沖有人のコラム 不定期
沖 有人

[第135号]土地価格高原状態に(10/10)

2007年10月10日

先日、地価調査が発表され、地価上昇局面であるかの報道をされた。
これに対して、分譲マンションは価格高騰の影響から、売れ行き鈍化が鮮明となっている。
2つの報道はタイムラグを内包している。

地価公示・地価調査ともに、不動産事業者はあまり参考にしない。なぜなら、時点がずれている感覚を持っているからである。
地価の上昇局面は既に2年以上過去のものであり、現在マンションデベロッパーは高止まり状況にある地価が今後調整(下落)されるか注意深くなっているところである。

土地の仕入は向こう1年の分譲分は存在するので、分譲価格が調整されるにしても1年以上後のことになるので、購入検討者にとっては気の長いタイムラグとなることが必至の情勢である。

このように、地価変動認識のタイムラグと土地仕入から分譲までのタイムラグが2つ重なっていることを頭において、報道を注視して頂きたい。