田中和彦が斬る!関西マンション事情不定期

[第59号]今後、千里中央が注目される三つの理由

2017年10月11日

田中 和彦 ( たなか かずひこ )

最近、千里中央に絡むニュースをちょくちょく見かける。「モノレールの延伸」「北大阪急行線延伸」「セルシー建替」だ。

【モノレール延伸】
まずはモノレールの延伸。千里中央は大阪モノレール線の駅があり、東は大阪空港、西は門真市まで続いている。今回延伸計画が進行しているのは「門真市」駅の先(南)約9kmで、延伸区間は大阪市内中心部から放射線状に伸びる4つの鉄道路線と交差する。

具体的な路線・駅は、地下鉄鶴見緑地線と交差する「(仮)門真南」駅、JR学研都市線と交差する「(仮)鴻池新田」駅、近鉄けいはんな線・大阪市営地下鉄中央線と交差する「(仮)荒本」駅、そして近鉄奈良線と交差する「(仮)瓜生堂」駅。近鉄奈良線はそれに合わせ新駅の計画もある。

大阪東エリアへのアクセス向上が、千里中央周辺に直接的な影響を及ぼすとは考えにくいが沿線が活性化すること、話題になることは悪い話ではない。


【北大阪急行延伸】
そして北大阪急行線の延伸。こちらはモノレールの延伸よりも注目度も影響も大きい。

「千里中央」駅は北大阪急行線の始発駅だが、その北側に「(仮)箕面船場」駅、「(仮)新箕面」駅の2駅ができる。開業目標は2020年度。わずか3年後だ。バブル時代に「延伸するから地価が上がる」などと不動産業者に熱い視線を向けられたエリアが、改めて注目を浴びる。

「(仮)箕面船場」駅は駅直結で「イオン箕面」「みのおキューズモール」があり既に集客力のあるエリア。また「(仮)箕面船場」駅周辺には大阪大学箕面キャンパスが移転してくる予定となっておりこちらも相当な利用者が見込まれる。


【セルシー建替】
南北と東西に2路線がクロスする千里中央。その両路線が延伸するというのは珍しい。そのクロスする場所で現在計画があるのが大規模商業施設「セルシー」の建替だ。

「セルシー」は1972年に開業した千里ニュータウンの中心的ともいうべき施設。施設内の広場ではラジオの公開録音や光GENJIやAKB48などの著名なアイドルのライブなどが行われ、往時は大変活況を呈していたが、現在はオーナーが賃貸契約の更新をせず空き店舗が目立っていた。

以前から建替の噂はあったが、さる8月に朝日新聞で「建て替える方向で検討されている」「テナントへの説明会で所有者側がしました」とニュース(http://www.asahi.com/articles/ASK8W44WCK8WPPTB002.html)になったことで現実味をました。どのような施設になるかは発表されていないが、立地は抜群で知名度も高い場所なので大変期待が持てる。

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西宮北口や大阪市内のタワーマンションに押され、ここ数年は少し存在感が薄れていた千里中央。北大阪急行線延伸等で注目度が増すことは間違いない。ここ数年間でどのように変わるのかが注目される。

 

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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