2024年版一戸建てを買って後悔した理由ランキングTOP5 失敗しないためのポイントも解説!

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生活の自由度が高いというメリットがある一戸建て。
しかし、理想通りの一戸建てを購入したつもりでいても、入居後に思わぬ失敗に気付いたという方は少なくありません。
そこで本特集では、2023年12月上旬までに掲載した315件の体験談から、特に多かった後悔・失敗ランキングTOP5を発表します!
ランキングに沿って、先輩方の後悔・失敗体験談を見ていくとともに、後悔・失敗しないためのアドバイスもチェックしましょう。
未来の一戸建て購入者の皆さん、先輩方の悲痛な声に耳を傾け、後悔・失敗しない一戸建て購入に是非お役立てください。

一戸建て購入で後悔した理由ランキング、まずは第1位からご紹介します。

ご近所・近隣施設

後悔した理由の第1位は「ご近所・近隣施設」です。
「ご近所・近隣施設」に関する後悔・失敗談で特に多いのが「周辺環境を確認しなかったこと」でした。建物はよく確認しても、周辺環境を確認しなかったという声が多いです。住んでみてから、近隣住民のモラルを疑うような行為を目にすることがあり、後悔している声もあります。

また、お子さんの学区に関する後悔・失敗談も寄せられました。小学校までの距離は確認していたとしても、中学校や塾までの距離を確認していなかったという後悔の声がありました。また、学校の特色を確認しなかったために後悔している意見もありました。

ご近所・近隣施設で後悔・失敗しないために

内覧時には、建物の室内や敷地内に目が行き、周辺環境の確認が疎かになることがあります。お気に入りのマイホームを手に入れたとしても、買い物するのに不便な立地であったり、近所付き合いがうまくいかなかったりすると、せっかくのマイホームが台無しな気持ちになるかもしれません。

周辺環境で後悔しないために、購入希望物件の周辺の現地調査を必ず行いましょう。

現地調査では、スーパーマーケットや最寄り駅などの日常に欠かせない施設が生活に支障のない距離にあるか確認しましょう。その際、インターネット上で距離を確認するだけでなく、実際に歩いてみて距離や時間を確認することが大切です。周辺環境で後悔をしていない方は、日を変え、時間帯を変え、何度も現地調査をしている方が多いです。入念な現地調査は、「こんなに不便だと思わなかった」という後悔を減らすことができます。

そして、地域に住む方々とのトラブルを避けるためにも、現地調査が大切です。現地調査不足により、最悪の場合、ご近所とのトラブルで引越しを余儀なくされるケースにもなりかねません。
ご近所にトラブルとなる要素があるかどうかは、事前に調べる方法がいくつかあります。参考にしてみてください。

まず、ご自身で購入検討中の土地周辺の様子をチェックしましょう。
チェックする点は、集合ごみ収集場所の清潔さ路上駐車をしている車がないか、近隣宅の庭のメンテナンスがされているか屋外にごみが置かれていないかです。
汚れている集合ごみ収集場は、ルールを守れない方が近隣に住んでいる可能性があります。また、お家を綺麗に保っていないお宅があれば、異臭がしたり草木が敷地内まで侵入してきたりとトラブルになるケースが多いですので注意しましょう。

つぎに、ご近所トラブルでの後悔を避けるために、近隣で過去に起きた事件やトラブルメーカーによる迷惑行為等があるか不動産業者に伺ってみましょう。
自分の利益が優先の不動産業者だと不利な情報を伝えないこともありますが、親切な担当者であれば地域の様子を教えてくれます。

そして、最もトラブルを回避できる方法は、興信所や調査会社などを利用して近隣を調査してもらうことです。近隣の様子のみならず、自分では確認が困難な地域の独自のルールなどを知ることができます。
報酬を支払うことにはなりますが、後々後悔するよりはマイホーム購入の必要経費と考えられる方におすすめの方法です。
これらのことを事前に行って、ご近所トラブルを未然に防ぎましょう。

しかし、今まで大きなトラブルがなかった地域だとしても、人との相性が合わなければ、どんなに現地調査をしたとしても問題は起こってしまいます。そのような時に安心材料となるのが、一戸建てであっても『いつでも売れる』資産性の高い戸建てを購入しておくことです。住まいサーフィンでは、あなたの希望にマッチした資産性の高い一戸建てをチェックできる『パーソナル戸建て』を提供しています。ご興味のある方は、是非ご活用ください。

