建築家 碓井民朗の良識あるマンション指南毎月第二第四水曜日

[第578号]「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。-9

2018年02月28日

碓井 民朗 ( うすい たみお )

今回は「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。-8 』の続きで『 「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。-9 』です。

さて,毎回この『 「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。 』で申し上げています様に,今後数回にわたり,私のこのコラムでは「 良識ある中古マンション 」購入の為に「 事業主( 売主 )」「 設計者及び工事施工者 」や「 建物内容 」の購入チェックポイントの見解を申し上げます。

今回も「 中古マンション 」に於いて,当初に事業化しました「 事業主( 売主 )」に関してお話を致します。

「 中古マンション 」の購入の場合は数年前に新築し竣工・引き渡しを行った会社を「 事業主( 売主 )」と言います。

その結果「 中古マンション 」の場合は「 売主 」は仲介が主な不動産会社が多いですので御
間違いの無い様に充分に御注意下さい。

まず分譲マンションの「 事業主( 売主 )」( ディベロッパー )を大きく6つに分けました。

一番供給量が多く知名度が高いのが「 旧財閥系 」ディベロッパーです。

二番目に供給量が多く知名度が高いのが「 金融系 」ディベロッパーです。

三番目が「 電鉄系 」ディベロッパーです。

四番目が「 ゼネコン及びメーカー系 」ディベロッパーです。

五番目が「 総合商社系 」ディベロッパーです。

六番目で最後は「 独立系 」ディベロッパーです。

最初は,一番供給量が多く知名度の高い「 旧財閥系 」ディベロッパーの御説明を致しました。

二番目では,「 旧財閥系 」ディベロッパーに次いで供給量が多く知名度が高い「 金融系 」ディベロッパーの御説明を致しました。

三番目では,知名度の高い大都市の「 電鉄系 」ディベロッパーの会社名等を御説明致しました。

四番目には「 ゼネコン及びメーカー系 」ディベロッパーの会社名等を御説明致すつもりでしたが,御説明内容がとても多いので,「 ゼネコン系 」ディベロッパーのみになりました。
その次に「 メーカー系 」ディベロッパーの会社名と,それらの会社の物件に関する見解を申し上げました。

五番目には「 総合商社系 」( 商社の中の総合商社 )ディベロッパーの会社名と,それらの会社の物件に関しての御説明をさせて戴きました。

今回は最後の六番目となります「 独立系 」ディベロッパーの会社名等を私の独断と偏見で大雑把に御説明致します。

「 独立系 」ディベロッパーは大きく分けて2種類ございます。

その2種類とは社長が過去に「 大京 」に在籍していました「 独立系 」ディベロッパーと,そうでない「 独立系 」ディベロッパーです。

まずは「 大京 」から御説明致します。

「 大京 」は1964年に「 大京観光 」として設立し,ブランド名を「 ライオンズマンション 」として分譲マンションを供給していました。

その後1987年に現在の「 大京 」に社名を変更致しました。

しかし,多額の負債を抱えて2004年に産業再生機構による支援決定され,2005年に「 オリックス株式会社 」と資本提携致し関連会社となりました。

そして, 2010年に会社更生法に基づく再建手続きを進める「 穴吹工務店 」の全株式を取得しまして2013年に「 穴吹工務店 」を100%子会社化致し2014年に「 オリックス株式会社 」の連結子会社となりました。

ちなみに「 穴吹工務店 」の分譲マンションのブランド名は「 サーパス 」です。

当時の私が客観的に感じましたのは「 大京 」の物件や「 穴吹工務店 」の物件は,商品企画より営業第一で体力勝負の訪問販売の方を主力にしている様でした。

このDNAを踏襲し「 大京 」に創業社長が在籍していました「 独立系 」ディベロッパーについて大まかに御説明致します。

社長が過去に「 大京 」に在籍していました「 独立系 」ディベロッパーを私共マンション設計者達は「 大京系 」ディベロッパーと呼んでいます。

「 大京系 」ディベロッパーで一番有名だったのが「 扶桑レクセル 」で1947年に設立されまして,2007年に「 大京 」の完全子会社化を決定されて業務を行っていましたが,2009年に「 大京 」吸収合併された会社ですので現在は存在致しません。

「 扶桑レクセル 」の分譲マンションのブランド名は「 レクセル 」です。

「 大京系 」ディベロッパーで二番目に有名だったのが1976年に設立しました「 ダイア建設 」でブランド名は「 ダイアパレス 」でした。

2008年に民事再生法を申請致しました。それに伴う再生計画の認可を受けまして,大和地所の完全子会社となりました。

「 大京系 」ディベロッパーで三番目に有名なのが1986年に設立しました「 明和地所 」です。

ブランド名は「 クリオ 」です。

この会社のスゴイところは土地購入から分譲マンション建設そして竣工までの期間がとても短い事です。

「 大京系 」ディベロッパーで四番目に有名なのが1975年に設立致しました「 日神不動産 」です。

ブランド名は「 日神パレス 」で,2003年にはシングルやディンクス向けの「 デュオステージ 」も登場致しました。

次に,「 大京系 」ディベロッパーで五番目なのが1997年に設立致しました「 プレサンスコーポレーション 」です。

この会社は近畿圏が主力で,ブランド名は「 プレサンス 」です。

「 大京系 」ディベロッパーで六番目なのが1992年に設立されました「 日本エスリード 」で,こちらも主に関西圏で事業を行っています。

ブランド名は「 エスリード 」です。

「 大京系 」ディベロッパーで七番目なのが1990年設立の「 アーバンコーポレイション 」です。

この会社は主に広島県で事業を展開していました。

ブランド名は「 アーバンビュー です。」

この会社は,金融機関の間で「 アーバンコーポレイション 」と反社会的勢力との関わりが指摘されたこともあり,資金調達は不調に終わりまして2008年に東京地方裁判所へ民事再生法を申請し,2011年に解散したそうであります。

「 大京系 」ディベロッパーで八番目なのが,1993年設立の「 日本綜合地所 」です。

「 日本綜合地所 」のブランド名は「 グランパーク 」や「 グランシティ 」です。

こちらも,2009年に東京地裁に会社更生手続開始を申し立て倒産( 破産では無い )しましたが,同年に「 大和地所 」の資本参加を受けまして,大和地所グループの一員となり,2015年に「 大和地所レジデンス 」に社名変更を致しました。

「 大和地所レジデンス 」のブランド名は「 ヴェレーナ 」です。

「 大京系 」ディベロッパーで最後の九番目は1996年設立された「 ランド 」です。

この会社の分譲マンションのブランド名は「 ランドシティ 」です。

しかし「 ランド 」も2012年に粉飾決算の疑いがあることが発覚致しました。

リーマンショック以降,4期連続での赤字でしたのが,債務超過を避けるために有価証券報告書に虚偽の記載をした疑いを問われて信用を失墜致したそうです。

以上が「 大京系 」ディベロッパーの御説明です。

だいぶ今回のコラムが長くなりましたので,他の「 独立系 」ディベロッパーの御説明は次回579号『 「 良識ある中古マンション 」購入へのチェックポイントは…。-10 』でお話し致します。

2018年3月14日( 第2水曜日 ) に更新致しますのでお楽しみに…。

 

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