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住まいサーフィン編集部

天井高はどのくらいがベスト?天井が高いメリット・デメリットを解説!

2023年11月29日

更新日最終更新日:

マンション・戸建て購入を検討する中で、天井が高い家に住みたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
天井高は室内の明るさや開放感に影響する重要な要素ですが、高ければ高いほどいいというわけではないです。
本記事では天井高の平均値、またメリット・デメリットについて詳しく解説します!

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
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1.天井高の平均値とは

「天井高」とは、部屋の床から天井までの高さを指します。
建築基準法で居室の天井の高さは、2.1メートル以上でなければならないと決められています。
一室の中で天井の高さが異なる部分がある場合、平均した高さが2.1メートル以上である必要があります。

では、実際に販売されている物件の天井高の平均値はどのくらいなのでしょうか。

マンションの天井高平均

まず、マンションの天井高ですが、2.4メートル台が標準的です。
一部の高級マンションやプレミアムフロアを除き、マンションの天井高は高くても2.6メートル程度となっています。
2.5メートル以上になると天井高が十分に確保されているマンションと言えるでしょう。

戸建ての天井高平均

戸建てについても同様で、2.4メートルが平均となっています。
一昔前までは、和室で畳の上に座る生活であったため現在よりも低い2.2メートルが標準とされていました。

注文住宅、特に平屋の場合は、自由に天井高を設定できます。
しかしながら、ハウスメーカーの標準仕様は2.4メートルであるのが一般的となっています。
追加費用をかけたくない方は2.4メートルにするのが無難でしょう。

2.天井高が高い家のメリット・デメリット

天井高の平均値を知ったところで、続いては天井高の高い家のメリット・デメリットをご紹介します。

天井高の高い家のメリット

まずは天井高の高い家のメリットからご紹介します。

開放感が得られる

天井高が高い家は空間が縦に広がるため、居室内に開放感が生まれます。
ペンダントライトなどの吊り下げ照明も映える空間となります。
また、高い天井は視界に入りにくいため、実際よりも広く感じられる効果があります。

大きい窓が設置できる

天井が高いとその分、高さのある窓が取り付けられるメリットもあります。
冷暖房効率を下げたくない場合は、高窓(ハイサイドライト)を設置するのも有効でしょう。

高い位置に窓があると太陽光を取り入れやすくなるので、部屋が効率的に明るくなります。
また、窓の多い空間は通風にもすぐれているので気持ちの良い空間となります。

収納を増やせる

天井高が高い部屋は、壁面に収納を設置できるメリットがあります。
壁一面に収納棚を設置し、壁面のインテリアを楽しむこともできます。

天井高の高い家のデメリット

つづいて、天井高の高い家のデメリットも確認しておきましょう。

冷暖房効率が低下する

天井高が高いと室内における空気の体積が大きくなるため、冷暖房効率が低下します。
特に吹き抜けや勾配天井の場合、エアコンが効かず寒すぎて後悔している意見もありますので慎重に判断しましょう。
窓が多い部屋の場合は、二重サッシにするなどの断熱対策が必要となるかもしれません。

メンテナンスが大変

天井高が高い家は、照明の交換や掃除に苦労する可能性があります。
脚立を使いご自身で作業できれば良いですが、高所作業に不安がある場合はプロにお任せするのも手です。

追加費用がかかる

ハウスメーカーの標準仕様よりも天井高の高い家を建てる場合、オプションとなり追加の建築費用がかかります。
また、天井高に合わせてハイサッシが採用されている場合、サッシ高に合わせたカーテンを特注する必要があるかもしれません。

3.天井高が低い家のメリット・デメリット

天井高の低い家にもそれぞれメリット・デメリットがあります。
どのようなものがあるのか見ていきましょう。

天井高の低い家のメリット

まずは天井高の低い家のメリットからご紹介します。

落ち着いた空間にすることができる

天井高を高くすると「開放感」を得られるのに対し、天井高が低いと「おこもり感」があり落ち着くと言われています。
特に、和室など床面に座って生活する場合には、天井が高すぎると落ち着かない空間となってしまいます。
和室や寝室、トイレ等は低めの天井にした方がリラックスできるのでおすすめです。

