田中和彦が斬る!関西マンション事情不定期

[第68号]JR・阪急の2線利用可、都心近接「塚口」の魅力

2018年02月28日

田中 和彦 ( たなか かずひこ )

《「兵庫」の2割が塚口マンション!》
先日(2月26日)「今、旬なマンション」をチェックした。今回気になったのは「兵庫」エリア。「100戸未満」から「200戸以上」まで掲載されていたのが41物件、その内8物件(グランアッシュ塚口、プレイズ塚口、(仮称)JR塚口駅3分公園前プロジェクト、ザ・パークハウス塚口、プラウドシティ塚口マークフォレスト、プラウドシティ塚口マークフロント、プラウドシティ塚口マークスカイ、イニシア塚口)の最寄駅が「塚口」駅であった。関西でもそれほど知名度が高いとは言えない「塚口」駅。さてどのようなエリアなのだろうか?

「塚口」駅があるのは兵庫県の南東端、大阪市に隣接する尼崎市だ。塚口はその尼崎市内の北部にある。行政区は兵庫県だが大阪(梅田)までの距離は大阪市内南部に位置する平野区、住吉区などよりも短い。

《塚口、人気の秘密は利便性》
そこにあるのが「塚口」駅だが、この「塚口」駅、二つある。JR福知山線の「塚口」駅と阪急神戸線の「塚口」駅だ。おなじ名前の両駅だが、場所は少し離れている。直線距離で約1km、徒歩で12〜13分程度。路線は違うがどちらの「塚口」駅も都心部への移動が便利だ。JR線は各駅停車利用で15分弱でJR「大阪」駅、阪急線では通勤特急等利用で10分少しで阪急「梅田」駅。両線「塚口」駅周辺に住んでいればJRと阪急の2線2駅の利用が可能。都心部のアクセスの良さが塚口の人気の理由である。

また、尼崎市に限らず西宮市、神戸市東灘区、灘区など阪神間においては全般的に北に行くほど住宅地としての人気が高い。具体的には阪神本線<JR東海道線<阪急神戸線、となる。大阪都心部へのアクセスでは差がなくても「阪急沿線が好き」ということで阪神線、JR線ではなく阪急線を選ぶ人は多い。またJR「塚口」駅も、JR東海道線ではなくJR「尼崎」駅から北に分かれるJR福知山線の駅で「JRなのに山の手」となる。塚口界隈は尼崎市内では貴重な「JRが使える阪急沿線」なのだ。

しかも「塚口」駅は、東から順に「園田」駅、「塚口」駅、「武庫之荘」駅と3駅ある尼崎市内の阪急神戸線の駅の中で唯一急行等の停車駅。他の2駅は各駅停車しか停車しない。これもまた人気の理由だ。

《あなたはどっちの塚口が好き?》
二つの「塚口」駅。周辺の買い物利便では軍配は阪急「塚口」駅にあがる。南側の駅前ロータリーにはショッピングモール「塚口さんさんタウン」、北側には商店街。その他、周辺には飲食店舗を中心に地元個店が数多くある。「塚口さんさんタウン」は老朽化が進み、一部は商業店舗から分譲マンションに建て替えられるが、それでも店舗もまばらなJR「塚口」駅周辺よりは活気がある。

JR「塚口」駅周辺は、ネガティブな表現をすれば「活気がない」だが、これは住宅が多くあることの裏返し。もともとは工場が多い街並みでそれほど多くの住宅があるエリアでは無かったが、10〜20年の間でその多くは分譲マンションになり、いまではJR「塚口」駅には多くのファミリー世帯が住む。ちなみに「今、旬なマンション」でもランクインしている「プラウドシティ塚口」は元森永製菓の工場跡地だ。またJR「塚口」駅は(あたりまえだが)JR沿線であり長距離移動が便利。大阪方面へ一駅移動するとJR東海道線JR「尼崎」駅で新快速が利用できる。

さて、買物利便性の高い阪急「塚口」駅、交通利便性の高いJR「塚口」駅、あなたはどちらの「塚口」がお好みですか?


(以下、参考)

今、旬なマンション 30日間 兵庫 マイページ登録数(2018年2月26日時点)

100戸未満11
5 グランアッシュ塚口 塚口駅徒歩6分
5 プレイズ塚口 塚口駅徒歩9分

100〜199戸16
2 (仮称)JR塚口駅3分公園前プロジェクト 塚口駅徒歩3分
4 ザ・パークハウス塚口 塚口駅徒歩9分

200戸以上14
4 プラウドシティ塚口マークフォレスト 塚口駅徒歩2分
5 プラウドシティ塚口マークフロント 塚口駅徒歩1分
5 プラウドシティ塚口マークスカイ 塚口駅徒歩4分
8 イニシア塚口 塚口駅徒歩7分

8/41 約2割が塚口
https://www.sumai-surfin.com/product/ranking/re_rank_season.php

 

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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