2024年版マンションを買って後悔した理由ランキングTOP5 失敗しないためのポイントも解説!

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暮らしの利便性が高いマンション。
理想通りのマイホームを購入したつもりでいても、入居後に思わぬ失敗に気付いたという方は少なくありません。
そこで本特集では、2023月12月上旬までに掲載した838件の体験談から、特に多かった後悔・失敗ランキングTOP5を発表します!
ランキングに沿って、先輩方のリアルな後悔・失敗体験談を見ていくとともに、後悔・失敗しないためのアドバイスもチェックしましょう。
未来のマンション購入者の皆さん、先輩方の悲痛な声に耳を傾け、後悔・失敗しないマンション選びに是非お役立てください。

まずは第1位からご紹介します。

ご近所・近隣施設

後悔した理由の第1位は「ご近所・近隣施設」です。集合住宅であるマンションならではの住民トラブルのお悩みが多く寄せられました。同じ建物を共有して多くの人が暮らしているので、どうしてもトラブルが起きがちです。マンション購入前に、どのような人が住んでいるのか確認するべきだったという後悔の声が多いです。

マンション購入後に、自宅の隣に高層マンションが建ってしまいガッカリしている声も多くありました。高層ビルの位置によっては自宅からの景観が損なわれたり、日当たりが悪くなってしまいます。マンション周辺の建設計画をもっと調査しておくべきだったと後悔されているようです。

また、子供についてのお悩みも多く寄せられました。子供がまだいない夫婦二人暮らしの時期や子供が赤ちゃんの時期にマンションを購入したことで、子育て環境や学校への通学路まで考えられていなかったという後悔の声があります。

ご近所・近隣施設で後悔・失敗しないために

ご近所・近隣施設で後悔しないために、中古マンション購入を検討している方は、不動産会社にどのようなカテゴリーの人が住んでいるか、トラブルは起きていないか購入前に必ず確認しておきましょう。実際に何度か日を変え、時間帯を変え、現地の様子や街の雰囲気を見ておくこともおすすめします。徹底的な下調べは、ご近所や近隣施設での後悔を防ぐことに役立ちます。

新築マンションは残念ながら、どのような人が購入するかを完全に把握することは困難です。しかし、売り出しマンションの広告やホームページからターゲット層を大まかに予測することは可能ですので、必ずチェックしておきましょう。

また、日当たりや眺望を重視する方は、物件の周辺にどのような建物が建っているか確認しましょう。古い建物が多い場合、取り壊しになり新しい建物が建つ可能性があります。

中でも、注意が必要な近隣施設が「駐車場」です。
駐車場は人が住んでおらず、建物取り壊しの必要もないので、新しい建物が建てられやすいです。購入を検討しているマンション周辺に駐車場がないか確認しておきましょう。

また、検討しているマンション周辺でどのような建設計画があるか、マンション購入前に役所に足を運び、確認することをおすすめします。費用は少々かかりますが、役所にて「建築計画概要書」を発行してもらえます。こちらで建築内容を確認することができます。さらに「開発登録簿」では、開発許可を行った土地の概要を確認することができます。

将来どんな建物が建つかを完全に把握することは困難ですが、マンション購入後に後悔しないように、できる限りの情報収集をすることをおすすめします。

また、子育て世代の場合、将来を見据えて、子供が通学しやすいエリアなのかきちんと確認しましょう。まだお子さんがいなくても、ご家族の将来像をご夫婦でよく話し合い、マンション購入する地域を決めると良いでしょう。自治体によって子育て支援の政策はさまざまです。ご夫婦に合った子育て応援をしてくれる地域を選ぶことをおすすめします。

そして、お子さんを保育園に入れたい場合は保育園の空き状況のチェックが必須です。
購入したマンションの近くで保育園を探したところ、どこもかしこも待機児童が多く入居前から売却を考えなければならないケースもあります。
住まいサーフィンでは東京23区の保育園に入りにくい・入りやすい駅ランキングを公表しています。都心のマンション購入を検討している方は必見です。

2騒音問題

後悔した理由の第2位は「騒音問題」です。
騒音には、近くの店や通りから聞こえる外部騒音と上階や隣室からの生活音に悩まされるマンション内騒音の2つがあります。

多かったのは、後者の生活音によるマンション内騒音でした。
中でも、子育て家庭の「子供が出す音」に対しての騒音問題を挙げる方が多いです。子供の出す騒音に悩まされている側と、迷惑をかけているのではと心配になっている側の2パターンに分かれています。

