2018年冬から春 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の春から夏にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

シティタワー武蔵小杉

住友不動産

 武蔵小杉のマンションが人気を高めはじめたのは2010年あたりから。2015年頃からは値段が上がり、「高い」という声も出た。その評価が2017年以降、変化している。

 きっかけは、昨年、“武蔵小杉相場”を凌ぐ価格水準のマンションが次々に分譲を開始したことだ。たとえば、横浜のみなとみらい隣接地に建設されている超高層マンションや、武蔵小山の駅前に建設される超高層マンション、そして、三鷹駅前に建設される超高層マンションだ。

 実際に“武蔵小杉相場”より値段が高く、3LDKが8000万円以上、9000万円以上という水準。そのためか、3つのマンションが販売を開始して以降、「武蔵小杉に人が戻った」と私は感じている。

 「武蔵小杉のマンションは高いとされているが、そうでもない」という認識が出てきたわけだ。

 そして、「武蔵小杉」という街には魅力が多い。

 まず、「武蔵小杉」では大規模の再開発が行われ、駅に近い場所に商業施設とマンションが共存している。普通、駅周辺ではオフィスビルと風俗ビルの数が増えるのだが、武蔵小杉はマンションが多く、ムードも明るい。マンション居住の便利さが際立っている。

 加えて、東急東横線、JR横須賀線・湘南新宿ライン、成田エクスプレスなど乗り入れを含めた13もの路線が利用可能というアクセスのよさもある。その結果、夫婦共働きの場合、それぞれの職場どちらにも便利となりやすく、それぞれの実家にも電車で行きやすい。

 だから、マイカーは所有せず、親の車を借りればよい、という生活スタイルが生まれている。マイカーを所有しなければ、車にかかる費用を住宅ローン返済にまわすことができて合理的だ。

 魅力の多い武蔵小杉の再開発ゾーンだが、新築マンションが続々登場しているわけではない。特に、駅前再開発のセンターゾーンはマンションと商業施設で埋まり、新たな用地がみつからない状況。そのセンターゾーンで最後のマンションと位置づけられるのがシティタワー武蔵小杉である。

 その建設地は、JR 横須賀線・湘南新宿ラインの駅も東急東横線の駅も共に徒歩4分。そして、大規模商業施設「グランツリー武蔵小杉」に隣接し、マンションの下層部に保育施設を併設しており、生活利便性が高い。

 商業施設の「グランツリー武蔵小杉」には、ビームスやトゥモローランド、ZARA、niko and…、そしてロフトなど人気店が集まり、店舗構成が魅力的だ。

 シティタワー武蔵小杉の建物は、地上53階建て・全800戸の大規模超高層マンションとなり、免震構造を採用するのも特徴。もともと武蔵小杉エリアは、杭を打ちたくても打てないほど地盤が固い場所で、超高層マンションの多くは免震構造を採用していない。免震構造は不要と考えられていたのだが、じつは東日本大震災のときに「揺れて怖かった」という人が多かった。

 その教訓を活かし、シティタワー武蔵小杉は免震構造を採用している。

 建物内では、ホテルのような内廊下方式を採用。住戸内では下がり天井が少ない構法を採用しているため、天井が高く、すっきりしている。天井高は2.55m。柱型を住戸の外に出すアウトフレーム工法も採用しているため、住戸内の有効面積が大きい。玄関からLDや居室まで向かう廊下も極力短くされていることもあり、専有面積の数字以上の広がりを感じる。

 間口の広いワイドスパンで、ほとんどすべての居室が窓付きとなる点も、超高層マンションでは高評価のポイントだ。加えて、床近くから天井近くまで壁一面に窓を設けたダイナミックパノラマウインドウを採用することで開放的な暮らしが実現し、南向きならばみなとみらい方向、西向きならば富士山、北東向きは東京タワーと東京スカイツリーの眺望を楽しむ住戸が多くなっている。

 キッチンにディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機を標準設置し、各フロアに「24時間ゴミ出しOK」のゴミステーションがあるため、キッチンを含めた室内をきれいに保ちやすい。浴室にミストサウナ、タンクレストイレなど、上級クラスの設備機器もそろっている。

 セキュリティ面では、夜間も警備スタッフが常駐する24時間有人管理となり、玄関キーを携帯しているだけでオートロック解錠されるハンズフリー方式が採用される。

 取材時点で購入可能な住戸は、約55m2の2LDKが6490万円から、約70m2の3LDKが6990万円から。マンション価格の上昇が著しい現在、納得感が大きい設定といえる。

住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト:http://www.sakurai-yukio.com

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