冷暖房効率が良い

天井高が低い部屋は室内の体積が小さくなり、冷暖房効率が向上するメリットがあります。
省エネを意識し、光熱費を抑えたい方は、高すぎる天井は避けた方がよいでしょう。

部屋を広く見せられる

面積が狭い部屋の場合、天井高を低くした方が部屋が広く見せられる視覚効果があります。
また、あえて低めの天井とすることで、サッシや扉の高さを天井に合わせ、すっきりとした空間を演出することもできます。

部屋の横幅や奥行きが狭い場合、天井を高くしてしまうと狭さが際立ち部屋がより狭く見えてしまいますので注意しましょう。

天井高の低い家のデメリット

続いて、天井高の低い家には以下のようなデメリットがあります。

閉塞感・圧迫感がある

低すぎる天井は窮屈に感じてしまう場合があります。
特に身長が高い方ですと、天井が近くなりすぎてしまい生活しづらさを感じます。

寝室や小上がり(スキップフロア)など一部の部屋のみ天井を低くするのがベストな選択と言えるでしょう。

背の高い家具が置けない

天井高が低い部屋は背の高い家具が置けないことがありますので要注意です。
また、吊り下げ照明が邪魔になってしまう可能性もあります。

理想のインテリアをイメージした上で天井高を決定することをおすすめします。

4.天井高の他にも確認しておきたいポイント

さてここまでは、天井高の高さ(低さ)が与えるメリット・デメリットについて解説してきました。
最後に、マイホーム購入を成功させるために必ず確認しておきたい設計仕様をいくつかご紹介します。
住んだ後で気付いて後悔する方も多いポイントですので、見落とさずに確認しておきましょう。

ポイント1 リビング以外の天井高

マンション・戸建ての天井高は全て同じではなく、同じ家の中でも部屋によって高さが異なる点に注意が必要です。
リビングダイニングの天井高に十分な高さがあっても、キッチンやトイレ、他の部屋の天井高が低くなっている場合があります。
特にリビングダイニングと繋がっている部分が低くなっている場合は、下がっている部分が目立つ可能性があります。

竣工前の新築マンションを検討する際には、実際の部屋を確認することはできません。
図面をしっかりと確認し、シミュレーションすることが大切です。

ポイント2 下がり天井

マンションは一般的に、梁と柱で建物を支える構造で建築されます。
そのため、部屋を横切る梁によって天井の一部が大きく下がっているケースがあります。

中には、2メートル程度まで天井が下がっている場合もあり、部屋に圧迫感が生まれてしまいます。
下がり天井は間取り図に点線で表記されていますので、確認してみましょう。


間取り図イメージ

ポイント3 柱の食い込み

梁と同様、部屋に食い込む要素として、柱にも注意が必要です。
柱の一部は専有面積としてカウントされていますので、想定より部屋が狭く感じる可能性があります。
柱部分はデッドスペースとなり、家具も配置しづらくなります。

柱の位置は間取り図にも記載されていますので、なるべく食い込みが少ない間取りを選べるとベストです。
空間全体の印象が気になる方は、実際の部屋を見て確認できる中古マンションを選ぶのも良いでしょう。


間取り図イメージ

ポイント4 サッシ高

開放感のある部屋に住みたい場合、天井高だけではなく窓の大きさも重視しましょう。
天井高が高くても窓が低い場合、想像よりも日が入らないケースがあります。
また、窓の大きな部屋は開放感だけでなく、高級感も演出できるので人気が高いです。

窓の高さとはサッシの高さ(ハイサッシかどうか)で決まります。
サッシの高さは通常、1.8m~2.0m弱ですが、大きい窓を求める場合は2.1m~2.4mほどの高さのある部屋を選ぶとよいです。
窓の横幅も大きければ大きいほどに開放感が生まれます。

5.まとめ

本記事では、天井高の平均値やメリット・デメリットについてご紹介しました。
人生で一番大きな買い物とも言えるマイホームですから、部屋の印象を左右する設備仕様にまでこだわりたいですよね。

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