないのか、その見極めが大切なのです(具体的なチェック項目は「今が旬!リノベーションの魅力をとことん探る その④」で説明しますので、そちらも参考にしてくださいね)。
そして、優秀な不動産業者は、プロの目で厳しいチェックをし、優良中古マンションのチェック項目をクリアした、しかもできるだけ条件の良い部屋を買い上げ、リノベーションしているのです。良い中古マンションに巡り合う確率がぐんと上がるというわけです。

実物を見て、確かめられる!

リノベーションをすれば、部屋の中は新築のようにピカピカになる、というのは想像できると思います。ただ自身でリノベーションをする場合の大きな壁は、完成後の姿を正確にイメージできるか? ということです。その点リノベーション済み物件は、完成したお部屋を実際に見ることができるわけです。これは大きな利点ですね。

いかがでしたか? リノベーション済み物件に興味が沸いてきた!という方は、是非次の「今が旬!リノベーションの魅力をとことん探る その④」も読んでくださいね。リノベーション済み物件の注意点について、まとめてみました。