2019年夏から秋 櫻井幸雄が探した狙い目マンション 2019年春から夏 櫻井幸雄が探した狙い目マンション

2019年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される物件を私の視点からピックアップした。

ライオンズ船橋シーズンフォート

大京

 JR総武線の快速停車駅で、東京駅まで直通24分(通勤時26分)の船橋駅を最寄りとしながら、「南向き3LDKが3900万円台から」という予定価格で驚いてしまうのが、「ライオンズ船橋シーズンフォート」。地上13階建て全48戸のマンションだ。

 7月にインターネットサイトでの資料請求が始まったばかりの新規物件で、販売開始は10月下旬予定。販売センターの正式オープンは9月からの予定、とまだ先の話。しかし、船橋駅最寄りで、3LDKが3900万円台から、の予定価格は目を見張るほど安い。

 注目する人も多いので、いち早く取材を試みた。

 「ライオンズ船橋シーズンフォート」の建設地は船橋駅の徒歩圏だが、“駅近”というわけではない。JRの船橋駅からは徒歩13分。京成電鉄本線の京成船橋駅からは徒歩11分となる。

 建設地の近くには船橋市役所があり、一戸建て住宅が多いエリア。もともと別荘が多かった場所で、落ち着きもある。その住環境に合わせ、「ライオンズ船橋シーズンフォート」も、敷地内に樹木を多くし、緑に囲まれたマンションとなる計画だ。

 駅から11分、13分となるが、このように落ち着いた住環境もいいな、と思う人は少なくないだろう。

 もちろん、多くの人は駅から徒歩5分以内の便利な立地を好む。その結果、“駅近”マンションは、どこでも価格が上昇。船橋駅や津田沼駅でも、駅近新築マンションの3LDKは6000万円台、7000万円台が普通になってしまった。

 そこまでのお金は出せないし、出したくない、という人にとって、「ライオンズ船橋シーズンフォート」は要注目のマンションとなるだろう。再開発が進む船橋駅を最寄りとすることができるし、駅から離れる分、開放的な暮らしが実現するといった長所もあるからだ。

 実際、「ライオンズ船橋シーズンフォート」の住戸は開放感が大きい。敷地の2面が公道に面した東南角地に位置し、全戸南向き。間口の広いワイドスパン設計中心となっていることも特徴だ。間取りはすべて3LDKとなり、平均専有面積が70㎡を超えるのも、駅に近いマンションではなかなか実現しにくい特徴だ。

 1フロア4戸の構成となり、半数が角住戸タイプとなる。そして、システムキッチンには天然御影石の天板を採用し、食器洗い乾燥機を標準設置。室内を風が抜けるパッシブデザインも採用される。L字型キッチン付きやバルコニーに面したキッチン付きプランも用意され、居住性を高めた住戸プランが持ち味となっている。

 建物の外観デザインは白を基調にしたシャープなもの。単純な箱形ではなく、両サイドを雁行させて、個性的なマンションに仕上げられる、タイル張り部分が多く、豪華さもある。

 さらに、大災害に備えた「SONA-L」システムを採用しているのも、同マンションの特徴だ。これは、太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせ、大地震などで停電が起きたときでも、1週間の間、エレベーター1基と各住戸に水を押し上げる給水ポンプ、共用部の照明とコンセントなどを稼働させるもの。このようなシステムはマンション暮らしで大きな頼りになるはずだ。

 というのも、これまで大災害で避難所が開設されたケースで、マンション住民は避難所に入ることができないことが多かったからだ。鉄筋コンクリート造で強固なマンションは建物が無事に残る。一方、木造の一戸建てやアパートでは家を失う人が多い。家を失った人で避難所は満杯になるため、マンション住民は自宅で待機、ということになりがちなのだ。

 「ライオンズ船橋シーズンフォート」の事業主である大京は、東日本大震災のときも東北地方でマンションに留まった人たちの生活を支援した。その経験から、マンションには1週間の非常用電源を採用したほうがよい、と考えた結果なのだろう。

 非常時に役立つ設備と評価される。

「ライオンズ船橋シーズンフォート」は、無理なく購入できる価格や広さ、設備の工夫などでゆとりある生活を実現するマンションといえる。

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住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目物件も紹介。マンション購入のアドバイスとする。

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。
◇オフィシャルサイト: http://www.sakurai-yukio.com