2019年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

イニシア横浜桜木町

コスモスイニシア

 住みたい街として人気が高い横浜。しかし、横浜駅周辺エリアでは新規分譲マンションが減っている。特に、みなとみらい21地区では、計画された居住人口1万人に達したので、もう新たなマンションは建設できないという特殊事情もある。

 そのため、現在は、みなとみらい21地区を取り巻くエリアに注目がシフト。2017年には、みなとみらい21の隣接地で「約212㎡が8億円」という住戸もある超高層マンションが登場。1000戸以上の住戸があっという間に売れてしまったことでマスコミを賑わせた。

 横浜駅やみなとみらい21エリアの周辺は、「住みたい」と願う人は多くても新築マンションを購入しにくい場所になってしまった。

 「イニシア横浜桜木町」は、みなとみらい21エリアに隣接する場所に建設される新築マンションだ。

 建設地は、JR京浜東北線(根岸線)桜木町駅から徒歩4分。桜木町駅からみると、海側がみなとみらい21エリアで、内陸側が「イニシア横浜桜木町」の建設地となる。内陸側であるため、地盤が強固で、同マンションもくい打ち不要の直接基礎で建設される。そして、坂の多い内陸側にあっては珍しく、駅からフラットアプローチ。坂の上り下りなしで駅まで行き来できるマンションとなる点も特徴となる。

 建設地の向かい、「ちぇるる野毛」には食品館あおばがあり、日々の買い物は便利。桜木町駅でJR京浜東北線(根岸線)を利用できるだけでなく、東急みなとみらい線(東横線・副都心線に乗り入れる)馬車道駅へ徒歩9分、品川方面はもちろん、羽田空港や成田空港へのアクセスがよい京浜急行本線日ノ出町駅へ徒歩5分、新幹線の新横浜駅に直結する横浜市営地下鉄ブルーラインの桜木町駅へ徒歩2分など、各エリアへのアクセスもよい。

 休日は、みなとみらい21エリアや元町、中華街、山下公園、横浜赤レンガ倉庫などショッピングや行楽に楽しい場所が身近に豊富。魅力的な立地であることは、「イニシア横浜桜木町」における第1の注目点となる。

 加えて注目したいのは、その価格設定だ。

 全119戸は1LDK〜3LDKとなり、1LDKと2LDKが中心。第2期1次の予定価格で1LDKは3900万円台から、2LDKは4900万円台から、となっている。それくらいなら、と膝を乗り出すシングル、DINKS世帯は多いのではないだろうか。

 ちなみに、2LDKは登記簿面積で50㎡以上の広さがある。これは、住宅ローン控除を利用できることを意味する。夫婦共有名義でローンを組み、購入すれば、夫婦ともに大型の住宅ローン控除を利用できるわけだ。

 「イニシア横浜桜木町」は、建物の特徴も多い。

 まず、外観は個性的だ。基壇部は重厚なタイル張りで、上層部はガラス手すりやアルミ金属手すりなどで、デザイナーズマンションを思わせる。2層吹き抜けのエントランスもシックで上質だ。

 建物内の特徴は、まずホテルのような内廊下方式を採用していること。内廊下方式は、快適であるとともに、安心感も高めてくれる。というのも、外から見える開放廊下方式では、どの住戸に住んでいるかが外から分かりやすい。しかし、内廊下であれば、住戸を特定されにくい。女性の一人暮らしには、頼りになる方式なのである。

 エントランスに二重のオートロックを設置し、エレベーター、各住戸の鍵と合わせて4重のセキュリティシステムがあるのも、安心できるポイント。一方で、玄関キーをバッグやポケットに入れておけば、オートロックがETCのように解除されるハンズフリー方式も採用される。セキュリティの機会を増やしても、居住者の出入りには面倒がないように工夫されているわけだ。

 1LDK、2LDKの住戸内は、浴室、洗面所、トイレ、キッチンの水回りスペースが広い。浴室は1416サイズで、独立したトイレ内には便器とは別に手洗い器を設置。キッチン設備も三ツ口コンロでシステムキッチンのサイズも大きいなど、ファミリータイプ同様の水回りになっている。

 収納スペースも充実し、室内にはウォークインクローゼットやシューズインクローゼットといった大型収納が設置され、住戸の外、内廊下にはトランクルームのように使えるユーティリティスペースが各住戸に設けられる。

 「イニシア横浜桜木町」は、横浜で暮らしたいシングル、DINKSにとって、居住性の高さと納得できる価格設定で要注目のマンションといえる。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com