2018年冬から春 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年春から冬 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の春から夏にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

シティハウス自由が丘レジデンス

住友不動産

 シティハウス自由が丘レジデンスは、販売センターを訪ねると、意外な発見が多いことに驚く。よい意味で、予想を裏切られるマンションである。

 まず、マンションの立地が予想と異なる。

 物件名から分かるとおり、シティハウス自由が丘レジデンスは「自由が丘に近いことを特徴とするマンション」……なのだが、立地特性はそれだけではなかった。

 マンション建設地は世田谷区等々力7丁目。「深沢」という名で親しまれる住宅エリアであり、マンション建設地の斜め向かいにある郵便局は「世田谷深沢一局」だ。

 私は、深沢にあった有名写真家のスタジオに毎週通っていた時期がある。当時の雰囲気は今も変わらず、深沢は敷地の大きな一戸建てが並び、夜はしっとりとした静かさが街を包む。一方で、紀ノ国屋やザ・ガーデン自由が丘でワンランク上の買い物を楽しむこともできる。永住指向の人に向く場所であり、実際、このエリアで分譲されたマンションはなかなか中古の売り物がでない。

 街の華やかさ、ステータス、アクセス利便、すべての面で申し分ない「自由が丘」に寄り添いながら、シティハウス自由が丘レジデンスの建設地のこの落ち着き、この生活しやすさはどうだろう。

 しかも、この界隈は都市計画の兼ね合いにより、マンションのような高層建築物は目黒通り沿いに集中しがち。ところが、シティハウス自由が丘レジデンスは一歩入った静かな場所に建設されている。それが、意外性を感じた一つ目のポイントだ。

 次に、自由が丘駅までの「交通」にも意外な点があった。

 同マンションは自由が丘駅から徒歩18分で、バスを利用すると、バス約6分・バス停から徒歩1分となる。販売センターを訪ねたとき、私は自由が丘駅からバスに乗ってみた。正面口改札を出てバス停をさがすと、目の前に1箇所しかなかった。1箇所の停留所に次から次に止まるバスは、すべて始発で、行き先に関係なく3つめの停留所が「等々力7丁目」。同マンションの建設地前だ。乗るときも降りるときも、なんだか得した気分になることが、2つめの意外性である。

 シティテラス自由が丘レジデンスは、総戸数87戸。近年、自由が丘、深沢エリアで分譲されるマンションとしては規模が大きい。

 そして、外観デザインは重厚でモダン。タイル張りを中心に、エントランスまわりには石張りも多用され、存在感が大きい。マンションの品格を上げる車寄せにもその傾向が見てとれる。そして、3LDKのファミリータイプが中心となる間取りには個性派が多い。最上階にはスカイルーフテラスに出るらせん階段付き住戸があるし、1階と2階を使用したメゾネット住戸をクロスメゾネットと呼ばれる方式で多く配している。

 さらに、共用廊下にエアコンの室外機が並ぶ光景をなくすため、S-マルチコア方式を採用するといった工夫もある。

 取材時点で、予定価格は未定。見通しとしては、想像されるほどは高くならないのではないかと思われる。が、あくまでも「未定」。

 その価格を「3つ目の意外な点」として報告したかったのだが、残念である。

住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト:http://www.sakurai-yukio.com

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