編集部厳選!マンション知識最前線!? 不定期
住まいサーフィン編集部

保育園の費用はいくら?保育料の目安を世帯年収別にご紹介!

2023年04月06日

更新日最終更新日:

産後復帰の時期を決め、保育園申し込みについて考え始めたときに気になるのが保育園の費用。
保育園にかかる費用は、お住まいの自治体、世帯収入、入園時の年齢や保育施設の種類など様々な要因によって変動します。

本記事では保育園を検討中の方向けに、年齢別、施設別の保育園費用の目安を解説していきます。

この記事を書いた人

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」の運営スタッフが自宅売買に役立つ情報を更新中。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

Twitter:@sumai_surfin

1.幼保無償化とは?

保育園の費用を考えるうえで知っておきたい制度が、2019年10月より制度開始した「幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)」です。

幼保無償化は、認可保育園や幼稚園、認定こども園といった認可施設に通う3~5歳の子どもの保育料が無料になる制度です。また、非認可施設に通う子どもについても、条件によって補助金が支給されます。

0~2歳児のお子さんの保育料は住民税額により金額が変動します。具体的な費用については、次項以降で詳しく見ていきましょう。

幼保無償化について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご参照ください。

保育園の無償化とは?

2021/11/15

制度の概要、対象年齢や適用条件を詳しく解説します。

2.保育園の種類によって費用が異なる

前述のとおり、保育園の利用料は施設の種類により金額が異なります。

認可保育園(認可保育所)

児童福祉法に基づく施設で、国が定めた基準を満たし、都道府県知事等から認可された保育施設のことです。
具体的には、定員、庭の広さや保育士の人数などが法律により決まっています。

認可保育園の利用を希望する場合は、まずお住まいの自治体に「保育の必要性」について認定を受ける必要があります。その後、各施設への申し込み・定員調整(選考)を経て決定されます。

認可保育園の利用料は世帯の住民税額(所得)に応じて決定されます。
ただし、住民税の非課税世帯については、0歳児から無料で利用が可能です。

また、多子世帯ひとり親世帯については負担額を減税する制度もあります。
該当の方はお住まいの自治体の利用手引きを詳しく確認しておきましょう。

認可外保育園

認可保育園以外の保育施設を指します。

認可外保育園の場合も設置・運営基準が定められているものの、認可保育所ほど厳しいものではありません。
なかには、施設独自の教育方針や利用者のニーズを鑑みて、あえて認可を受けていない保育園も存在します。

そして、独自の基準を設けている自治体もあり、東京都の場合は認可保育所とは別に「認証保育所」という施設基準を定めています。
認証保育所は、長時間保育や深夜保育が可能、都心の駅近立地に設置されているなど、利用者の多様なニーズに応えた施設が多いのが特徴です。
また、企業が社内に設ける保育所なども認可外保育園に該当します。

認可外保育園の利用料は施設により異なります。

参考として、厚生労働省が発表した「令和元年 地域児童福祉事業等調査の概況」によると、認可外保育施設の利用料は7万円以上という回答がもっとも多い結果となっています。

参考:令和元年 地域児童福祉事業等調査の概況

また、認可外保育園の場合も、お住まいの自治体で「保育の必要性」について認定を受けると補助金が受け取れます。
具体的には、3歳から5歳のお子さんは月額3.7万円まで、0歳から2歳の住民税非課税世帯のお子さんは月額4.2万円までが無償化されます。

ここまでで、認可保育園と認可外保育園の違いについてご説明してきました。

続いて、認可保育園の費用について世帯年収別の目安金額をご紹介します。

3.認可保育園の費用の目安をご紹介

ここからは0~2歳児の認可保育園の費用がいくらになるのか?をご紹介します。

認可保育園の利用料は各自治体で定められており、世帯所得(市区町村民税所得割額)により実際に支払う金額が決定されます。

今回は9つの自治体の利用料を目安としてまとめてみました。

実際は住宅ローンや加入している保険など、各人の事情により控除額は異なりますので、あくまで目安として参考にしていただければと思います。

所得割課税額

世帯年収 所得割課税額
6% 8%
400万円 片働き世帯 84,360 112,480
500万円 片働き世帯 124,980 166,640
600万円 片働き世帯 163,560 218,080
700万円 400万円・300万円 172,320 229,760
800万円 400万円・400万円 208,320 277,760
900万円 500万円・400万円 248,940 331,920
1,000万円 600万円・300万円 287,520 383,360
1,100万円 600万円・500万円 328,140 437,520
1,200万円 800万円・400万円 375,120 500,160

