田中和彦が斬る!関西マンション事情不定期

[第148号]独断で選ぶ、関西「水辺の街」7選

2021年07月28日

田中 和彦 ( たなか かずひこ )

8月1日は水の日。……だが、お世辞にも知名度は高くない。知らなかった人も多いだろう。全国各地の川、港湾等で様々なイベントが催されるのでお子様連れの方や「治水ファン」の方はチェックしてみてはいかがだろうか?

 

それはさておき、水が感じられる街は清々しい気分になれる。ウォーキング等で川面や水面のある景色に触れると心が安らぐ。山の見える景色に比べて水面の見える景色は希少だ。大きな山は距離が離れた遠い場所からでも見える。それに比べ川や湖はある程度近くなければ見えないため、眺望が楽しめるエリアは限られる。

 

関西には、自然の水面を身近に感じることができる住宅街が多くある。今回は筆者の独断でそのいくつかを紹介したい。

JR東海道線「大津」駅~琵琶湖
「京都」駅から二駅、滋賀県の最寄駅という滋賀県の玄関口であるにもかかわらず、琵琶湖までは徒歩圏。琵琶湖ではクルーズも楽しめる。リゾート感覚で休日を過ごせる街だ。

阪急京都線「京都河原町」駅~鴨川
祇園、木屋町、先斗町等の歓楽街の最寄りでありながらも、土手まで降りることのできる自然河川も徒歩圏。川辺でカップルが等間隔に並ぶ景色は鴨川の風物詩。

京阪本線「中書島」駅~宇治川
百人一首でも有名な宇治川に程近い中書島は元遊郭の街。遊覧船や酒蔵、商店街が楽しい。京阪本線の特急停車駅で終点淀屋橋までは乗り換えなしの一直線で約40分。

阪急神戸線「芦屋川」駅~芦屋川
言わずと知れた高級住宅街の芦屋の街を南北に流れる芦屋川。水量は少ないが夏には水遊びをする子供も見かける。この芦屋川、いわゆる天井川(※)でJR東海道線は川の下をトンネルで抜けていく。

阪急今津線「宝塚南口」駅~武庫川
宝塚大劇場の最寄駅。駅のすぐ北側を流れる武庫川は都市内陸部では珍しく、川幅50m以上は優にあるたっぷりと水をたたえた河川。里山も近く、路面から川と山の両方が目に入る。

大阪メトロ堺筋線「北浜」駅~土佐堀川・堂島川
ビジネス街だが、駅すぐ北側に土佐堀川、さらに中之島公園を挟んで北側には堂島川が流れる緑地帯がある。公園はバラ園が有名で、美術館やカフェもあり都会のオアシス的な場所だ。

神戸市営地下鉄「新神戸」駅~布引の滝
新幹線の駅ホームからも見える親水広場はハイキングコースとしても有名で、三宮の市街地を見渡せる展望台までも徒歩すぐ。山と海の街、神戸を代表するスポットだ。

 

コロナ禍で郊外人気が高まった、と言われるがそれは首都圏の話。関東平野の広さは約17,000km。それに比べて大阪平野はその10分の1の約1,700km。上記の「芦屋川」駅や「新神戸」駅が登山口の最寄駅であることからも分かるように、都心まで十分に近い場所に山海川が存在する。ここでは湖・川の近い街を取り上げたが、海岸が近い街も数多くある。水害・水難のニュースが増える夏場だが、注意や準備を怠らずに水辺ライフを楽しみたい。

 

※ 天井川

 

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。