2024年冬から春 櫻井幸雄が探した新築狙い目マンション

2024年の冬から春にかけて購入可能なマンションのなかから、不動産会社からの依頼で取材を行った物件を紹介したい。

住友不動産様に依頼頂き取材しました。

シティテラス稲毛海岸(千葉県千葉市)

住友不動産
物件の写真

 駅周辺に商業施設が充実し、それを囲むマンションゾーンと一戸建て住宅街、そして身近な海……JR京葉線「稲毛海岸」駅周辺は住宅地としての成熟度が高く、海に近いこともあって、千葉県内で住みやすさ評価No.1になったこともある街だ。一方で、成熟した街であるため、駅近くに新たなマンションが出にくい街でもある。

 その稲毛海岸駅から徒歩6分。一戸建て住宅地が始まる手前のゾーンに誕生するのが「シティテラス稲毛海岸」。周辺にはスーパーマーケットをはじめとした買い物施設が豊富で、大型複合施設の「ピアシティ稲毛海岸」が徒歩4分となる。
 便利さと環境のよさを併せ持つ場所で、「大規模新築マンションは久しぶり」という希少性の高さに注目すべきだろう。しかしながら、「シティテラス稲毛海岸」の注目点はそれだけではない。

 じつは、稲毛海岸駅があるJR京葉線には、沿線の魅力がこれから一層上がってゆくと考えられる要素が複数ある。

 まず、注目したいのはJR京葉線の風対策。京葉線は海からの強風で、電車が止まりやすく、それがネックとされてきた。
 この短所を解消させるため、京葉線では防風柵を幅広く設置。強風で止まる回数が激減している。

 加えて、JR京葉線には、新しい出来事が2つある。
 まず、新習志野駅と海浜幕張駅の間に2023年3月16日、33年ぶりに新駅「幕張豊砂駅」が開業した。新駅の場所は、イオンモール幕張新都心のすぐ前。コストコにも近い場所だ。
 スケールの大きな2つの商業施設は、これまで駅から遠く、車かバスを利用するのが普通だった。それが、電車で行きやすくなることで、エリアが活性化することが期待されている。

 もう一つの出来事として、千葉市内で唯一の海水浴場がある稲毛海浜公園が一部リニューアルされた。グランピング施設や海に伸びるウッドデッキがつくられ、ウッドデッキ上にカフェがオープン。リニューアル工事は、さらに続くことになっている。

 「シティテラス稲毛海岸」から稲毛海浜公園までは約1.8㎞。歩くこともできるが、自転車ならば約10分。海までの道には自転車専用道路が整備されているので、安全に走りやすい。

 また、マンション建設地から徒歩2分のバス停から海浜公園入り口までバスで12分とか13分の所要時間なので、いつでも気楽にシーサイドライフを楽しむことができる。

 稲毛海浜公園の一部リニューアルも2022年完了した。じつは、「シティテラス稲毛海岸」の完成も2023年1月。これから、大きく変わってゆく京葉線沿線の暮らしに併せて完成したマンションとなるわけだ。

 2023年以降、京葉線沿線に住みたい、という人が増えれば、住宅価格が大きく上がる可能性もある。
 そうなる前が、購入のチャンスとなるだろう。

 「シティテラス稲毛海岸」は、地上10階建て全302戸の大規模となり、住戸はすべて3LDKタイプ。ファミリー向けマンションとなるわけだ。
 大規模のスケールメリットで共用施設が充実。2層吹き抜けの豪華なエントランスやパーティルームやゲストルーム、そしてテレワークができるラウンジも設けられた。
 建物は、白を基調にしたモノトーンで、レンガ調タイルでアクセントを付ける都会的なデザイン。目立つ建物となっている。

 注目が高まっている郊外マンション、それも海に近い大規模マンションは人気が高い。「シティテラス稲毛海岸」は、人気要素を備えた注目マンションとなる。

 なお、「シティテラス稲毛海岸」は、2023年1月に建物が完成し、実際の建物を見て購入を検討できるようになっている。

住宅ジャーナリスト櫻井幸雄の経歴

櫻井幸雄の顔写真

1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。
以後、「マンション管理基本の基本」(宝島社新書)、「妻と夫のマンション学」(週刊住宅新聞社)、「儲かるリフォーム」(小学館)などを出版。
最新刊は「知らなきゃ損する!21世紀マンションの新常識」(講談社刊)。
テレビ朝日「スーパーモーニング」の人気コーナー「不公平公務員宿舎シリーズ」で住宅鑑定人としてレギュラー出演するほか、「毎日新聞」で、住宅コラムを連載中。「週刊ダイヤモンド」「週刊文春」でも定期的に住宅記事を執筆している。

オフィシャルサイト
http://www.sakurai-yukio.com