※政令指定都市は市民税所得割額が8%で計算される

0歳児/保育標準時間の費用目安

    400万円 500万円 600万円 700万円 800万円 900万円 1,000万円 1,100万円 1,200万円  
東京都
世田谷区
第一子 23,000 27,000 29,700 29,700 32,300 38,300 45,500 52,000 57,000 マンション
を見る
第二子 11,500 13,500 14,850 14,850 16,150 19,150 22,750 26,000 28,500
東京都
練馬区
第一子 10,100 20,600 25,700 25,700 27,800 32,200 37,000 43,500 51,600 マンション
を見る
第二子 5,050 10,300 12,850 12,850 13,900 16,100 18,500 21,750 25,800
神奈川県
横浜市
第一子 29,000 38,000 50,200 53,000 59,000 68,000 73,600 77,500 77,500 マンション
を見る
第二子 10,200 13,300 22,600 23,900 27,900 36,200 39,700 42,600 42,600
埼玉県
さいたま市
第一子 33,000 44,000 55,000 55,000 55,000 60,000 60,000 72,800 72,800 マンション
を見る
第二子 16,500 22,000 27,500 27,500 27,500 30,000 30,000 36,400 36,400
千葉県
千葉市
第一子 40,760 44,000 54,330 54,330 54,330 57,460 57,460 60,600 65,750 マンション
を見る
第二子 20,380 22,000 27,160 27,160 27,160 28,730 28,730 30,300 32,870
大阪府
大阪市
第一子 28,300 39,400 50,700 50,700 53,000 59,200 61,700 65,900 65,900 マンション
を見る
第二子 14,150 19,700 25,350 25,350 26,500 29,600 30,850 32,950 32,950
愛知県
名古屋市
第一子 29,400 34,900 42,700 42,700 50,300 58,300 63,400 63,900 63,900 マンション
を見る
第二子 14,700 17,450 21,350 21,350 25,150 29,150 31,700 31,950 31,950
北海道
札幌市
第一子 30,250 39,600 45,870 45,870 53,740 60,170 65,450 75,900 75,900 マンション
を見る
第二子 0 0 0 0 0 0 0 0 0
福岡県
福岡市
第一子 31,900 39,300 44,600 44,600 53,000 64,000 64,000 83,200 83,200 マンション
を見る
第二子 0 0 0 0 0 0 0 0 0
京都府
京都市
第一子 36,600 44,500 60,700 60,700 60,700 69,900 76,300 94,400 94,400 マンション
を見る
第二子 11,600 14,400 20,400 20,400 20,400 21,400 21,600 27,100 27,100
兵庫県
神戸市
第一子 35,600 35,600 49,700 49,700 49,700 66,000 66,000 66,000 66,000 マンション
を見る
第二子 17,800 17,800 24,900 24,900 24,900 33,000 33,000 33,000 33,000

※各自治体の公式サイトより引用(2023年4月時点)

Point !保育料データ以外にも…

「住まいサーフィン」では、子育て世帯の住まいに関するデータをまとめています。
子育て世帯の平均年収から見たマイホームの購入目安金額、住宅ローンの借り入れ事情、初期費用など、マイホーム購入に役立つ内容となっております。
下記のボタンから是非ご覧ください!

\ \みんなの平均データが分かる!//

 

上記表のように、年収が多ければ多いほど、認可保育園の利用料は高くなります。
また、地域によって保育料にはかなりの費用差があることがわかります。

そのため、お住まいの地域によっては、0~2歳のあいだはあえて非認可施設を選択したという方もいます。
非認可施設の平均利用料は下記となっていますので目安としてご参照ください。

認可外保育施設の類型別にみた月額利用料

施設類型 年齢 平均利用料
事業所内保育施設 0歳 29,008
1歳 26,867
2歳 26,616
ベビーホテル 0歳 57,815
1歳 58,287
2歳 56,975
ベビーシッター 0歳 19,443
1歳 24,690
2歳 22,484
他認可外施設 0歳 44,926
1歳 46,364
2歳 45,494

出典:令和3年 地域児童福祉事業等調査結果の概況

4.給食費の扱い

認可保育園の場合、保育料とは別に給食費が発生します。お住まいの行政により金額は異なりますが、公立の保育園の場合は毎月5,000円程度の費用がかかります。

お住まいの自治体によっては、子育て世帯への支援を手厚くしており、給食費も無償化している場合もあります。

5.まとめ

  • ● 3~5歳の保育園利用料は無料
  • ● 0~2歳は自治体・年収により保育園利用料が異なる
  • ● 認可外保育園は園による特色の違いが大きい

保育園の費用は自治体による価格差が大きく、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。世帯収入の高い世帯では保育料が8万円を超える自治体もあります。

フルタイムで預けると費用が高すぎるといった場合は短時間保育という選択肢もあります。
自治体によっては時間単位での保育を行っている場合もありますので、お住まいの自治体のホームページをチェックしてみてください。

また、認可保育園の費用が高額な場合は、独自の教育方針を持つ非認可保育園も一緒に検討してみると選択肢が広がるかもしれません。

下記では、子育て世帯のマイホーム体験談を一挙にご紹介しています。
成功点・失敗点等、購入者のリアルなエピソードが気になる方は、こちらの記事もご覧ください!

子育て世帯のマイホーム購入のきっかけは何?マンション・一戸建て購入体験談をご紹介!

2022/10/19

子育て世帯がマイホームを購入するきっかけやタイミングについて解説。子育て世帯の購入体験談も多くご紹介します!