2021年夏から秋 櫻井幸雄が探した新築狙い目マンション

2021年の夏から秋にかけて購入可能なマンションのなかから、狙い目と評価される新築マンションを私の視点からピックアップした。

シティテラス住吉(東京都江東区)

住友不動産
物件の写真

 「シティテラス住吉」は、東京駅から5㎞圏。江東区北砂一丁目に建設される全149戸のマンションだ。

 その販売は10月上旬から始まる予定だが、コロナ禍の影響もあり、オンライン案内がすでに始まっている。オンライン案内は外出を控えている人や、遠方に住んでいる人に特に好評。気軽に説明が受けられるし、小さな子供がいる家庭では、自宅で説明を受けられる点が好まれている。

 「シティテラス住吉」は、コロナ禍で人気を集める要素を備えたマンションといえる。具体的には、通勤電車に乗る時間が短い都心近くで、大きな公園や緑地が身近な場所であること。都心に近く、休日に家族で遊びに行くことができる場所が近くにあるマンションというわけだ。

 都心近くといっても、あまりに高い価格水準ではないことも大切だ。

 その条件を満たすのが、東京23区で山手線の外側エリア。なかでも、大きな公園が複数ある江東区や江戸川区では、コロナ禍が起きてから人気物件が続出している。

 最初の緊急事態宣言が解除され、多くの勤め人に通勤が復活したとき、「通勤で電車に乗る時間が短いこと」は、大きな安心材料になったためだ。そして、通勤電車に乗る時間が短い場所はコロナ禍が終息した後も満足度が高い、とも考えられた。

 つまり、都心近くのマンションは、買って損はないと考えられたわけだ。

 直下型の大地震のような災害が起き、交通機関がマヒしたときでも、都心に近い場所ならば、家族の元に歩いて帰りやすい。それも安心材料となる。

 江東区、江戸川区は、東京駅まで10㎞以内の場所が多く、通勤電車に乗る時間が短くて済む。ただし、江東区、江戸川区で駅に近い新築マンションは近年、数が減少。希に出る新築物件は価格が大きく上昇している。

 そこで、駅から多少離れた場所のマンションに注目がシフト。駅から離れても、大きな公園に近ければ人気物件になる、という傾向が出ている。

 その点、「シティテラス住吉」は、どうだろう。

 最初に書いたとおり、その建設地は、東京駅から5㎞圏だ。

 東京駅からの距離で言えば、品川駅(約6㎞)、四ッ谷駅(約6㎞)よりも東京駅に近く、新宿駅(約10㎞)までの距離の半分程度だ。

 品川駅、四ツ谷駅、新宿駅よりも近いのに、江東区内は、山手線内側エリアと比べてマンション価格が大幅に抑えられている。住吉エリアの人気が高まったのは当然だろう。

 「シティテラス住吉」の最寄り駅は東京メトロ半蔵門線の住吉駅で、同駅からは徒歩15分となる。都営新宿線と 2 路線利用できるのも、高評価のポイント。また、都営新宿線の西大島駅からは徒歩14分となる。

 マンション建設地周辺のバス停から、亀戸、錦糸町、秋葉原行きのバスが豊富に運行されているのも、意外な利点となる。

 ちなみに、建設地の近くには線路があるのだが、これは旅客用の線路ではなく、レールを運ぶ貨物専用線である。夜間はもちろん、昼間も電車はほとんど通っておらず、調べたところ、1日3本で全便が臨時列車扱い。それすら走っていない日もあり、騒音の心配は不要だ。

 そして、「シティテラス住吉」の立地で注目したいのは、周辺に公園が豊富であること。貸しボート場や水上アスレチックがある約5.1ヘクタールもの広さを誇る横十間川親水公園が徒歩4分となり、北砂緑道公園が徒歩5分、北砂水上公園が徒歩7分。歩いて14分には、広さ14万㎡の猿江恩賜公園もある。

 通学校となる北砂小学校が徒歩2分で、第二南砂中学校が徒歩7分。徒歩10分以内に、6つの幼稚園、保育園があるし、多くのクリニックや救急病院が身近にそろっている。

 住環境がよいだけでなく、子育て環境もすぐれているわけだ。

 さらに、「シティテラス住吉」の建設地には、もうひとつ注目すべき立地特性がある。

 それは、買い物が便利という長所だ。

 イトーヨーカドー北砂店を中心に100以上の専門店が集まる「アリオ北砂」が徒歩5分となり、180の店舗が軒を連ねる砂町銀座商店街まで徒歩9分。ほかにも、徒歩圏に複数のスーパーマーケットがあり、東京駅から5㎞圏で、これほどまでに買い物便利な場所は少ないと考えられる。


 「シティテラス住吉」の建物は、地上14階建て、全149戸の規模。タイル張りとガラス面の多い外観は、白を基調として、明るく、モダンな印象だ。

 2層吹き抜けの豪華なエントランスを備え、テレワークに最適な9つ個室ブース(有料)と9人で利用できるフリースペース(無料)が設けられる計画である。1階に共用のトイレがあるのも、同マンションの特徴。住人の便利さを第一に考えた商品企画と評価される。

 その住戸はすべてファミリータイプ (2LDK+S~3LDK)となり、ウォークインクローゼットが2つに納戸、そしてキッチンにパントリー(食品庫)が設けられ、収納充実の間取りとなっている。

 キッチンにはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機が標準設置となり、浴室にはミストサウナを配置。トイレは便器とは別に手洗いカウンターが設けられるなど、設備仕様のレベルが高い。バルコニーにミニシンク(水栓)があるのも日常生活においてとても役立つはずだ。

 「シティテラス住吉」は都心近くの静かな環境の中、ゆったり子育てしたいファミリー層に向くマンションとなる計画である。

住まいサーフィンレポートとは?

実際に販売センターを見て回り、マンションの「今」情報を提供。
年間200件以上のマンション、建売住宅を見て回る住宅ジャーナリスト櫻井幸雄。実際に歩き、目で見て、耳で聞き集めた情報には、数字の解析だけでは分からない「生々しさ」があふれている。
この新鮮情報を「住まいサーフィン・レポート」としてまとめて主要マスコミに配布。あわせて、住まいサーフィン上でも公開する。住まいサーフィン上ではレポートとともに、旬の狙い目である新築マンションも紹介。マンション購入のアドバイスとする。

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

櫻井幸雄の顔写真

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。

オフィシャルサイト
http://www.sakurai-yukio.com