2018年冬から春 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年冬から春 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の冬から春にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

ガーデンテラス西馬込

サンウッド

 建設地の住所は、大田区中馬込三丁目。23区内であり、当然ながら川崎市の武蔵小杉や横浜市のみなとみらいエリアよりも都心に近い。建設地から徒歩8分の都営浅草線「西馬込」駅から電車に乗れば、JR山手線に乗り換えできる「五反田」駅まで所要時間7分。そのまま都営浅草線に乗り続ければ「新橋」駅まで所要時間18分……圧倒的な便利さを備えながら、分譲予定価格は1LDKが3200万円台から、2LDK4300万円台から、そして3LDKは5500万円台から。初めてマイホームを買う単身者、DINKS、ファミリー……多くの人にとって手を出しやすい価格設定が「ガーデンテラス西馬込」の魅力である。

 建設地を地図で探すと、JRの線路に近いことが分かる。JR横須賀線と東海道新幹線が走る線路だ。ところが、実際に建設地に立つと、電車が近くを通ることがわかりにくい。というのも、線路は下がったところに敷設されているから。お堀の底に線路があるような状態なのだ。

 このような「お堀状線路の近く」にマンションが建設されることは珍しくない。私も、過去に3事例ほど取材したことがある。取材して、「これなら、電車の音が気にならない」と確かめた。もちろん、深夜の2時、3時に新幹線が時速200キロ以上で走行すれば、音が響くだろう。しかし、新幹線はそんなに遅くまで走ってはいない。

 建設地に立つと、それ以外の長所がわかった。それは、周囲が落ち着いた住宅エリアであること。特に、敷地の南側、東側、西側は眺望が開けており、開放感が大きい。といっても、「西馬込」駅から建設地まで上り坂を歩くわけではなく、駅からの道はほとんど平坦。駅のすぐ近くに少し坂があるだけだ。

 加えて、注目したいのは、最寄りの「西馬込」駅が始発駅であること。このところ、始発電車を利用できる駅は、人気が上がっている。「並べば、座れる」ことを重視する人が増えている結果だろう。しかし、「西馬込」駅に注目する人は少ない。いわば、穴場駅の穴場マンションということができる。

 価格が抑えられる分、ゆったりした間取り、というわけにはいかない。必要にして十分という間取りである。それでも、二重床二重天井で、最新のガスコンロを備え、引き戸の利用で間取りの使い勝手を上げるなど、随所に住み心地を高める工夫が凝らされている。

 電車が走っているときの騒音を減らすため、窓には遮音性を高めたサッシが用いられる。これだけの遮音性能があれば電車の運行時間帯も窓を閉めている限り、静かな生活を保つことができるだろう。

 地上6階建て、3棟構成で全48戸。決して目立つマンションではない。が、「名より実を取る」タイプの人には、便利な都心部の暮らしを低予算で入手できるチャンスとなるだろう。3月下旬からモデルルーム事前案内会(完全予約制)が始まる予定である。

住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト:http://www.sakurai-yukio.com

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