子供の騒音に悩まされている方の後悔談はこちらです。

一方、子供が出す音で苦情が来たり、周りに迷惑をかけているのではと心配になっている声がこちらです。

外部騒音で多かったのが、駅に近いマンションを購入したため、電車の音がうるさいという声です。交通量の多い国道に面したマンションを購入した場合も、ダンプやパトカー、工事音がうるさくて窓を開けられないという意見があります。音のせいで、せっかく寝かしつけた子供が起きてしまうケースもあります。

騒音問題で後悔・失敗しないために

外部騒音が気になる場合、窓の防音対策は確認必須です。
二重窓・二重サッシが採用されていれば、外からの音漏れはほとんど気にならなくなると言われています。

マンション内の騒音に関して意識したいのは、隣の部屋との戸境壁と床のスラブの厚さです。
音を遮るには、できるだけ厚みのある壁である必要がありますが、特にタワーマンションでは、構造上の理由からコンクリートは使用できず、乾式壁が使用され、厚さにも制限があります。
防音面を考えると、戸境壁は200㎜以上、床スラブは200~300㎜以上が求められると理解しておきましょう。
コンクリートが使用された物件であれば、音漏れのリスクはかなり軽減されます。
また、部屋の間取りによっても音漏れが起こります。隣室の水回りが寝室と隣接していないかどうかは確認しておきたい点です。

しかし、騒音対策が万全なマンションでも音の感じ方には個人差があります。独身者やお年寄りご夫婦の多いマンションを選んでしまうと、子供の足音に対してクレームが来てしまうことが多いようです。
そこで、物理的な対策の他に考慮したいのが、属性が近い人が多く住むマンションやエリアを選ぶことです。ファミリー向けの新築マンションや大規模分譲地の入居者は、小さなお子さんのいるご家庭が中心で「お互い様」という雰囲気があり、子どもの出す音に神経質にならずに済んだといった意見もありました。
または、騒音問題を気にせず伸び伸びと子供を育てたい方は、戸建て購入を検討することも良いでしょう。住まいサーフィンでは、あなたの希望にマッチした資産性の高い戸建てが一目でわかる『パーソナル戸建て』をご提供しています。ご興味のある方は、こちらをご確認ください。

3金銭的な負担

後悔した理由の第3位は「金銭的な負担」です。
金銭面で多く見られた後悔が、「月々のローン支払いが負担」という意見です。

ローンの組み方を失敗した方や、頭金をもっと増やして月々の支払いの負担を減らせば良かったと後悔している声がありました。また、人生には、計画にない想定外のことが起きることがあります。収入が減ってしまい、無理な支払い計画を立ててしまったと後悔する方もいます。

管理費や修繕積立金が高額になり、家計の負担になってしまったケースや今後の値上がりを心配している声がありました。

金銭的な負担で後悔・失敗しないために

人生には、転職や離婚、介護など予測のつかないことが起こることがあります。
その際に心配になるのが月々のローンの支払いです。アンケートに答えていただいた方の中でも、年収が下がってしまい不安な生活を送っている方もいます。万が一のために、無理な金額でローンを組まずに、余裕をもった金額に設定しましょう。または、いつでも売れる資産性の高いマンションを購入しておきましょう。

管理費や修繕積立金については、支払いが負担とならないように事前に確認しておくべきことがあります。それはマンションの修繕計画と共有部分の設備です。
長期修繕計画期間の目安は、新築マンションは30年、既存マンションは25年です。大規模修繕の周期は12年程度が目安とされています。それが既に行われているのか、近々に行う予定があるのか、購入前に「長期修繕計画」と「修繕履歴」を確認しましょう。マンションによっては、修繕積立金以外に一時金を徴収されるケースもあります。修繕計画書の確認は、金銭的な負担で後悔するリスクを減らすことに役立ちます。

共有部分については、ジムや噴水などのマンション共通部分の設備が豪華であるほど、管理やメンテナンスにお金がかかります。管理費と修繕積立金を抑えたい場合は、共有設備が少ないマンションを選ぶのも一つの手でしょう。

また、住宅ローン金利については、住宅価格の高止まりが続く中、変動金利住宅ローンが過去最低水準の超低金利となっています。※固定金利は上昇傾向あり。

金利が低ければ支払う利息も少ないので、現在のところお得に住宅ローンが借りられます。このことから借入限度額ギリギリまでローンを組む購入者も多いでしょう。

しかし現在、世界的に訪れたインフレ(=物価上昇)の波により、海外ではローン金利を上げている国が増えています。

国内の変動金利については今後も低水準が続くと予想されていますが、固定金利は世界的なインフレ傾向を受け上昇傾向です。今後の経済情勢と金利には、注視しておいた方が良いでしょう。
仮に今後、住宅ローン金利が上昇しても対応できるように無理のない返済計画を立てておくことが大切です。 住宅ローン金利の最新動向については、こちらの記事をご参照ください。

