2018年秋から冬 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2018年秋から冬 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2018年の秋から冬にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

ザ・パークハウス和光市

三菱地所レジデンス

 近年、東京23区内より、その外側エリアのほうが「注目度は高い」というケースが目立つようになった。代表が、神奈川県川崎市の武蔵小杉。23区の外側で多摩川を越えた場所なのだが、23区内と同等かそれ以上の人気と価格設定になっている。

 同じ神奈川県の横浜や都下の吉祥寺も、同様の性格を持つ場所。そして、埼玉県の和光市駅周辺も、23区の外側であるにもかかわらず、「住んでみたい」と思う人が多い住宅地の一つだ。

 和光市駅周辺が注目を集める最大の理由は、「都心に向かう始発電車が利用しやすい」ことだろう。もともと東武東上線の急行停車で、池袋駅まで13分と便利な駅なのだが、今は東京メトロ有楽町線と副都心線が乗り入れており、「有楽町線・副都心線の始発駅」という大きな特徴を持つ駅に変わっている。

 有楽町線・副都心線の始発電車はびっくりするくらい本数が多い。朝7時台を中心にした通勤時間帯はほぼ3分に1本程度の割合で始発電車が出る。だから、朝、「2,3本やり過ごせば、座って通勤」となる。2,3本といっても、待ち時間は6分から10分。だから、和光市駅近くに住みたい、という人が多くなっても不思議はない。

 その和光市駅南口側はイトーヨーカドーをはじめとした商業施設が多く、生活しやすい。南口側では2020年に駅直結の駅ビルができるという楽しみもある。そして、和光市駅周辺は台地上のフラットな地形で、地盤が安定している。災害に強いという注目点もあるわけだ。

 魅力の多い和光市駅エリアだが、残念ながら新築マンションが久しく出ていなかった。今回取材した「ザ・パークハウス 和光市」は、駅から徒歩10分以内・100戸以上のマンションとしてはじつに17年ぶりの新築物件となる。

 その建設地は、商業施設が充実する南口側で、和光市駅から徒歩8分。これは、途中「緑の公園」内を歩いたときの所要時間だ。

 駅からマンションに帰る途中でイトーヨーカドーに立ち寄りやすい。また、最寄りの公立小学校まで470m(大人の足で徒歩6分)、中学校まで240m(同徒歩3分)と、好ましい立地条件をいくつも備えている。

 「ザ・パークハウス 和光市」は立地のよさが際立つマンションだが、長所は立地だけではない。建物の質の高さも特筆に値する。

 外壁にはタイル張り部分が多く、ところどころに設けられた小窓がアクセントとなっている。小窓を設けるのは手間と費用がかかる。にもかかわらず、小窓を多くしていることや複数のタイルを張り分けていること、バルコニーのガラス手すりに3種類のカラーガラスを使用していることなどで、表情豊な外観が形成される。併せて、エントランスロビーもシックで高級感がある。 都心の高額マンションと比べても見劣りしない外観、エントラスが、「ザ・パークハウス 和光市」の建物特性である。

 このように、タイルやガラスを多用して見栄えのよいマンションを、私は高く評価する。タイル、ガラスは値段が高い高級建材であり、経年変化を起こしにくい建材だ。分かりやすく言えば、何年経ってもボロっちくならず、風合いを増してゆく。 外観やエントランスが魅力的だと毎日気分がよい。だから、外観とエントランスにお金をかけたマンションを私は高く評価するわけだ。

 風合いを増した外壁やエントランスは、見る人に好印象を与え続ける。ということは、将来、中古で売ろうとするときに有利な要素となる。

 中古でマンションを探す人は、建物の外観やエントランスにまず注目する。その外観やエントランスまわりが気に入らなければ、部屋内を見る前に買う気を失うことになりがち。その点、風格ある外観、エントランスまわりは好印象を与え、購入意欲を盛り上げてくれるだろう。

 「ザ・パークハウス 和光市」は見栄えのよさだけでなく、住みやすさの工夫もある。

 43タイプとバリエーション豊富で、間取り四隅の柱を極力外に出したプランが多い。その結果、室内の有効面積が広がる。実際、「ザ・パークハウス 和光市」の住戸はマルチクローゼットなど大型収納付きプランが多く、収納率は全戸で10%を超える。

 加えて、キッチンにはディスポーザーと食器洗い乾燥機が標準設置。浴室にはミストサウナもつく。1階住戸はすべて専用テラス付きで、鉄筋コンクリート製のしっかりした花台兼ベンチが備えられる。カルムステージ(東向き)は、専用テラスからの出入りもできる設計である。

 「ザ・パークハウス 和光市」は、住みやすい場所で長く満足して暮らせるように工夫を凝らしたマンションと評価される。その販売は今年の冬頃の予定で、現在、事前案内会が開かれている。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com