田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第17号]ファミール宝塚グランスイートタワー

2016年01月13日

【宝塚市内で数少ないタワーマンション】
タワーマンションの歴史はそれほど長くない。タワーマンションの存在が珍しくなくなってきたのは最近の話だ。今でこそ都心部を中心に多くのタワーマンションがあるが、ほんの10年位前は大阪市内においても16階を超えるマンションは数えるほどしかなかった。ファミール宝塚グランスイートタワーが竣工したのは2003年。「最近の」タワーマンションにはない風格が感じられ、築10年余で宝塚市内のランドマーク的存在となっている。ちなみに宝塚市内においては只今現在、いわゆる「タワーマンション」は当マンション以外に5棟しかない(ラ・ビスタ宝塚レフィナス一番館、弐番館を含む)。タワーマンション自体が宝塚市内においては希少価値を持っている。

【老舗ホテルのような外観】
そのファミール宝塚グランスイートタワー、特徴的なのは何と言ってもその外観だ。近接する宝塚大劇場と色調を合わせたベージュのタイル張りは周囲の街並みと統一感があり「関連のある一連の建物群」のようにも見える。実際に、メインエントランスへと続くアプローチは近接の遊歩道「花のみち」と同じ空気感を持っており外部空間から建物敷地に移動する際には全く違和感がない。また、地上階部分は天然石を用いている。淡いエンジ色のレンガのような色調と外から見えるエントランス部の二層のテラスも合わせ、昨今の「アーバンなタワーマンション」にはないヨーロッパの老舗ホテル然とした外観を形成している。

【宝塚大劇場近接は「魅力的な差別化要素」】
ファミール宝塚グランスイートタワーは、外観だけではなく、立地も大変特徴的だ。阪急今津線「宝塚南口」駅徒歩4分/阪急宝塚線「宝塚」駅徒歩8分/JR福知山線「宝塚」駅徒歩11分で交通アクセスが優れている、といったスペック的な話ではない。「タカラヅカ」に近接しているということだ。マンション所在地は宝塚大劇場、いわゆる「タカラヅカ」の聖地である。日本中からの集客力を持つ施設が近接するということは、「ファンにとってはたまらない」のは言うまでもなく、賃貸マーケットにおける差別化にも寄与する。またそのような「特殊な施設」だけではなく「武庫川河川敷緑地」「手塚治虫記念館」等のエンターテイメント的施設から「宝塚阪急」「イカリスーパー」といった買い物施設まで揃う。タカラヅカ同様に「華のある」マンションである。

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。