2018年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

ディスカバテラス プロジェクト

京阪電鉄不動産、日本土地建物、JR西日本プロパティーズ

全293戸と規模が大きく、後述するが建物の作り込みが素晴らしく、「こんなマンション、滅多にない」と思える物件なのだが、注目度はまだ高くはない。どちらかというと、「魅力に気付かれていない」感のあるマンションが「ディスカバテラス プロジェクト」。東京都東村山市富士見町、武蔵野台地という強固な地盤の上に建つ、地上10階建て3棟で構成されるマンションだ。

その建設地は、西武国分寺線・拝島線「小川」駅から徒歩11分、もしくは西武多摩湖線「八坂」駅から徒歩12分の地。

駅から10分ちょっとだから、それほど遠くはない。ただ、「小川」も「八坂」も多くの人にとって馴染みの薄い駅だろう。それが、同マンションの注目度が低い理由だと考えられる。

しかし、「ディスカバテラス プロジェクト」にはスルーしてしまうのは惜しい、と思われる特徴がいくつもある。

たとえば、最寄りの「小川」駅は、西武国分寺線で「国分寺」駅から直通でわずか8分の所要時間。JR中央線の特快停車駅「国分寺」駅から8分なので、都心各地へのアクセスがよい。そして、西武国分寺線は運転本数が多く、JR中央線との連絡がスムーズなため乗り換え時にストレスが少ない。だから、「国分寺」駅から8分(JR中央線快速の場合)の「立川」駅より先に住むなら、「小川」のほうが便利ではないか、と考えられる。

といっても、現在、「小川」駅周辺には商業施設が少なく、寂しい印象を受ける人もいる。その「小川」駅周辺では、今まさに再開発計画が立ち上がろうとしている。再開発計画が動き出せば、商業施設が増えて利便性が増す。すると、周囲の地価が上昇する可能性が高く、納得価格のマンションを買うなら、今がチャンスだと考えられる。

次に、注目したいのは、「ディスカバテラス プロジェクト」の立地条件だ。

敷地南側に「南台公園」と明治学院中学校・東村山高等学校のグラウンドがあり、開放感と緑の潤いを感じることができる。グラウンドは人工芝で覆われ、砂埃の心配もない。

さらに、東村山市立第一中学校や東村山市立南台小学校、南台幼稚園、富士見図書館など、教育文化施設に囲まれまさに学園都市の真ん中に立地しているのも、同マンションの特徴だ。その敷地は、国家公務員宿舎跡地。近接地には大手企業の社宅なども多く、もともと教育水準の高い場所として知られていた。公立の小学校、中学校の評価も高い。このように、教育環境に恵まれた立地条件は珍しい。単に「駅から徒歩11分の場所」だけではなかったわけだ。

最後に「ディスカバテラス プロジェクト」の特徴は、希に見るほどじっくりつくりこまれた建物内部にある。

まず、注目したいのは3棟の建物に囲まれた中庭。多くの企業や団体とコラボし、楽しく、そして住む人たちの結びつきが強くなるスペースづくりが行われる。

たとえば、アウトドア用品、防災備品の「ロゴス」や、天体観測の「ビクセン」、カフェの「イリー」、菜園の「マイファーム」、そして「青山ブックセンター」や「DIYファクトリー」の協力のもと、天体観測ができるディスカバデッキやグランビング(贅沢なキャンプ体験)ができる大型テントや、ボルダリングを楽しむことができる壁がつくられる。

カフェでは、ソフトドリンクや軽食、そしてアルコールの提供も予定されており、今までのマンションにはない暮らしが実現。マンションの中庭を「遊ぶ」「楽しむ」「つながる」場として、十二分に活用し尽くす仕掛けが盛り込まれている。

大地震のような災害が起きたとき、頼りになるのは住人のつながり。それが、日々の遊びや楽しみのなかで自然に育まれるようになっているわけだ。

住戸は、平均72m 2の広さを持ち、ゆったりした3LDKが中心。キッチンのディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)や床暖房、ペアガラスなどが標準設置されるなど、設備仕様のレベルも高い。長谷工のプレミアムアフターサービスも採用されており、アフターサービスも安心だ。

その分譲価格は3LDKが2300万円台からとなり、3000万円から3500万円で購入できる3LDKが多くなっている。新宿からほぼ同じ距離感の立川駅の相場を考えると、割安感がさらに際立つ。

都心へのアクセスのよさ、将来性の高さ、恵まれた住環境、建物と住戸内の魅力を考え併せると、「ディスカバテラス プロジェクト」は総合点が高く、穴場の優良マンションと評価される。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com