2019年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

グローリオレジデンス船堀

セコムホームライフ

 都心部の新築マンションが大きく値を上げ、1億円台の3LDKが割安に見えるようになった現在、注目を高めているのは23区内の下町エリア。江戸時代から続く風情ある地名が残っている場所だ。

 「グローリオレジデンス船堀」の建設地は、そんな下町エリアの江戸川区船堀5丁目。行政の支援も充実していることから子育てファミリーに人気が高い江戸川区内で、落ち着いた住宅ゾーンが形成されている船堀アドレスだ。

 都営新宿線の急行停車駅・船堀駅から建設地までは徒歩7分。近年、船堀エリアでは駅に近い立地の新築マンションが減っているのだが、「グローリオレジデンス船堀」は、久しぶりに出た駅近マンションということになる。

 さらに、駅からの道は平坦でしっかり歩道が整備されて歩きやすい。車の通行量も少なく、駅からマンションまでの間にスーパーマーケットなどの買い物施設、小学校、スイミングスクールなどが集まっており、すべてが身近にそろう。そして、大きな通りから一歩入った場所にあるため、夜は静かなど、好ましい立地条件となる。

 地元の人であれば、その場所のよさを知っている場所、それが「グローリオレジデンス船堀」の立地条件だ。

 同マンションは8月に建物が完成。9月末から実際の建物内を見学できる「完成後販売」の方式をとっている。実際の住戸を見て納得の上、購入できるようにしているわけだ。

 販売が始まるまでは、船堀駅近くに設けられた「住まいの情報館」でセミナーに参加したり、マンション購入の相談に応じてもらえる。慌てず、じっくり物件探しをしたい人にとって好ましいマンションといえるだろう。なんとなくおっとりした販売方法をとっているわけだが、それは安全・安心のセコムグループならではの特徴といえる。

 「セキュリティ・マンション」を打ち出すセコムホームライフのマンションであるため、建物に高い安全・安心性能を備えているのも、同マンションの特徴。オートロックや窓のセンサーといった防犯体制が整っているのは当然のこと、エントランスホール・エレベーターにセコムの「IXシステム」が採用される。これは、非常ボタンを押すとモニター監視が始まり、スピーカーで警告が出されるもの。録音の警告ではなく、生の声で「今、監視され、録画もされている」ことが伝えられる。コンビニや銀行に採用されているセキュリティシステムがマンションに採用されているわけだ。

 さらに、各住戸内に壁埋め込み型の収納庫「ピタゴラス・ウォールセーフ」を設置。これは、セコムによって開閉を監視される小型収納庫である。キッチンでは、コンロ火災を感知すると自動的に消火薬剤が噴射される「トマホークジェットアルファ」が採用され、各居室、浴室、トイレ、キッチン、廊下など7箇所にセコムに通報できる救急ボタンも配置される。救急ボタンを備えているマンションは少ないのに加え、7箇所もの救急ボタンを備えているのは注目すべき特徴となる。

 「グローリオ レジデンス船堀」には、住み心地を高める工夫も多い。たとえば、住戸内の室内ドアはLDへの扉以外すべて(洗面室、トイレも含む)引き戸となり、玄関からリビングに向かう廊下は極力短くされる。これらの工夫により、室内の有効面積が広がる。住み心地重視のマンションとなるわけだ。

 全30戸のうち26戸が3LDKとなり、その広さは70㎡台が中心。大型の物入や納戸をはじめとして、ウォークインクローゼットなどの収納スペースが充実し、収納率は平均で10%となる。一般的な3LDKは収納率7%程度のところが多いので、ひときわ収納の多いマンションということになる。

 取材時点で、「グローリオ レジデンス船堀」の価格は未定。もともと船堀エリアは、近接する住吉や森下エリアより、マンション価格が抑えられているのが特徴。同マンションの価格も期待したいところだ。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com