田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第26号]ザ・梅田タワー

2016年05月25日

【「梅田」駅徒歩4分。電車も車も便利。】
阪急「梅田」駅から徒歩4分。抜群の交通利便性が「ザ・梅田タワー」の魅力だ。大阪市営地下鉄御堂筋線「梅田」駅へは徒歩8分。JR東海道本線「大阪」駅は徒歩9分。阪急/地下鉄/JRの3線の駅が徒歩10分以内。3線3駅(実際には他の路線/駅も利用出来る!)だけでも利便なのに、それが「大阪(梅田)」というのが素晴らしい。典型的な都心型タワーである。

都心マンションであるが乗用車でのアプローチが優れているのも特徴。駐車場への出入りも苦にならない。同じ都心マンションであっても、これがJR「大阪」駅南側の国道沿いやロータリー近辺の敷地であれば、渋滞で寄り付くことが難しかったり、停車が難しかったりする。しかし「ザ・梅田タワー」の敷地には隣接する商業施設もなく雑踏もない。車を運転する人にとって、当マンションは車庫からの車の出し入れにストレスが少ない。

【新御堂筋の東側は喧騒感なし】
阪急「梅田」駅徒歩4分とはさぞや喧騒としたエリアだと思われそうだが、先ほども書いたように周囲にはさして人通りがない。当マンションがあるのは新御堂筋に接するブロックで、新御堂筋の東側の位置する。この新御堂筋の東と西でエリアの様子が随分異なる。西側は繁華街。茶屋町といわれる町で阪急電鉄関係の開発ビルが多いため「阪急村」と呼ばれることもある。ホテル阪急インターナショナルや梅田ロフト、NU茶屋町、MARUZEN&ジュンク堂といった施設が並ぶ。新御堂筋をはさんで東側の当マンションがあるエリアは、そのような大規模商業施設はなく中小のオフィスビル等が並ぶ比較的閑静なエリア。観光客や来街者達が自宅エントランス前をひっきりなしに往来するといったことはない。都心の利便さを享受しながらも住宅地としての要素も持ち合わせた立地と言える。

【「ザ・梅田タワー」の名前に恥じない存在感】
「ザ・梅田タワー」が竣工したのは2005年11月。発売当時は、億ションが8戸あり話題になったが、総戸数385戸のうち3LDKが198戸、面積のボリュームゾーンは60~65平米で105戸、2000万円台(50平米台)住戸も多数あり、とファミリーマンション的要素もあった。「梅田と保険」という立地が市場でどう受け入れられるか、事業主にも不安があったのであろう。だが、今振り返ってみると分譲時の平均税込み坪単価1829千円は安かったと言えよう。当マンションの外観は、コーナー部分がアール状の白いタイル張り、バルコニー立ち上がりは赤褐色、そこを上下に貫くように白い柱部分、とても特徴的だ。周辺には、スクエアなフォルムとモノトーンな外観のマンションが多い中、ひときわ目をひく。新御堂筋を車で走っていると随分と遠くからもその姿を見ることができる。

タワーマンションがまだまだ珍しかった当時「ここを梅田と呼ぶのか?」といった意見もあったが、タワーマンションの市場での評価が定まった昨今、駅からの距離とその立地のバランス感の良さが評価されている当マンション。「ザ・梅田タワー」というその大きなネーミングに恥じないマンションといってよいであろう。

■リアルタイムなマンション査定はここから
ザ・梅田タワーのマンション査定は以下ページ右上の「自宅査定」ボタンからできる。
https://www.sumai-surfin.com/re/32785/


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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。