2018年冬から春 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年春から冬 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の春から夏にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

プラウド宮前平

野村不動産

今年2月から販売が始まり、この春以降、注目度を高めているマンションが、プラウド宮前平。東急田園都市線宮前平駅を最寄りとし、同駅から徒歩7分に建設される総戸数134戸のマンションだ。

尻上がりに注目度が高まっている理由はいくつか考えられる。まず、3月に公示地価が発表され、全国的に地価が上がっていることが認められた。「どうも、マンションは値下がりしそうもない」と認識を改めた人が動き出したこと。そして、駅前の超高層マンションのように目立つマンションだけでなく、落ち着いた住宅エリアのマンションに注目する人が増え始めたこと。これらの動きで、プラウド宮前平が“発掘”されたのではないだろうか。

実際、プラウド宮前平は、じっくりみると、そのよさが分かってくる。派手ではないが、しっとりとした上質感を特徴とするマンションである。

例えば、建設地は住環境と生活利便性にすぐれている。宮前区役所や図書館、そしてショッピングセンター・飲食店が集まる丘の上エリアに位置し、富士見台小学校が徒歩3分、宮前平中学校が徒歩1分。いずれも地元での評価が高い小中学校だ。徒歩3分の場所には人気の温泉施設「宮前平源泉 湯けむりの庄」もある。

便利な場所だが、同マンションの建設地は道路から1歩奥に入り、静かな環境となる。敷地西側が宮前平第4公園で、大小の公園が周囲に点在。マンションのまわりは一戸建てと分譲マンションを中心にした住宅エリアとなる。

元々プラウド宮前平の敷地があった場所は、1970年代から野村証券が社員寮として約40年所有していた土地であり、今回野村不動産が開発をすることとなった。

事業主の野村不動産は宮前区エリアでの分譲実績が多く、宮前平駅を最寄りとするマンションとして、プラウド宮前平は5物件目。そして、5物件中最大プロジェクトとなる。これまで宮前平で多くのマンションを分譲してきた経験から、宮前平という場所に相応しいプランニングが行われている。

たとえば、低層の建物で、アースカラーのタイルを多く使ったシックで高級感のある外観は、宮前平に相応しい。134戸は3LDKと4LDKの構成で、3LDKはすべて71m2以上。3LDKには全戸ウォークインクローゼットと納戸が付くなど収納が充実する。このゆとりも、宮前平の生活スタイルにマッチしている。

キッチンにはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機が標準設置となり、浴室にはミストサウナを設置。バルコニーに面した窓には開放感を感じられる連窓サッシを採用し、奥行き2mのバルコニーには木目調のシートがリビングとの一体感を演出している。宮前平には、このように高品位な暮らしが似合うと分かっているのだろう。

プラウド宮前平では、5000万円台で購入できる3LDKが多い。郊外でも「3LDKが7000万円以上」というマンションが目立つようになった現在、納得感がある設定といえる。

最後に、最寄りの宮前平駅について。

現在宮前平の駅舎は改修工事中で、プラウド宮前平の引渡しのある来年には新たに生まれ変わる予定だ。

同駅は各駅停車の駅。渋谷駅に向かう場合、途中の二子玉川駅で急行に乗り換えるものと考えられがち。しかし、住んでいる人の多くは乗り換えをせず、各駅停車で渋谷駅に向かう。時間差は5分程度しかなく、それなら混雑度の緩やかな各駅停車のほうがよい、と考えるからだ。

それもまた、宮前平スタイルなのかもしれない。

都心部のマンション価格上昇が著しいなか、都心へのアクセスがよい田園都市線で閑静な住宅地に誕生するプラウド宮前平。その3LDKが5000万円台で買えることにファミリー層が注目している理由が納得できた。

住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com