2018年秋から冬 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年秋から冬 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の秋から冬にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

ガーデンハウス越谷レイクタウン

住友不動産

 「超高層」の対局に位置する「低層マンション」には特別な響きがある。3階建て、4階建てまでで圧迫感がない建物は一戸建てに近い住み心地を実現する。そして、一戸建てより安い分譲価格で購入できるのが、低層マンションのよいところ。「やっぱり、低層はいいよなあ」と思った私が30年以上前に購入した最初のマンションも3階建ての低層だった。

 「超高層」に憧れる人がいる一方で、「低層」に憧れる人も多い……のだが、現在、その数は減る一方。世田谷や杉並といった高級住宅地では高額の低層マンションがあるのだが、郊外エリアで購入しやすい価格帯の低層マンションがめっきり減ってしまった。

 その希少な低層マンションが埼玉県越谷市に登場することになった。

「ガーデンハウス越谷レイクタウン」というマンション名から分かるとおり、建設地は日本最大級の複合商業施設「イオンレイクタウン」があり、大規模マンションが次々に登場しているJR武蔵野線越谷レイクタウン駅周辺。同駅から徒歩10分に建設される低層マンションが「ガーデンハウス越谷レイクタウン」だ。

 大規模商業施設「イオンレイクタウン」が生活圏にありながら、静かな住環境を実現する立地条件で、マンション建設地の周囲は一戸建て住宅が中心となる第一種低層住居専用地域。周囲には敷地面積150m2以上のゆったりした敷地の一戸建て住宅街が形成されており、そのなかに3階建てと4階建ての建物全5棟構成のマンションが建設される。

 「ガーデンハウス越谷レイクタウン」は低層マンションであり、しかも全338戸の大規模マンションでもある。全戸南向きで、敷地内に大きな庭園を2つ配置し、駐車場設置率は8割を超えるのだが、すべて平置き式。1階には専用庭と専用駐車場付きの住戸が67戸も用意される……言葉で説明すると100文字程度の簡単な説明だが、いずれも実現するのがむずかしいものばかりだ。

 3階建て4階建ての低層マンションで、総戸数が300戸を超える大規模は滅多にみつからない。埼玉県では20年ぶりとされる。駐車場がすべて平置きというのも希少で、専用庭と専用駐車場付き1階住戸はかなり珍しい。

 ひと味違ったマイホームを手に入れたい、と思う人には、要チェックのマンションとなる。

 建物は、タイル張り部分が多く、白と黒を基調とした外観は、世田谷、杉並あたりのデザイナーズマンションを思わせる。加えて、大規模のスケールメリットを活かして、共用施設が充実する。キッズルームとキッチンスタジオ、ライブラリーラウンジなど日々の生活に役立つ施設が用意される。

 住戸は平均70m2の広さを持ち、収納スペースが多く、70m2台の3LDK住戸にダブル・ウォークインクローゼット設置など大型収納が備えられる。

 分譲価格は、取材時点で未定。売り主の住友不動産は越谷レイクタウン駅周辺で、これまで5物件の新規分譲を行い、3000万円台の3LDKを多く供給してきた。今回も、同程度の価格設定になることを期待したい。

 加えて「ガーデンハウス越谷レイクタウン」は、オール平置き駐車場のため毎月の管理費・修繕積立金が抑えられる計画になっている。購入しやすく、維持しやすい低層マンションになりそうだ。

 日本初の親水文化創造都市として開発されてきた「越谷レイクタウン」は、街開きからおおよそ10年が経過。順調に人口が増え、計画人口である2万2400人に近づきつつある。最終段階に入った街づくりで、満を持して出てきたのが希少な大規模・低層マンションというのも、興味深い。

 最後に、駅から同マンションまでの所要時間について。「駅から徒歩10分」となるのだが、実際に建設地周辺を歩くと、ショートカットするルートがあった。ショートカットでは、信号のない場所で道路を横断しなければならないため、正規のルートにできなかったのだろう。実質的に、「徒歩10分」ではなく、「徒歩10分以内」のマンションとなることも現地レポートとして報告したい。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com