2019年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

ブランズタワー所沢

東急不動産

 「ブランズタワー所沢」は、埼玉県の所沢市で西武新宿線・西武池袋線所沢駅から徒歩6分に建設される超高層マンションだ。

 その販売は9月中旬から始まる予定で、取材をした7月末時点ではまだモデルルームも設営工事中。しかし、注目のマンションであるため、いち早く建設地と関係者への取材を行った。

 最寄りの所沢駅は、西武新宿線と西武池袋線が交わる駅で、西武新宿線と西武池袋線のすべての電車が停まる。考えてみれば当たり前の話だが、両線の始発駅・新宿駅と池袋駅ではなく、両線が交差する所沢駅でなければ「すべての電車が停まる」という便利さは実現しない。

 西武鉄道の本社はずっと所沢に所在している(2019年、本店機能は池袋の新社屋に移転)ことでも、所沢が交通の要衝であり、西武鉄道にとって特別な場所であることが分かる。

 これは、東急田園都市線における「たまプラーザ」、京王本線では「調布」、京急本線では「上大岡」といった「電鉄会社の魂」を象徴する駅ということだろう。

 その所沢駅に降り立つと、駅構内がダイナミックにリニューアルされていることに驚いた。2018年に新駅舎に生まれ変わった所沢駅は、空港の建物を思わせる高い天井と大空間が特徴だ。この高い天井と大空間はどこかで見たことがあると記憶をたどると、近年、新しくなった東急田園都市線のたまプラーザ駅が想起される。

 まさに、「段階的に駅周辺の再開発を進めている」という点も、所沢駅とたまプラーザ駅の共通点。所沢駅周辺は、取材で訪れる度に新たなスポットを発見し、「生まれ変わる」勢いを感じる駅である。

 実際、再開発により、所沢への注目は高まり始めている。

 交通の要衝である「ターミナル駅」が再開発された場合、駅徒歩圏のマンションの資産性が下がるということは考えにくい。それは、武蔵小杉や二子玉川、武蔵浦和など、再開発で生まれ変わる街の勢いをみると明らかだろう。

 「ブランズタワー所沢」の建設地は、その所沢駅から徒歩6分。所沢駅西口に出て、プロペ通り商店街を歩いて行ける場所だ。プロペ通り商店街は100以上の店舗が集まる賑やかな場所で、12時から19時までの間、車の進入禁止となるので、安全に買い物や飲食を楽しむことができる。

 プロペ通りを抜け、ファルマン交差点に近い場所に「ブランズタワー所沢」の建設地がある。地元の人以外では、どんな場所か想像しにくいだろう。が、所沢に住む人なら、「ファルマン交差点」の名前に膝を乗り出す。

 というのも、ファルマン交差点から先のファルマン通り沿いから、所沢の新しい街づくりがスタートしたという歴史があるためだ。

 ファルマン通りでは歩道が整備され、複数の超高層マンションが建ち並ぶ。この道沿いは、「生まれ変わる所沢」を象徴するような場所。ブランズタワー所沢は、プロぺ通りという一大商業スポットの出口、美しく歩道の広がったファルマン通りの入口とも言える立地条件となり、所沢の住民ならば羨望の場所になるはずだ。

 「ブランズタワー所沢」の建物はアースカラーのルーバーや乳白色のガラスで柔らかな印象。街と調和する29階建ての制震タワーとなる計画である。

 ホテルのような内廊下設計となり、スカイラウンジやゲストルームなど共用施設が充実。そして、間取りの住み心地を高めているのも、同マンションの特徴となる。

 まず、1フロア6戸の構成となり、6戸中4戸が角住戸タイプだ。加えて、間口の広いワイドスパンとなるため、窓が多く、開放的な住み心地を実現する。ファミリータイプをそろえた間取りには70㎡台の3LDKとともに90㎡台の広い4LDKも多く設置される。

 内廊下設計のマンションでこのようにすべての間取りがワイドスパンになるケースはめったにない。贅沢なつくりであり、東急不動産の本気度が感じられる。

 「ブランズタワー所沢」は、「広さ」「ゆとり」「居住性」を妥協しない超高層タワーマンションになる計画である。

 超高層マンションに、便利さとともに住み心地のよさも求めたいという人は見逃せない物件といえる。

 「ブランズタワー所沢」は、取材時点で価格未定。価格面での魅力も大きくなることを期待したいが、高品位なマンションになるだけに、もし、手が届く価格帯での販売となるようなことがあれば、購入のチャンスだろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com