4駐車場・駐輪場

後悔した理由の第4位は「駐車場・駐輪場」です。
マンションの駐車場・駐輪場は駐車台数の限りがあります。世帯数より数が少ないため、契約は抽選の場合があります。仮に抽選が当たっても、使い勝手が悪く後悔している声が多いです。特に機械式駐車場の評判が良くありません。さらに、駐車場によっては車高の高い車は駐車できないケースがあり、車種が限られてしまうこともあります。

また、抽選に外れた場合、近隣の月極め駐車場を契約することになるため、出かける際にとても不便に感じているようです。

また、機械式駐車場の高額な修繕費・メンテナンス代が不満な方もいます。車を所有していない方からすると、駐車場を使用していないのに自分が支払っている管理費や修繕積立金が、そちらに使用されていることを疑問に思う方もいるようです。

駐車場・駐輪場で後悔・失敗しないために

マンション購入前に、所有している車や将来買い替えたい希望の車種がマンションの駐車場に駐車可能なのか、きちんと確認しておきましょう。

駐車場が抽選の場合は、抽選に落ちることを想定して近隣の契約駐車場に空きがあるのか、料金はいくらかなのかを把握しておきましょう。
また、マンションの駐車場を使用する際に出し入れがスムーズにできるか、実際に自分の目で見て確認することが大切です。実際はイメージよりも狭い駐車場で使い勝手が悪かったという後悔する声が少なくありません。
駐車場が機械式の場合、朝の出勤時にマンション住民が順番待ちとなり、すぐに車を出せないこともあります。出勤や出かける際は、時間に余裕を持った行動を心がけると良いでしょう。

また、駐輪場の管理規約をマンション見学時に確認しておきましょう。
マンションによっては、駐輪場の個数の割り当てが決まっていたり、抽選の場合があります。ご家族で住む場合は、一家庭でいくつ使用できるのか事前確認が必須です。駐車場同様、抽選に落ちた場合に備え、近隣に契約駐輪場がないか確認しておきましょう。もし駐輪場が見つからない場合は、家の中に自転車を置く方もいるようです。そうなると、玄関先に十分なスペースが必要になるでしょう。

駐車場の修繕費やメンテナンス代が気になる方は、車を所有していなくとも駐車場の種類を確認することをおすすめします。
なぜなら、機械式駐車場は維持管理コストが高いです。故障した場合、マンション住民が車を使うことができなくなるため、こまめな修繕やメンテンナンスが必要不可欠になります。
自分の支払っている管理費や修繕積立金が機械式駐車場に使われるのが納得のいかない方は、平面駐車場や自走式立体駐車場があるマンションを選ぶと良いでしょう。機械式駐車場よりは維持管理コストが低いです。

5修繕費用・修繕工事

後悔した理由の第5位は「修繕費用・修繕工事」です。
修繕費用・修繕工事で多く見られた後悔は「中古マンションの劣化」です。
リフォームやリノベーションがされて一見綺麗だとしても、取り換えていない古いままの箇所もあります。それを見抜けなかった後悔や修繕に費用が掛かり残念に思っている声がありました。

修繕費用・修繕工事で後悔・失敗しないために

リフォーム済みの中古物件は一見綺麗に見えますが、修繕範囲に注意が必要です。
パッと見は綺麗に直されていても、トイレやユニットバスなどの水回りはそのままというケースがあります。リフォームされていないことに気付いたとしても、購入時はまだ大丈夫だろうと修繕を後回しにし、入居後すぐに壊れてしまったという体験談もありました。
入居と同時のリフォームであれば、かかった費用を住宅ローンに組み込める場合もあります。気になる箇所は入居前にまとめて直してしまった方が入居後の満足度が高くなるでしょう。
入居後のリフォームだと、ローン以外にお金がかかり金銭的な負担になったり、リフォームする箇所によっては仮住まいが必要になる場合もあります。修繕は後回しにするのでなく、購入と同時にリフォームを済ませておくと良いでしょう。

また、中古マンションを検討する際は、リフォームで直せない部分の劣化についても忘れずにチェックしましょう。居室内のサッシや窓は、マンション共用部であり勝手に交換できないケースが多いためご注意ください。

そして、エントランスが古い、建物全体の臭いが気になる、ドアが重くてバタンと閉まるなど、共用部の劣化が目立つケースもあります。
入居後は毎日エントランスを通ることになりますので、入居後の生活をイメージし、許容できるかをよく考えておく必要があります。