最後に、お子さんの学区に関する後悔・失敗については、事前にしっかりと学区を調査してからマイホーム購入を進めましょう。
その際、小学校だけでなく、中学校や塾までの距離、高校への通学手段に至るまで、子供の成長に合わせた生活をイメージしておくと後悔するリスクを減らすことができます。
また、現在夫婦お二人の場合においても、後々お子様が生まれるかもしれないことをイメージして購入地域を検討しましょう。
また、お買い物施設同様、子供の通学路を実際に歩いてみることをおすすめします。学校までの距離や歩道の安全性などを子供のためにチェックして、学校が許容範囲の距離にあるか事前に確認しましょう。

そして、お子さんを保育園に入れたい場合は保育園の空き状況のチェックが必須です。
一戸建てが多い地域であれば、マンションや賃貸アパートと違って人の出入りが少ないため、保育園に空きが出る可能性が低い傾向があります。購入した一戸建ての近くで保育園を探したところ、どこもかしこも待機児童が多く入居前から売却を考えなければならないケースにもなりかねません。
住まいサーフィンでは東京23区の保育園に入りにくい・入りやすい駅ランキングを公開しています。都心のマンション・一戸建て購入を検討している方は必見です。

2駐車場・駐輪場

一戸建て購入で後悔した理由の第2位は「駐車場・駐輪場」です。
駐車スペースが狭いという後悔の声が多いです。駐車スペースが狭いために、車種が限られたり、何度も切り返して駐車をすることに苦労されています。また、狭い空間を利用した縦列駐車型の駐車スペースの場合、車を使用するのに前の車を動かす必要があったりと、とても苦労している様子です。

そして、車だけでなく、自転車を置く駐輪場がなく後悔している方も多いです。自転車が雨ざらしになると、錆びついて劣化が早まってしまいます。

駐車場・駐輪場で後悔・失敗しないために

駐車スペースや駐輪スペースの後悔や失敗を避けるには、将来の家族の生活をイメージして入念にシミュレーションすることが大切です。
お子様が増える可能性があれば、大きなサイズの車種も停められるようにスペースを確保しておきましょう。
また、親御さんがよく遊びに来るなど、来客が多いことが予想される場合は、ご自身の車だけではなく来客者用のスペースを確保することも大切です。

自転車については、子育て世代の方は、自転車の後ろに子供を乗せて移動する生活になる可能性があります。子供が大きくなれば、高校まで自転車で通学する場合もあるでしょう。
マイホームを購入する際、意識が建物に集中して駐車場や駐輪スペースをないがしろにしがちです。しかし、利便性を考慮すべき重要な部分です。
駅から遠い一戸建てであれば、日常的に車や自転車を使うことになるでしょう。毎日使用するものにストレスを感じるのは嫌ですよね。
今だけの生活スタイルでなく、将来を見越して家族がどう暮らすのかをイメージし、一戸建てを購入することが大切です。

3費用・金銭面

一戸建て購入で後悔した理由の第3位は「費用・金銭面」です。
想像以上に初期費用にお金がかかり、もっと貯金をしておくべきだったという後悔の声が多いです。
また、頭金を増やして月々のローンを減らせば良かったという声もあります。

そして、実際に月々のローン返済が苦しいという嘆きもあります。

費用・金銭面で後悔・失敗しないために

費用・金銭面で後悔しないように、一戸建て購入には土地と建物の費用以外に諸費用がかかることを知っておきましょう。諸費用は物件価格の5%~10%程度かかります。4000万円の物件であれば、200万円~400万円の諸費用が必要になります。ローンに組み込める諸経費もありますが、土地や建物への手付金は現金払いになります。マイホーム購入に合わせて家具・家電・カーテンなどを新調する方も多いでしょう。それらを念頭に入れておき、事前に貯金をしておくことをおすすめします。

また、ローンで後悔している方はオプションを付けすぎて高額になってしまったり、もっと安い物件を選ぶべきだったという後悔の声があります。そんな予算オーバーを防ぐには、こだわりの優先順位をつけること、住んだ後のコストも考えること、補助金や控除制度を知ることです。

