2018年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

オーベル藤が丘

大成有楽不動産

最盛期に比べると注目度が下がり、マンション価格が抑えられている印象を受けるのが、東急田園都市線沿線。並行する東急東横線沿線の新築マンションと比べると割安感を感じることさえある。

価格が抑えられているため、駅徒歩圏のマンションが主体になっているのも、東急田園都市線沿線の特徴。好条件、低価格のマンションが目立つのだ。

そのことに気づく人が増えたのだろう、一部では人気物件も出始め、今後は価格の上昇も予想される。東急田園都市線で納得価格のマンションを探せる時期はそろそろ終わりに近づいているのかもしれない。

「駅に近い好条件の新築物件」として注目したいのが、「オーベル藤が丘」。「藤が丘」駅から徒歩2分という便利な立地で、とにかく凝ったつくりで要注目のマンションだ。マンション価格が上昇すると、こんなに駅近で、こんなに建物にお金をかけたマンションは、まず出てこない。「駅近」だけで大きな注目を集めるので、必要以上に建物に凝ることはないからだ。

ところが、「オーベル藤が丘」は、分譲マンションを30年以上見続けた私でも驚くほど、建物に手間とお金をかけている。こんなマンション、滅多に出ないと思われるので、販売センターが開く前に、いち早く取材し、記事にした。

同マンションの建設地は、「藤が丘」駅から徒歩2分。それも「藤が丘のメインストリート」と呼べる街路樹付きの歩道が整備された道を歩いて2分の場所だ。駅からのルート上に東急ストアがあり、昭和大学藤が丘病院も近いので生活利便性が高い。加えて、駅に近いが、すでに住宅エリアが始まっている場所なので、住環境がすぐれている。

駅から住宅ゾーンに向かって長い上り坂となるのだが、上り坂が始まったあたりでマンションの敷地となるため、坂の苦労が少ない。それも、同マンションの強みだ。

マンションの敷地は、道路から5〜6m高くなったひな壇になっている。このような立地条件の場合、一戸建てや一般のマンションでは道路からひな壇の上まで階段やスロープを上ることになる。が、「オーベル藤が丘」のすごいところは、「ひな壇を上がる苦労がない」こと。ひな壇の一部を削り、道路面から直接入ることのできる出入り口を設置。オートロックで中に入れば、ひな壇上のマンション建物までエレベーターを利用できるようになっているのだ。

驚くべき特徴はそれだけではない。ひな壇の内側(つまり、建物の地下)をくりぬき、屋内型自転車置き場を設ける計画になっている。その自転車置き場には、どうやって入るのか。

じつは、先述したエレベーターの横に自転車置き場専用のエレベーターが配置され、そのエレベーターで自転車ごと人が運ばれる仕組みだ。

なんだか、地下が秘密基地になっているわけで、驚愕のプランニングと評価された。

「オーベル藤が丘」は、5階建て総戸数51戸なので、規模の小さいマンションに属する。小規模マンションでありながら、このお金のかけっぷりは見事としかいいようがない。

ハンドメイドのタイルを多用した外観、内装に大理石をふんだんにつかった1.5層のエントランスラウンジなども、23区内のマンションではなかなかお目にかかれなくなった豪華仕様。藤が丘よりも、目黒東山や大森山王など坂のある高級住宅地に似合いそうなマンションである。

住戸は約58m 2〜74m 2の2LDKと3LDKで構成。ウォークインクローゼットを二つ付けるなど収納充実で、設備仕様のレベルも高く設定されるという。その販売は9月から始まる予定で、8月から事前案内会が始まる見通しだ。

まだ情報が少ない段階だが、プロも驚く注目マンションなので、いち早くレポートした。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com