2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の春から夏にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

サンリヤン成増アーバンステージ

西日本鉄道

 マンション購入の狙い目と考えられる場所には、2つの種類がある。

 ひとつは、ホットな場所。新しい街づくりなどが進み、多くの人が注目する場所だ。そして、もう一つは穴場的な場所。こちらは、注目する人がさほど多くない。その分、納得できる価格設定で、高水準のマンションを楽に購入できたりする。ホットな場所に対して、クールな場所といえる。

 「サンリヤン成増アーバンステージ」は、そんなクールな場所のマンションである。

 クールな場所としてお勧めできる理由は、最寄り駅「地下鉄成増」の利便性が高いことがある。

 成増駅は、もともと東武東上線の駅だったが、東京メトロ有楽町線が乗り入れ、副都心線も乗り入れたことで、都心各エリアのアクセスが飛躍的に高まっている。東武東上線、有楽町線、副都心線を使い分けることで池袋駅まで10分、新宿駅は15分、大手町駅は24分の所要時間だ。

 そして、成増は東京23区内の板橋区に位置するのだが、世田谷区や杉並区に比べてマンション価格が安い。つまり、23区内で都心各所へのアクセスがよく、割安であるため「クール」といえるわけだ。

 では、「サンリヤン成増アーバンステージ」は、どれくらいクールなのか。

 じつは、このマンション、最新の販売では3LDKが4400万円台からとなっている。3LDKが4000万円台後半で購入可能だ。

 この価格水準で23区内に位置し、後で説明するが、建設地は地下鉄成増駅から徒歩7分。お買い得感が際立つ価格設定である。

 価格は抑えられているが、建物の質は高い。

 外観にはタイル張りとガラス面が多く、エントランスには4種類のタイルが貼り分けられる。さらに、エントランスに張り出した軒は、裏側を木調に仕上げて見栄えを上げている。タイルを貼り分けたり、軒裏を木調にするのは都心の高級マンションによく見られる工夫だ。4000万円台で3LDKを購入できるマンションの仕様を超えている。

 また、バルコニーの奥行が最大で2m50cmあるなど、住戸にも工夫がある。ルーフバルコニー付きの4LDK住戸があるのも特徴的だ。

 事業主の西日本鉄道は、九州・福岡に本拠地を置く鉄道会社。西鉄の愛称で親しまれ、年配の人なら西鉄ライオンズ(西武ライオンズの前身)の親会社として記憶しているだろう。中西、稲尾、豊田がいた頃の西鉄ライオンズの野武士的強さといったらまあ悶絶級で……それはさておき、西日本鉄道は、他の鉄道会社と同様、マンション開発にも積極的で、長期優良住宅認定のマンションをつくったり、サンリヤンとは別に都心型マンションシリーズ「ブラントン」の展開にも力を入れている。

 「サンリヤン成増アーバンステージ」は、西日本鉄道にとって「サンリヤン」シリーズの首都圏進出第2弾プロジェクト。それだけに、建物の設計にも力が入り、建物の高仕様が実現しているのだろう。同マンションは、好立地で割安であるだけでなく、建物の質が高いことでもクールなのである。

 建設地は、板橋区成増2丁目。東京メトロ有楽町線・副都心線の地下鉄成増駅から徒歩7分の場所だ。そして、マンションから駅までのルート上に大型スーパーマーケットのダイエー成増店がある。食品売り場は朝7時から23時までの営業なので、使い勝手がよい。加えて、生活利便施設がマンション周辺にそろっているため、同マンションは共働きのDINKS世帯にも暮らしやすい。

 もちろん、暮らしやすいのはファミリー世帯も同様。じつは、成増駅周辺は子育てしやすい環境も整っている。たとえば、学習塾が多く、夕方は塾に通う学童の姿をみることが多い。

 「サンリヤン成増アーバンステージ」は、DINKSにもファミリーにも暮らしやすい立地のマンションとなるわけだ。同マンションは、光が丘公園まで徒歩13分(約970m)となり、大型公園が身近であることも付加価値となる。

 この価格、内容が広く知られれば、今後注目度が上がることが予想されるマンションである。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com