2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の春から夏にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

TOKYOキラリスナPROJECT

総合地所

 昨年夏から販売が始まり、これまで全267戸中、第1期 〜 第3期2次 で200戸が申込完売。最後の棟として、南向きの〈ブライトコート〉の販売が始まったマンションが「TOKYOキラリスナPROJECT」。東京駅から6km圏の江東区内で、「南向き3LDKが3900万円台から」という価格設定が衝撃的なマンションだ。

 建設地は東京メトロ東西線南砂町から徒歩13分。南砂町駅は、東京メトロ東西線で日本橋駅から9分。大手町駅からは11分なので、都心に近い。そして、駅から徒歩13分なのだが、不便なマンションではない。小学校が徒歩2分で、中学校が徒歩3分。周囲に保育園が多く、マンション内に保育施設が入る計画になっている。

 買い物も便利で、食品スーパー、ホームセンター、ファッション専門店などが集まるSUNAMOまで徒歩9分で、イオンのスーパーマーケットほかラウンドワンもあるトピレックプラザも徒歩10分となる。

 生活はしやすく、南砂駅から徒歩13分であるだけで、「3LDKが3900万円台から」の価格が実現しているわけだ。

 東京メトロ東西線は朝の上りは混雑するので、それを嫌う人もいる。

 そのため、東西線では複数の駅で改良工事が行われている。駅のホームを広げて乗り降りをしやすくする。またホームを増やし、乗降に手間取っているときでも、後続車両がホームには入れるようにする……これらの改良で、混雑を緩和させる計画だ。

 南砂町駅でも改良工事が行われ、2021年度完成予定だ。「キラリスナ」の入居予定は2020年3月なので、入居後しばらくして新しい南砂町駅を利用できることになる。

 ちなみに、東京メトロでは有楽町線が豊洲-住吉間を延伸させる計画がある。これが実現すると、東西線東陽町駅で有楽町線と連絡。有楽町線に乗り換える人が出るので、東西線の混雑が緩和されるという期待もある。

 混雑度が緩和されれば、東西線沿線の資産価値が上がる。その前の今は、東西線の買い時といえるだろう。

 「TOKYOキラリスナPROJECT」は価格を抑えながら、建物のクオリティは高められている。まず、建物の外壁にはアースカラーのタイル張り部分が多く、上層階のバルコニー手すりはガラス張り。エントランス前には石積みで囲われた植栽が多い。そして、エントランスとそれに続くロビーは大理石とタイルを多用し、ガラス張りの向こうに中庭を望む。まさに、ホテルのような空間である。

 敷地内には樹木が多く、セキュリティラインに守られ、部外者の立ち入りを制限するプライベートガーデンもある。

 地上15階建て267戸のスケールメリットで、共用施設も充実。ゲストルーム、キッズルーム、ゲストルーム&パーティルーム、ランドリールームなど多彩な施設がつくられている計画だ。

 住戸のつくりもよく、各住戸の玄関前は高級マンションの趣がある。

 玄関まわりはアンティーク風のタイル張りで、太めの砂目地も趣がある。すべての玄関前に袖壁と庇がつくのも特徴。他のマンションではなかなかお目にかかれない美しさだ。全住戸の玄関に小窓が設けられ、バルコニー側から入った風が玄関から抜けるようになっている。自然の風を採り入れるパッシブデザインも採用されているわけだ。

 機能性も高められ、キッチンにはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機が標準設置される。住戸の窓枠はすべて上品な黒となり、洗面所の鏡は木枠付きだ。

 設備仕様のレベルは、驚くほど高い。この総合点の高さで、「TOKYOキラリスナPROJECT」は、200戸もの住戸が短期間に売れてしまったと考えられる。全267戸のビッグプロジェクトの販売は終盤に入り、残り住戸は少なくなっている。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com