兵庫県神戸市中央区の特徴を知る
兵庫県「神戸市中央区」の特徴 ― ニッポンの自治体 ―
伝統的歴史遺産と最先端IT企業など伝統と先進の顔を持つ京都最大のエリア
神戸市中央区は神戸9区のひとつで、1980年に葺合区と生田区が合併して誕生した。神戸市の中央よりやや東南部に位置し、兵庫県庁や神戸市役所が置かれている。明治期の開港とともに発展し始めた地域で、戦後に行政機能が移転してきたことにより神戸都心区の役割を担うこととなった。中央区の総面積は28.97平方キロメートル。
兵庫県・神戸市中央区のマンション
2018年、兵庫県・神戸市中央区で販売された新築マンションは531戸。同区で販売した新築マンションの価格相場は、3287万円~5284万円で、中古マンション相場価格は1960万円~5950万円だった。
2019年1月現在、中央区の人口は、13万6596人で、総世帯数は8万1589世帯である。外国人の数は13055人で人口の約10%が外国人で構成されている。
同区役所の「多文化まちづくりの会」では、外国人コミュニティの代表が集まって、多文化共生についての取り組みを行なっており、国籍の違う人々が互いの文化を知り、理解し合うことのできる街を目指し、イベントや情報紙の発行を通じて地域の人々と外国人コミュニティとの交流を図っている。
国内で6番目の人口を誇る政令指定都市が神戸市。1889年(明治22年)全国的な市町村施行に伴い神戸市となる。その後、周辺の自治体を編入しながら発展、1956年(昭和31年)に政令指定都市となった。
神戸港開港を機に西洋文化の窓口として大きく発展した街
神戸「中央区」の発展は明治元年の神戸開港時に整備された旧外国人居留地ともにある。旧外国人居留地は西洋文化の窓口として常にトレンドを発信しながら、神戸を代表するビジネス街として発展した。また、高級ブティックが立ち並ぶショッピング街として人気のエリアだ。
三宮や神戸のルーツともいえる重要伝統的建造物保存地区の北野町山本通には異人館が並ぶ。また、旧居留地には神戸ルミナリエなどがライトアップされて有名だ。そのほかにも中華街の南京町、神戸ウオーターフロントのメリケンパーク、人口島のポートアイランドなど著名なエリアが凝縮している街だ。県内外からの観光客も多い。
神戸という地名は、現在の三宮や元町周辺が、旧く奈良時代ごろに生田神社の神封戸(じんふこ)の集落だったことに始まるとされる。
海運業が古くから盛んで、大阪湾に面する天然の良港は、近代になってから世界の船乗りたちにその名を知られるほどに隆盛した。
阪神大震災で甚大な被害を受けたが、急速な復興を遂げる
1995年1月の阪神淡路大震災で、市内のほぼ全域で震度7の地震に襲われた。市街地と港、道路ほかのインフラは甚大な被害を受けたが、急速に復興を遂げ、2005年には神戸市営の空港が開港した。
2008年にアジアの都市で初めて「デザイン都市」としてユネスコに認定され、さらに2012年には、スイスのコンサルタント企業であるECAインターナショナルが世界400超の都市の気候、医療サービス、インフラ、安全性、大気品質などの生活水準を調査し発表した「世界で最も住みやすい都市」で、日本の都市で唯一トップ10に入り、世界で第5位、アジア圏ではシンガポールに次ぐ第2位となった。
阪神大震災によって大きな被害を受けた中央区は、いまでも傷跡を見ることができる。しかし、後背地に六甲山地があるため常に風が強く、大規模な市街地としては空気がキレイだとされる。南北に細く東西に長い中心市街地は一方通行の道路が多く、加えて車線数も少ないため、車での移動に不都合が生じることが多い。
公開日:2019.12.26著:吉田 恒道