こだわりの優先順位がついていない場合、あれもこれもとオプションを追加するとあっという間に予算オーバーとなってしまいます。よって月々のローンが高額になり、生活が苦しくなってしまうケースがあります。そのような失敗を避けるため、ご家族とよく話し合い「絶対に叶えたい希望」「予算に余裕があれば叶えたい希望」「重視していない面」を書き出して、意見を統一しておくことが大切です。
後悔しないように購入前にご家族の希望の優先順位をしっかりつけておきましょう。

そして、住んだ後のコストについても注意が必要です。賃貸物件に住んでいたときよりも高熱費が高くなったり、建物のメンテナンスに多額のお金がかかることがあります。賃貸にはない、固定資産税という税金を支払うことにもなります。住宅ローン以外にかかる費用があることを念頭に入れて、余裕のあるローンを組みましょう。

さらに、マイホーム購入には補助金や控除制度が適用する場合があります。お得に購入するために、必ず確認しておきましょう。控除制度を詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をご一読ください。

最後に、住宅ローンで後悔しないように、金利についてよく確認しておきましょう。現在は、住宅価格の高止まりが続く一方で、住宅ローン変動金利は過去最低水準で推移しています。住宅ローン金利が低いことから借入限度額ギリギリまでローンを組む購入者も多いですが、今後の経済動向には注意が必要です。
現在、世界的に訪れたインフレの波により、海外ではローン金利を上げている国が増えています。日本でも固定金利は上昇傾向にあります。
住宅ローン金利が上昇しても対応できるように無理のない返済計画を立てておくことが大切です。
住宅ローン金利の最新動向については、こちらの記事をご参照ください。

4修繕費用・修繕工事

一戸建て購入で後悔した理由の第4位は「修繕費用・修繕工事」です。
中古戸建てを購入した場合、思ったよりも早く建物ががたついて、都度支払う金額が大きく痛手だと感じているようです。リフォームされている中古物件は一見綺麗に見えても、住んでみてから劣化に気づき後悔している声も多いです。

また、新築物件であっても施工不良物件を購入してしまい、修繕にストレスを感じている方もいました。

修繕費用・修繕工事で後悔・失敗しないために

こんなに修繕にお金がかかると思わなかった!と後悔したくない場合、まずは物件を購入する前に「ホームインスペクション」をすると良いでしょう。
こちらは、専門家が建物の欠陥リスクを診断するものです。住宅の基礎部分の劣化やシロアリ被害、水回りの設備、施工不良など自分の目ではチェックできない部分の状態を把握することができます。診断後、状態の良い中古物件を購入すれば、修繕費を抑えることができるでしょう。ホームインスペクションの相場は、戸建ての場合4.5万円~6.5万円程度となっています。

そして、物件購入後になるべく修繕費を抑えるためには、日ごろのメンテナンスが大切です。
例えば、外壁が劣化して、一部ペンキが剥がれてしまっている建物を放置した場合、壁の中に入っている防水シートまで劣化し、雨が浸透することで壁だけではなく土台までダメにしてしまう場合があります。本来は10年に一度ペンキを塗り直すだけで大丈夫なはずが、壁や土台まで修繕・交換する必要が出てきてしまいます。そうなると修繕費用は自ずと高くなりますね。このようにならないためにも、メンテナンスは欠かさず行いましょう。
戸建ての修繕費は、一般的に30年間で500万円ほどかかると言われています。建物の状態が悪ければ、多くて800万円程度かかることもあるようです。月々1万円~2万円程度を修繕費として積み立てておくことをおすすめします。

5間取り

一戸建て購入で後悔した理由の第5位は「間取り」です。
子供が増えて部屋が足りなくなったという意見や、吹き抜けを作ったことで子供部屋がない!などの声がありました。

また、収納スペースが少ないという後悔の声もありました。

間取りで後悔・失敗しないために

失敗しない間取りにするためには、将来の家族の生活を想像し物件を選びましょう。また、生活動線を具体的にイメージして内覧しましょう。

しかし、どんなによく確認しても、マイホーム購入時の計画にはなかった出来事が起きてしまうこともあり、完璧なマイホームを手に入れるのは至難の業です。特に何も大きな後悔なく購入した方もおられますが、部屋が足りなくなった、コンセントの位置を失敗したなど何かしら納得できない箇所は出てくるものです。
庭の広さ、部屋の広さ、間取りといった様々な条件を取捨選択し、自分達にとってこれだけは絶対に譲れない条件の見極めが大切です。

