田中和彦が斬る!関西マンション事情不定期

[第48号]存在感薄い実力派!?〜枚方市ってどんな街?

2017年04月26日

田中 和彦 ( たなか かずひこ )

「今、旬なマンション(*1)」において「大阪市内」「北摂」「兵庫」などに比べ掲載マンションも注目度も低い「大阪 東大阪」。そこに「マンションサイトリンク数」が14という注目度の高いマンションがあった。「プラウド枚方」だ。この枚方というエリアは、関東の人はもちろん、関西人でも兵庫県や大阪市内に住み人にとっては馴染みが薄い、という人が多い。さて、一体どのようなエリアなのか。

まず読み方。市内にある遊園地「ひらかたパーク」のおかげもあり関西在住者にとってはそれ以外読みようがないと思えるが、関西以外の人には「マイカタ」と読んでしまう人も多い。正しい読み方はもちろん「ヒラカタ」。吹田市(「スイタシ」と読む。「フキタシ」ではない)と並ぶ「関西人には気づきにくい難読地名」だ。

位置するのは京都市と大阪市の間。大阪まで約20km、京都まで約25kmの淀川左岸(南側)に位置する。いわゆる京阪エリアだ。淀川右岸の北摂エリアが、JR東海道線、名神高速道路の東京〜大阪を貫く鉄道/車それぞれの大動脈が通るのに対し、左岸の京阪エリアはマイナーな存在。北摂の茨木市/高槻市はそれぞれ知名度も人気も高い住宅地として名前が通っているが、京阪沿線の寝屋川市/枚方市は「住みたい町ランキング」などに名をつらねることは少ない。

そんな「存在感の薄い」枚方市だが、人口規模では大阪を代表する都市だ。平成27年1月1日現在、人口は40万人を超え(407,528人)、大阪府下で4番目に人口の多い行政区である。中でも「プラウド枚方」がある京阪「枚方市」駅は京阪沿線、そして枚方市内の中心地。京阪本線に快速急行(通勤快急)停車駅は守口市〜枚方市間に「守口市」駅、「寝屋川市」駅、「香里園」駅、「枚方市」駅、「樟葉」駅の5つあるが、特急停車駅は枚方市」駅、「樟葉」駅の枚方市内2駅。乗降客数を比較すると「守口市」駅が約14,000人、「香里園」駅、「樟葉」駅が約60,000人、「寝屋川市」駅が約67,000人であり、「枚方市」駅の約91,000人が如何に周囲と比べて突出しているかがわかる。(数字は各行政区のWEBサイトより)

存在感が薄いどころかむしろ存在感のある枚方市。このような数字を見ると昨年2016年の開業時には「なんで枚方に?」「創業地だからと言っても代官山、湘南に続く3店舗目がこことは!」などと話題になった蔦屋書店過去最大級のライフスタイルデパートメント「枚方T-SITE」がこの「枚方市」駅駅前に開業したのも頷ける。人口規模もさることながら、駅からのバス便エリアが広く、地元で時間を過ごす層が多かったことも理由の一つであろう。

京阪「枚方市」駅からは特急利用で「淀屋橋」駅まで21分、「京橋」駅まで14分。大阪市内中心地までの鉄道アクセスはよい。また車移動での東京〜大阪の大動脈は名神高速道路と書いたが、一般道ならば「枚方市」駅から直線距離で1km少しの国道1号線がある。2010年にはそのバイバスである第二京阪道路が全線開業、2023年には名神高速と第二京阪が新名神高速道路の開業によってつながる予定でさらに便利になる予定だ。

大阪市内/北摂/阪神間。最近であれば+京都市中心部ばかりが話題になる中、枚方市でマンションを供給する野村不動産には、改めてマーケティングのセンスの良さを感じる。

*1:平成29年4月24日(月)のランキングを見ています。


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https://www.sumai-surfin.com/product/ranking/re_rank_season.php?m=1&t=1&utm_source=ss&utm_medium=column&utm_campaign=columnTanaka
※気になる「エリア」を選んでご覧ください。


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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。