中古マンション購入の失敗談をさらに詳しく知りたい方は、こちらのコラムがおすすめです。中古マンション購入検討中の方は是非ご一読ください。

また、築年数が経過した物件は経年劣化が心配だと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、RC造のマンションの寿命は120年と算定されており、適切な管理が行われている物件であれば問題なく住むことができます。
新築マンション価格は高騰していますので、適正価格で購入しやすい中古マンションを買って、居室内リフォームを行う方も増えています。
特に狙い目なのは築20年前後の中古マンションです。築20年前後の中古マンションの選び方については、こちらのコラムをご参照ください。

番外編

「その他」のお悩みとして、購入前の下調べ不足を後悔する意見が寄せられました。

一生に一度の大きい買い物である自宅購入。事前の情報収集をせずに購入すると、大きく損をしてしまうリスクがあります。
住まいサーフィンでは、SUUMO(スーモ)やHOMES(ホームズ)、athome(アットホーム)などの不動産ポータルサイトでは得られない、独自の価格情報をご提供しています。活用方法はこちらの記事をご参照ください。

また、独身でマンションを購入して後悔や失敗したエピソードもありました。

独身当時は計画になかった結婚や転勤など、人生には転機が訪れることがあります。
一人暮らしでも十分な広さのマンションを購入しても、ライフスタイルが変化したり、結婚をして家族が増えればもっと広い部屋に引っ越したくなることでしょう。
そんな独身者のマンション購入で大切なことは、いつでも住み替えできる資産性の高い売れるマンションを購入することです。「家族が増えて引っ越したい」「上京して東京に来たが、地元に戻ることになってしまった」など、人生の転機に不安なく売却できるマンションを選びましょう。
住まいサーフィンでは、マンションの資産価値が一目でわかるようになっています。マンションを購入して後悔したくない方は是非ご活用ください。

まとめ

さまざまな先輩方のリアルな後悔・失敗体験談を見てきましたが、いかがでしたか。
マンション選びの参考になりましたでしょうか?
アンケートの中には、マイホーム購入はタイミング、そこで決断できるかどうかが大事という意見もあれば、実際に足を何度も運んで情報収集をし、物件やモデルルームを納得するまで見ることが大切だというアドバイスもありました。

マイホーム購入は人の数だけ正解があるもの。ご自身が納得できるマイホーム探しのための参考として、後悔・失敗ランキングをお役立ていただければ幸いです。

今回のランキングでは、838件の体験談の総合的な集計を発表しました。最後にまとめとして、新築マンションと中古マンションに分けて後悔・失敗ポイントをご紹介します。

新築マンションでは「周辺環境」のお悩みが多くなりました。

もっと子供の学区を考えてマンション購入をすれば良かったという将来の生活をイメージできていなかった後悔の声や、マンション購入後に交通の便が良くないことに気づいたり、マンション周辺の騒音まで確認しなかったために現在後悔しているなど、周辺環境を確認していなかった後悔の声が多いです。
新築マンションでは、モデルルーム見学だけではなく建設地の周辺環境についても、しっかりと現地調査を行うことをおすすめします。

中古マンションも同様に「周辺環境」のお悩みが一番多いです。しかし、それとほぼ同等に多いお悩みが「騒音」問題になります。

周辺環境では、どんな人が住んでいるか確認せずにマンションを購入してしまいトラブルになっている声や、実際に住んでみたら周りに大きな建物があり日当たりが良くなかったなどの声がありました。
騒音面では、上下の階の生活音だけでなく、外からの車や電車の騒音が気になる方が多いです。マンションの防音・遮音性能は年々向上していますが、築年数が経つと中古マンションの方が騒音を強く感じる傾向にあるようです。

住まいサーフィンでは、1000件以上あるマンション・一戸建て購入の後悔・失敗体験談をカテゴリ別にお読みいただけます。事前の情報収集で後悔するリスクを減らし、理想のマンションに出会えるよう万全の準備をしておきましょう。

しかし、慎重に検討して購入した住まいであっても、入居後に想定外のトラブルが起きてしまう可能性もあります。
いつでも住み替えが出来る「資産価値」の高いマイホームを選んでおくと、万が一の場合も安心です。

こちらのコラムでは、「資産価値」の重要性をより詳しく解説するとともに、専門知識不要で「資産価値」の高いマイホームを見つける手順をご紹介しています。
マイホーム購入検討中の方はぜひご覧ください!

ここまで記載した体験談以外にも、数多くのしくじり体験談をご用意しています。毎週定期的に追加しております。
最新のしくじりを見たい方は以下からご覧ください。

本ページでは、マンション購入の後悔・失敗体験談をご紹介致しました。もし一戸建ても並行して検討している場合には、一戸建て購入の後悔・失敗体験談もご用意しております。
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