また、収納スペースの少なさに関しては、建売戸建ては部屋が広く見えるように収納が少ないケースがあるので注意しましょう。パッと見広々として素敵な空間に見えるかもしれませんが、実用性もきちんと考えましょう。
将来お子さんが増え、成長すれば荷物が増えます。収納スペースはどれくらい必要か購入前にご夫婦でよく話し合い、マイホーム購入を進めましょう。

自宅購入を考え始めたばかりの方は、「子供は何人欲しいか」「老後はどこに住みたいか」等、将来計画をご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
子育て世帯のマイホーム購入について、おすすめのタイミングや予算、住宅ローンについてこちらの記事をご参照ください。

番外編

「その他」のお悩みとして、購入前の下調べ不足や購入を急いでしまい後悔している意見が寄せられました。

一生に一度の大きい買い物である自宅購入。事前の情報収集をせずに購入すると、大きく損をしてしまうリスクがあります。
住まいサーフィンでは、SUUMO(スーモ)やHOMES(ホームズ)、athome(アットホーム)、yahoo!(ヤフー)不動産などの不動産ポータルサイトでは得られない、独自の価格情報をご提供しています。活用方法はこちらの記事をご参照ください。

まとめ

さまざまな先輩方の後悔・失敗体験談を見てきましたが、いかがでしたか。
一戸建て選びの参考になったでしょうか。
マイホーム購入は人の数だけ正解があるもの。ご自身が納得できるマイホーム探しの参考として、後悔・失敗ランキングをお役立ていただければ幸いです。

住まいサーフィンでは、他にも1000件以上あるマンション・一戸建て購入の後悔・失敗体験談をカテゴリ別にお読みいただけます。事前の情報収集で後悔するリスクを減らし、理想のマイホームに出会えるよう万全の準備をしておきましょう。

今回のランキングでは、315件の一戸建て体験談の集計結果を発表しました。

一戸建てで最も多いお悩みは、2023年版と同様に「ご近所・近隣施設」トラブルです。
多くの方が立地や価格に気をとられて、ご近所のことまで気が回らなかったケースが多いです。
駐車場や間取りなどは理想通りにいかずに後悔しても、多少のことは我慢ができたり、リフォームしたりと何かしら対策ができます。
しかし、周辺施設やご近所さんを自分で変えることはなかなかできません。周辺環境は一戸建てを買う際に最も気を付けなければならない注意点と言えそうです。

また、子供の学区に関しては、小学校6年間と中学校3年間通うことになるので、自宅から学校までの距離は近いことに越したことはないでしょう。防犯面から見ても、安全に登下校して欲しいですよね。さらに、高校生になると自転車や公共交通機関を使って通学するケースが多くなります。通学の際の交通利便性も欠かさず確認しましょう。
マイホームが家族全員のストレスにならないように、周辺環境については事前にしっかりと現地調査を行うことが重要です。

このように慎重に検討して購入した住まいであっても、入居後に想定外のトラブルが起きてしまう可能性もあります。また、周辺環境トラブルの他にも、転勤や離婚など人生には予期せぬ転機が訪れることがあります。

一戸建てはマンションに比べて売れにくいデメリットがあることはご存じでしょうか。
いざという時に、引っ越したい!でも家が売れない!という大変なことになるかもしれません。
そこで、住まいサーフィンでは、万が一に備えて「売りたい時に売れる」資産価値の高い一戸建てを選ぶことをおすすめしています。
資産価値を知ることは、マイホーム購入にはかかせない重要なポイントです。事前に物件の価値を知ることで、売却時に損をせず、高く売ることのできるマイホームを手に入れることができます。

こちらのコラムでは、「資産価値」の重要性をより詳しく解説するとともに、専門知識不要で「資産価値」の高いマイホームを見つける手順をご紹介しています。自宅購入検討中の方はぜひご一読ください。

ここまで記載した体験談以外にも、数多くのしくじり体験談を公開中です。
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本ページでは、一戸建て購入の後悔・失敗体験談をご紹介致しました。もしマンションも並行して検討している場合には、マンション購入の後悔・失敗体験談もご用意しております。
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