建築家 碓井民朗の良識あるマンション指南毎月第二第四水曜日

[第575号]「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。-7

2018年01月10日

碓井 民朗 ( うすい たみお )

新年おめでとうございます。

このコラムをお読み戴いている皆様にとって本年も良い年であります様に…。

さて,今回も前回コラム574号『 「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。-6 』の続きです。

さて,毎回この『 「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。 』で申し上げています様に,今後数回に及び,私のこのコラムでは「 良識ある中古マンション 」購入の為に「 事業主( 売主 )」「 設計者及び工事施工者 」や「 建物内容 」の購入チェックポイントの見解を申し上げます。

今回も「 中古マンション 」に於いて,当初に事業化しました「 事業主( 売主 )」に関してお話を致します。

「 中古マンション 」の購入の場合は数年前に新築し竣工・引き渡しを行った会社を「 事業主( 売主 )」と言います。

その結果「 中古マンション 」の場合は「 売主 」は仲介が主な不動産会社が多いですので御間違いの無い様に注意して下さい。

まず分譲マンションの「 事業主( 売主 )」( ディベロッパー )を大きく6つに分けました。

一番供給量が多く知名度が高いのが「 旧財閥系 」ディベロッパーです。

二番目に供給量が多く知名度が高いのが「 金融系 」ディベロッパーです。

三番目が「 電鉄系 」ディベロッパーです。

四番目が「 ゼネコン及びメーカー系 」ディベロッパーです。

五番目が「 商社系 」ディベロッパーです。

六番目で最後は「 独立系 」ディベロッパーです。

最初は,一番供給量が多く知名度の高い「 旧財閥系 」ディベロッパーの御説明を致しました。

二番目では,「 旧財閥系 」ディベロッパーに次いで供給量が多く知名度が高い「 金融系 」ディベロッパーの御説明を致しました。

前々回は,三番目に知名度の高い大都市の「 電鉄系 」ディベロッパーの会社名等を御説明致しました。

前回は,四番目の「 ゼネコン及びメーカー系 」ディベロッパーの会社名等を御説明致すつもりでしたが,御説明内容がとても多いので,「 ゼネコン系 」ディベロッパーのみになりました。

ですので,今回は「 メーカー系 」ディベロッパーの会社名と,それらの会社の物件に関する見解をいつもの私の独断と偏見で大雑把に申し上げます。

「 メーカー系 」ディベロッパーも前回の「 ゼネコン系 」ディベロッパーと同様に二種類有ります。

一つ目は「 メーカー 」自社がディベロッパーになっているケースです。

「 メーカー 」自社がディベロッパーになっており,その中で有名なのは「 積水ハウス 」と「 大和ハウス工業 」です。

まず「 積水ハウス 」の「 分譲マンション 」のブランド名は「 グランドメゾン 」です。

この「 グランドメゾン 」は「 積水ハウス 」が1社で事業主( 売主 )を行っている「 分譲マンション 」物件は私がHP等を見る限り,かなり配慮が行き届いて良い物件だと思われます。

次に「 メーカー 」自社がディベロッパーになっておりまして,名が通っていますのが「 大和ハウス工業 」です。

「 大和ハウス工業 」の「 分譲マンション 」のブランド名は「 プレミスト 」です。

物件HP等を拝見しましたところ,他社に比べて徹底的なコスト削減をされているように感じました。 間取りについては,家具を配置する配慮がもう少しあれば良いと思います。現時点(2018年1月10日)では都心部の物件が多く,23区南西部には無いようです。

そして,二つ目は「 メーカー 」の系列会社( 子会社 )の不動産会社がディベロッパーになっているケースです。

このディベロッパーの会社名及び親会社の「 メーカー 」名を紹介致します。

まず「 メーカー系 」ディベロッパーの中で「 分譲マンション 」事業を多く行っていますのは「 旭化成 」の子会社の「 旭化成不動産レジデンス 」です。

「 旭化成 」は,ケミカル製品や建材メーカーで特に「 ヘーベル 」と商品名が付く「 ALC版 」( 軽量気泡コンクリート版 )の生産で有名です。

尚,2011年に「 旭化成ホームズ 」より不動産開発事業の移管を受けまして「 旭化成不動産レジデンス 」に社名変更致をされたそうです。

「 分譲マンション 」物件のブランド名は「 アトラス 」です。

この「 旭化成不動産レジデンス 」は分譲マンション分野では,親会社が製作しています「 ALC版 」をむやみに「 分譲マンション 」の外壁に採用されていない事で物件に好感が持てます。

ちなみに,2016年10月にコラム545号『 外壁が「 ALC版 」なのをHPで正当だと謳っている物件は…? 』で高さ60m以内( 地上18階以内 )の「 分譲マンション 」の外壁は「 鉄筋コンクリート造・ダブル配筋 」( 複列配筋 )の方が良いとの見解を書きましたので,そちらも併せて御覧下さい。URLは以下です。クリックして御覧下さい。
https://www.sumai-surfin.com/columns/mansion-sinan/welhehtnoc

次の「 メーカー系 」ディベロッパーは「 新日鉄興和不動産 」であります。

この会社の「 分譲マンション 」のブランド名は「 リビオ 」です。

しかし「 新日鉄興和不動産 」は親会社の1社である「 新日鉄住金 」の系列会社( 子会社 )で「 メーカー系 」とも言われておりますが「 金融系 」の「 旧:日本興業銀行 」( 現:みずほ銀行 )系列の「 旧:興和不動産 」影響力が大きいのです。その事につきましては下記御覧下さい。

この「 新日鉄興和不動産 」や「 リビオ 」物件に関しては,2017年12月コラム571号『 「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。-4 』で「 金融系 」ディベロッパーとして御説明をしておりますのでそちらを御覧下さい。URLは以下です。クリックして御覧下さい。
https://www.sumai-surfin.com/columns/mansion-sinan/usui-20171108

その次の「 メーカー系 」ディベロッパーは「 神戸製鋼所 」の系列会社( 子会社 )であります「 神鋼不動産 」です。

「 神鋼不動産 」の「 分譲マンション 」物件のブランド名は「 ジークレフ 」です。

この会社の物件,現物もホームページ( HP )もあまり拝見しておりませんので,コメントは控えさせて戴きます。

私の知りうる「 メーカー系 」ディベロッパーの最後は「 トヨタ自動車 」の系列会社( 子会社 )であります「 東和不動産 」ですが全く分譲マンションの供給は行っておりません。

以上が「 メーカー 」自社及び「 メーカー系 」ディベロッパー5社の分譲マンション事業等に於いての私の見解です。

次回,このコラム576号『 「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。-8 』は今回の続きであります「 商社系 」ディベロッパーに関してのお話しを致します。

2018年1月24日( 第4水曜日 ) に更新致しますのでお楽しみに…。

 

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