沖有人のコラム 不定期
沖 有人

[第64号]中古マンション購入の考え方(2/1)

2006年02月01日

私の知り合いが小さめのマンションを都心部に買いました。
仕事が忙しく、妻子待つ郊外に帰るのがつらいというのが主因なので、いわゆる「セカンドハウス」ですが、不動産のプロだけに価格動向に対する先見がその後押しとなっています。

新築分譲価格が高騰すると、それにつられて中古マンションの価格も上がりますが、その間にはタイムラグが発生します。
今から仕込んでおけば、中古は1~2年後は上がっている可能性が高いと見ると、購入価格と同額以上で売れるかも知れません。賃貸と比較すると、住んでいる間賃料を払う総額よりも売買の差額+諸費用(仲介手数料や税金など購入価格の10%程度)の方が安いと判断している訳です。その方の目論見は「結果的に無料で住んでいたのと一緒になるかもしれない」というものです。

金融と密接に結びついてきた不動産価格はこれから波を打って行く可能性が高まっています。潮目や波には敏感にいた方が住まいを楽しむことができると思います。