2019年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

イニシア志木レジデンス

コスモスイニシア

 「イニシア志木レジデンス」は、東武東上線の志木駅を最寄りとし、同駅から徒歩6分。活気ある商業エリアを抜け、住宅地に変わる場所に建設されるマンションだ。このような立地のマンションは便利さと環境のよさを併せ持つことになるので、立地条件を聞いただけで私は「いいね!」と、思ってしまう。

 商業施設がマンションと駅の間にあれば便利だし、夜も明るい。帰宅途中での買い物もしやすい。そして、マンションに帰れば周囲は住宅エリア……利点が多いのだ。

 そして、志木駅周辺の商業エリアは魅力が多い。マンションから徒歩3分には「イオン新座店」があり、クリニックやスポーツクラブ、カルチャーセンターも利用できる。徒歩7分には地元密着型スーパーマーケットを中心にした複合商業施設「TAIRAYA志木店」があり、駅直結の商業施設「EQUiA志木」に東口側の「マルイファミリー志木」など商業施設が豊富だ。

 志木駅周辺は、駅開設時から商業施設が充実していたという歴史がある。活気がある駅であるため、東武東上線の快速急行停車駅になり、都心へのアクセスがよい。池袋駅までは快速急行で2駅17分。志木駅始発の各駅停車もあり、それを利用すれば、池袋駅まで27分。東京メトロ有楽町線と副都心線が乗り入れているのも便利だ。

 もうひとつ志木駅周辺には慶應義塾志木高等学校と立教大学新座キャンパスがあり、文教都市の香りもある。「イニシア志木レジデンス」から徒歩4分に星の森児童遊園地があるなど、子育て環境のよさも志木駅周辺の特徴となる。

 恵まれた環境のなか、「イニシア志木レジデンス」は、全29戸の規模で、全戸南西向き、平均専有面積70㎡の3LDK住戸がそろえられる。

 大規模マンションは苦手という人ならば、全29戸のアットホームな規模感にほっとするだろう。一方、小規模マンションは毎月の管理費・修繕積立金が高くなりがちと心配する向きもあるが、同マンションの場合、管理費・修繕積立金の合計額は70㎡住戸で2万7000円程度。平均的な額になっている。

 住戸プランには細やかな工夫が多く、住み心地がよそさそう。それは、コスモスイニシアのマンション全般にいえる特徴でもある。

 たとえば、玄関ホールは、廊下幅を大きく広げてゆとりを演出。家具のように魅力的につくられたキッチンや天井から吊るすとともに床にレールを設けたトールスライドウォールは他のマンションではなかなかお目にかからないもの。このトールスライドウォールは左右どちらからでも出入りできる優れものだ。

 室内では、豊富な収納スペースも特徴。7割以上住戸で収納率11%以上を実現し、ウォークインクローゼットと布団収納付きプランや特大のファミリークローゼット付きプランも用意されている。

 住戸には間取り四隅の柱を極力住戸外に出すアウトポール設計を採用。これで、住戸内の有効面積が大きく広がる。間口の広いワイドスパンの効果で、室内の廊下も短くて済むという利点も加わり、70㎡でも実質75㎡の住み心地を実現してくれる。

 建物の外観にはタイル張り部分が多く、バルコニーの手すりをガラス張りとタイル張りに分けて、動きのあるデザインを演出。マンション全体の入り口となるエントランスは内装に木の質感を活かしており、雰囲気がよい。

 全29戸の規模だが、建物内外がしっかりつくり込まれ、デザイナーズマンションのような優雅さがある。モデルルームはIDÉEによるコーディネイトが行われ、「こんなマンションに住んでみたい」という気持ちが盛り上がる。

 「最近のマンションは、どこも似たようなものばかりでつまらない」と思っている人にはお勧めのマンションである。

 その価格は3LDKが4298万円からで、4000万円台で購入できる3LDKが多くなっている。価格が抑えられているのは、土地を相対で仕入れることができたから。相対(つまり、土地オーナーと直接交渉)で土地を購入すれば、競争入札の場合よりも土地代が抑えられるわけだ。

 「イニシア志木レジデンス」は、全29戸という規模からは想像できないほど、多くの魅力を備えたマンションだ。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com