田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第14号]エスリード長堀タワー

2015年11月25日

【駅徒歩1分以上の価値】
「エスリード長堀タワー」の最寄り駅は大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の「松屋町」駅。大阪市内中心部では御堂筋線、谷町筋、堺筋線等の南北移動がメインとなる「タテの路線」に比べ、長堀鶴見緑地線、中央線、千日前線等の東西移動の「ヨコの路線」はいささか人気が落ちる。では「エスリード長堀タワー」の立地に難があるかというと、全くそうではない。「松屋町」駅迄の徒歩分数は1分。不動産表示は分単位で各決まりなのでこれ以上の書きようがないが、実際には「エントランスを出てすぐ目の前」が地下鉄の出入口。1分もかからない。また「タテの筋」である谷町線「谷町六丁目」駅へは徒歩6分、堺筋線「長堀橋」駅へは徒歩8分。3線3駅が徒歩10以内だ。複数の路線に徒歩で簡単に行けるのは賃貸需要が高く、資産価値が高い。

【シンプルで飽きのこない外観デザイン】
「エスリード長堀タワー」の外観はいたってシンプル。駐車場等を完全に分離して建築しているのが理由だ。左右対称のシンメトリーなタワーマンションであり、ホワイト/ブラックとその中間色が中心のモノトーンな色調。シンプルであるが故に、周辺の建物群の中でも存在感があり、遠くから見て目立つ建物である。また、近づいても存在感のあるマンションだ。長堀橋の歩道を歩けばわかる。「エスリード長堀タワー」の横にさしかかると建物と歩道の距離が近いのがわかる。通常、このような高層住宅は、道路面と建物の距離が低層建物よりも離れていて、上を見ずに歩いていても、大きな建物の近くに来た、と気付くことが多い。しかし本マンションは、その道路沿いの黒い色使いの外壁が歩道近く迄せり出しており、いい意味で違和感が無い。大きな建物には「引きをつくる」のが常識と感じている不動産業界人にとっては、引きを作らず周囲に馴染ませる手法は、案外に以外であった。

【歴史を感じる「上町台地マンション」】
そんなモダンさを持つ「エスリード長堀タワー」であるが、周囲の街並は「モダン」、ではない。都会過ぎない大阪、といった街並だ。古き良き「商人(あきんど)の町」だった頃が偲ばれる。マンションの西側すぐにある幹線道路「松屋町筋」には、歩道にアーケードがかかった商店街がある。玩具と人形の問屋/小売店が並んでいることで有名であり「まっちゃまち」の愛称で近隣住民だけではなく広く大阪市民に親しまれている街だ。本マンションが位置する上町台地は地盤がしっかりとしていたことから、この松屋町に限らず、古い街、歴史を感じる街が数多く残っている。地下鉄に乗れば10分たらずで梅田、心斎橋、天王寺。そんな立地にありながら長い年月の流れも感じることができる環境に建つ「エスリード長堀タワー」。梅田、なんば等の超都心マンションにはない緩い時間が心地よいマンションである。

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。