千葉県印西市の特徴を知る
千葉県「印西市」の特徴 ― ニッポンの自治体 ―
全国自治体“住みよさランキング”で、6年連続全国一となった自治体
千葉県印西市は東京都心から約40km、千葉市から約20km、成田国際空港から約15kmに位置し、西は我孫子市・柏市・白井市に、南は八千代市・佐倉市・酒々井町に、東は成田市・栄町に、北は利根川を隔てて茨城県に接している。
千葉県・印西市のマンション
2018年、千葉県・印西市で新たに建設された分譲マンションは234 戸で、相場価格は不明。同市内の中古マンション相場価格は1400万円~2660万円だった。
印西市の人口は、2019年1月末で10万1299人、総世帯数は4万260世帯だ。1世帯あたり人員は2.51人となっており、同市民の半数以上は千葉ニュータウン区域に居住する。
同市総人口は、千葉ニュータウンの入居が始まった1984年(昭和59年)以降、千葉県全体と比較しても、高い伸び率で人口が増加していた。が、近年は若干伸び率が鈍化し、緩やかな増加傾向にある。
事前環境が多く残る市域、住宅地は千葉ニュータウンに集中する
印西市は、南東部を印旛沼、北西部を手賀沼、北部を利根川に囲まれ、標高20~30m程の下総台地といわれる平坦な台地と沼、河川周辺の低地で構成され、北総地域に特徴的な景観となっている。
地質は、台地に関しては上部に関東ローム層が厚く堆積し、低地部は河川によって運びこまれた土砂が堆積する肥沃な土地とされる。
市域の約4割が田畑で、山林が約2割、宅地が約1割となっており、自然環境が多く残されている地域である。JR成田線沿線の既成市街地や千葉ニュータウンを中心に市街化が進んでいる。
市役所や警察署など、印西市の行政拠点は旧市街地である木下(きおろし)駅前となる。
2010年(平成22年)、3月23日に印西市・印旛村・本埜村が合併し、新しい印西市が誕生した。印西市の総面積は123.79平方キロメートルと広大な自治体だ。印西市と周辺2市(白井市/船橋市)に広がる「千葉ニュータウン」が有名だ。
ニュータウンで進む大規模開発、“住みよさランキング”6年連続1位の街
その「千葉ニュータウン」は1980年代以降の開発でベッドタウン化が進み、高層マンションが建ち並ぶ。印西市において最も人口が多いエリアで、市の中西部にあたり、北総線および国道464号(通称:北千葉道路)に沿って発展している。
ニュータウン地区の街並みは計画的にデザインされ、豊富な商業施設と住居、職場が有機的に配置され、利便性を備えたきわめて住みやすい街となっている。一方、ニュータウンの事業区域の周囲には幅広く自然の里山風景が広がっており、動植物とのふれあいやサイクリングなど各種スポーツで自然との共生を楽しむことができる。
市内にはJR成田線と北総鉄道の鉄道2路線が走っており、東京方面や成田空港へのアクセス性は良い。北総鉄道は成田スカイアクセス線を経由して成田空港と直結している。北総鉄道に沿うよう国道464号が通っている。
広大な土地を利用し大型商業施設が相次いで進出。ニュータウン中央駅北側では、北総エリアにおける一大ショッピングゾーンとして「イオンモール千葉ニュータウン」などが進出、三井住友海上などのオフィスビルなどが建ち並ぶ新市街地として開発が進む。また、駅南側には、東京電機大学千葉ニュータウンキャンパスや国際基督教大学などがあり文教地区として発展している。
なお、雑誌「東洋経済」が毎年発表する全国自治体“住みよさランキング”で、2012年から2017年までの6年連続、印西市が総合ランク1位を記録。住みやすさについて極めて高い評価がなされている。ちなみに、2017年の2位は富山県砺波市、3位は愛知県長久手市だった。
全国自治体“住みよさランキング”は、
1993年から東洋経済が、中央省庁が公表する公的統計データから、東洋経済が「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの評価項目に分けて、各自治体を調査、独自の評価データを算出して発表しているデータだ。
公開日:2019.12.26著:吉田 恒道