2019年冬から春 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年冬から春 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の冬から春にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

プラウドタワー武蔵小金井クロス

野村不動産

 JR中央線武蔵小金井駅の南口側で進行する再開発事業、そのエリア内に誕生するマンションが「プラウドタワー武蔵小金井クロス」だ。2月下旬から販売センターがオープンする新規分譲マンションだが、JR中央線で今年大注目のマンションなので、いち早くレポートした。

 最寄りとなる武蔵小金井駅は、国分寺の1駅手前で、上りの始発電車が出る駅でもある。「プラウドタワー武蔵小金井クロス」は、武蔵小金井駅南口で行われている第一種市街地再開発事業地内に立地。市街地再開発では、商業施設や公共施設、駅前広場が集まる第1地区がすでにできあがり、「プラウドタワー武蔵小金井クロス」は第2地区の大規模複合再開発マンションとして建設される。ちなみに、第1地区と第2地区を合わせた面積5万2000m2超は、JR中央線の駅前再開発として過去最大。スケールの大きな再開発事業地内で、同マンションは、地上24階建てのイースト棟と、地上26階建てのウエスト棟の2棟で構成される。2棟合わせた総戸数716戸も、JR中央線沿線で、ひとつのタワーマンションとして過去最大である。

 その特徴は、数多い。

 まず、駅に近い(徒歩2分と3分)の再開発エリア内で、身近に商業施設が多い。これに加えて、同マンションの1階から4階までにも大型複合ショッピングセンターが入る。大型複合ショッピングセンターにはマンション住戸からエレベーターを降りて、直接入ることができる。

 大型複合ショッピングセンターは約1万2000m2もの広さがあり、食料品関連やファンション、クリニック等も入る予定。大型複合ショッピングセンターに直接入ることができるマンションは、JR中央線沿線ではじめてだ。

 一言でいえば、めちゃくちゃ便利。一方で、眺望の開けた住戸が多いのも同マンションの特徴。住戸は3階以上に設置され、低層階から眺望の開けた住戸が多くなる。というのも、同マンションの建設地は駅南側の再開発エリア内で南側に配置されており、その先は一戸建て中心の住宅エリアが広がる。目の前を遮るものがほとんどないため、眺望の開けた住戸が多くなるわけだ。2棟の建物を南北にずらして配置していることも、眺望のよさを確保する上で効果的だと思われた。さらに、JRの駅と線路が北側で離れているのも、立地特性として注目すべきポイントとなる。立地の好条件を多く備えたマンションとなるわけだ。

 地盤が強固なエリアなので、建物はくい打ちをしない直接基礎で建設。これは、大きな地震が起きた際も、揺れが少ない場所のマンションであることを示している。

 清水建設施工の建物は制震構造を採用し、長く住み続けられるよう工夫されたS.I(スケルトン・インフィル)住宅でもある。

 S.I住宅とは、マンションの建物を「S=スケルトン(構造躯体)」と、「I=インフィル(中身)」に分け、それぞれに長持ちする工夫を凝らした住宅のこと。具体的には、まず構造躯体に耐用年数の長い鉄筋コンクリートを使用。インフィルでは、配管類のメンテナンスや交換をしやすくし、間取りの変更も容易に行えるような工夫を凝らす。構造躯体の寿命が延び、100年の耐久性が期待できるようになった現在、内部を変更しやすいS・I住宅になっていること、最先端のマンションの証でもある。

 住戸は、約34m2から112m2のワンルーム〜4LDKと幅広いタイプを用意。シングルから大家族まで、幅広いニーズに応えられるようになっている。

 設備機器も充実し、各住戸の玄関ドアにドアカメラを設置、キッチンにはディスポーザーと食器洗い乾燥機を標準設置。レンジフードには、暖冷工業の製品が標準設置されていた。これは、都心高級マンションに採用されるものだ。浴室にはミストサウナが採用され、トイレは手洗いカウンターが別に設置。共用廊下は内廊下方式、各階にゴミ置き場があり、24時間有人管理。エレベーターは10基も設置……野村不動産が全力で開発するマンションであることは間違いない。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com