2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の春から夏にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

Brillia(ブリリア)八潮

東京建物

 八潮という駅は、つくばエクスプレス(TX)の穴場駅だろう。。区間快速停車駅で、朝の7時台、8時台には上りの始発電車も出る。他線への乗り換えができる北千住駅まで区間快速でひと駅6分(通勤時間帯8分)。秋葉原駅までは17分(通勤時19分)だ。秋葉原で乗り換えて、東京駅まで行く場合でも、電車の乗車時間は約20分(通勤時23分)にすぎない。

 東京駅からの所要時間でいえば吉祥寺駅(約28分)や二子玉川駅(約29分)、成城学園前駅約29分より所要時間は短い。

 意外なほど都心に近いが、八潮駅最寄りの新築分譲マンションは価格が抑えられている。

 「Brillia八潮」の場合、3LDKが3600万円台からの設定……そうなると、気になるのは生活しやすい立地かどうか、そして街に魅力はあるのか、だ。

 その点を調べるため、取材に出かけてみると、「Brillia八潮」にはわるくないと思える点、というより積極的に魅力的と思える点がいくつもあった。

 まず、八潮駅の改札を出ると、きれいな街並みが広がっており、歩道が広い。子ども連れでも安心感が大きい。その八潮駅から「Brillia八潮」までは徒歩5分で、駅に近い。しかも、駅から同マンションまでのルート上に、大型商業施設の「フレスポ八潮」がある。約50店舗が入り、スーパーマーケットの「フードスクエアカスミ」もある商業施設の中を通って行けば、「Brillia八潮」までのルートは夜も明るく、雨の日も傘を差さずに歩くことができる部分が多い。

 「フードスクエアカスミ」は、深夜12時までの営業なので、帰宅途中に買い物、ということもしやすい。「今日は外食にしよう」というときにも便利だ。

 取材に出向いたのは平日の昼頃だったが、その時間帯、「フレスポ八潮」の駐車場には多くの車が止まっていた。周辺の人たちが買い物や食事に出かけてきているだろう。そんな中心的商業施設の近く(同マンションから徒歩2分)に暮らすことができること、それも「Brillia八潮」の注目点となる。

 「Brillia八潮」は東京建物のマンションで、今回、TX沿線で初めての「Brillia」となる。それだけに、建物の設計には力が入れられ、外観や間取りの魅力も多くなっている。

 住戸があるのは2階以上で、1階部分には共用施設が配置される。来客を迎えるロビーラウンジとは別にヒュッゲ・ラウンジもある。ヒュッゲ・ラウンジは住人同士のコミュニティを育む場を大切にするデンマークのライフスタイルを採り入れたもの。北欧調の家具で、くつろぎを演出してくれる。

 ほかに全戸分のサイクルポートを備えるのも、「Brillia八潮」の特徴だ。サイクルポートは平置きの自転車置き場なので、電動アシスト付きの大型自転車も楽に停めて、出すことができる。子育てママにはうれしい配慮である。

 共用施設を配置した1階部分は外壁にレンガ調のタイル部分が多く、壁面緑化も行われ、クラシカルな洋館の趣がある。大型商業施設に近く、目立つ場所のシックなマンションになる計画だ。

 全84戸は、南東向き中心のファミリータイプで構成。その住戸は、収納スペースが充実している。ウォークインクローゼットや納戸など大型収納を備えており、コミュニケーションスペースという東京建物独自のフレキシブル空間を備えた間取りもある。

 コミュニケーションスペースは、2畳ほどのスペースにカウンターが備えられ、書斎や勉強スペースとして使うことができる。引き戸が付いているのだが、書斎や勉強スペースとして使うときは、引き戸を開け、リビングの一画として使用。このスペースは物入れとしても使うことができ、その場合は引き戸を閉める。いろいろな使い方ができる便利なスペースだ。

 「Brillia八潮」は決して目立つマンションではない。しかし、知れば知るほど便利な立地で、建物・間取りの工夫も多い……見過ごすのは惜しいマンションである。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com