2018年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

プラウドシティ大田六郷(2018年8月30日追加掲載)

野村不動産

 今回のレポートは、8月1日から公開が始まったのだが、このマンション、プラウドシティ大田六郷のレポートは約1ヶ月遅れでの追加となった。理由は、8月半ばに報告したい出来事があり、それを含めて急ぎレポートしたいと思ったからだ。

 その出来事とは、8月15日に開かれた大田六郷土手・多摩川花火大会。約7000発の花火が打ち上げられたその様子が、プラウドシティ大田六郷からよく見えたという。同マンションはほとんどの住戸で眺望が開けているため、バルコニーから花火が間近に見える住戸が多い。

 だから、最初に花火が見えたとき、多くのバルコニーから、おおっという驚きの声が起き、子どもの甲高い歓声が続いたそうだ。

 「花火なんて年に一度」とクールな意見もあるが、実際に間近に見れば、やはり迫力が違う。しかも、その迫力をマイホームに居ながら味わえるのだから、感動する人がいても不思議はない。それが実現するのは、23区内に位置しながら、眺望の開けた住戸の多いプラウドシティ大田六郷ならでは。そんなマンション、滅多にない。

 プラウドシティ大田六郷は、大田区内に立地する全632戸の大規模マンション。敷地面積2万3,000㎡と広いため、プラザ街区とフォレスト街区で最寄り駅からの所要時間が異なる。最寄り駅は京浜急行本線の六郷土手駅と雑色駅で、それぞれの駅からアプローチによって徒歩9分から10分という所要時間(プラザ街区)だ。駅近のマンションではないが、駅から遠すぎることもない。

 23区内の城南エリア、大田区で、価値ある駅徒歩圏のマンションだ。

 すでに建物が完成しており、現在、購入できる住戸は12階(最上階)の3LDKが5198万円から、など。納得感の大きい設定である。

 同マンションは、販売が始まった2016年当初、インターネット上でわるい評価があった。その中には、根拠希薄のもの、事実誤認のものもあったが、プラウドシティ大田六郷の評価を落とす原因になってしまった。

 そのプラウドシティ大田六郷は昨年、建物が完成し、昨年10月からプラザ街区の販売を開始。そのあたりから販売状況が大きく変化している。

 プラザ街区は「先着順販売」となったのだが、販売当日、販売センターを開く前から並んで待っている人たちが10組以上いた。そして、2017年4月から2018年3月末までの1年間で、契約済みとなった住戸は300戸以上。昨年度、首都圏で最もたくさんの住戸が売れたマンションのひとつであることは間違いない。

 いまだに、プラウドシティ大田六郷と聞くと「売れていないマンションでしょ」という人がいるが、実際は「非常に売れているマンション」というのが、最新の正しい評価なのである。

 売れているマンションになった理由は、2つ考えられる。

 一つは、価格の妥当性が正当に評価されるようになったこと。23区内では新築マンションの価格上昇が著しく、「大田区内で駅徒歩圏の3LDKが4000万円台、5000万円台」が安くみえる(実際に割安)ようになった。

 二つ目の理由は、出来あがった建物が共用部、専有部共にレベルが高いこと。このマンションがこの価格であれば買いだ、と判定する人が増えたわけだ。

 建物はタイル張りとガラス面が多く、敷地内には樹木が豊富。フォレスト街区にあるクラブハウスのエントランスは2層抜き抜けとなり、グッドデザイン賞を受賞したライブラリーやパーティーラウンジ、カフェ、ゲストルームなどが設けられている。

 また、敷地内には医療施設・認可保育所・子育て支援施設などが誘致され、ミニショップ、カート置き場、羽毛布団も洗える大型コインランドリーも設置。共働きファミリー層の生活を高い水準で支えてくれる。

 住戸内では、キッチンのディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機、そして浴室のミストサウナも標準設置となる。

 LDの天井高は2m50㎝〜2m55㎝とゆとりがあり、主寝室の室内ドアを引き戸にして、風が室内を抜ける工夫もある。私は20年近く「プラウド」のマンションを見てきたが、首都圏におけるプラウドの集大成のようなマンションだと思った。

 プラウドシティ大田六郷では販売が進み、販売終了が近づいている。まだ残っている購入可能住戸は上層階住戸が中心で、5000万円台前半といったところ。その分、眺望が開け日当たりに恵まれた住戸が多い。

 新価格マンションが増える23区内で、わすかに残された旧価格の大規模・高規格マンションである。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com