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住まいサーフィン編集部

能登半島地震を巡り、横須賀市が強固な災害対策を発表。半島に必要な災害対策とは?

2024年02月27日

更新日最終更新日:

日本の半島地域の災害対策は十分にされているでしょうか?

2024年1月1日に発生した能登半島地震。道路の寸断で集落が孤立し、一時24地区3,345人が取り残されました。孤島になった地域に物資を届けることは非常に困難な状況でした。そして、すべての集落の孤立が解消するのに地震発生時から1か月以上の期間がかかり、市民は長い間不安な日々を過ごしました。

また、能登半島地震では、救助の初動遅れも問題視されており、その原因の一つとして、半島でありながら国が道路啓開の計画を作っていなかったことが明らかになっています。道路啓開とは、災害発生時に道路が復旧する前に、緊急車両などを通行させるための最低限のがれきや土砂の処理で救援ルートを設けることです。このルートの計画が立てられていなかったため、初動が遅れたと考えられます。

半島での震災には、より強固な震災対策が不可欠となります。同様の震災被害を防ぐために、国や自治体の対応は大変重要と言えるでしょう。

そして、同じく半島のある横須賀市は、能登半島地震を巡り、強い危機感を感じ災害対策を強化すると発表しました。

今回の記事では、横須賀市にはどのような災害リスクが潜んでいるのか、また、どのような災害対策がされているのか解説していきます。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

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1. 三浦半島の活断層と災害リスク

横須賀市のある三浦半島は、東京湾と相模湾に挟まれ、太平洋に突き出た半島です。横須賀市は横浜や都内へのアクセスがしやすいため、ベッドタウンとしても人気のエリアとなっており、住宅が密集している特徴があるエリアです。

三浦半島の活断層

三浦半島には、5つの活断層が存在します。北から衣笠断層,北武断層,武山断層,南下浦断層,引橋断層があり、これらを総称して三浦半島断層群と呼ばれています。

三浦半島活断層
画像出典:政府 地震調査研究推進本部

政府の地震調査研究推進本部によれば、想定されるマグニチュードは6.7以上、もしくはそれ以上とされ、地震の発生確率は今後30年以内に武山断層で6~11%、衣笠・北武断層で0~3%と言われています。これらは日本の主な活断層の中で発生確率が高いSランクというグループに属しています。

三浦半島の災害リスク

三浦半島にはどのような災害が起こる可能性があるのか、解説していきます。

予想される地震の種類

三浦半島では、5つの活断層が存在することから直下型地震、海溝型地震のいずれも起こる可能性があるとされています。
相模湾から房総半島南東沖にかけての「相模トラフ」では、海側のプレートに引きずり込まれた陸のプレートが跳ね上がることによって地震が発生し、海溝型地震が起こり、津波が数分で到着すると予想されています。

相模トラフ
画像出典:政府 地震調査研究推進本部

災害リスク

能登半島地震時と同様に、三浦半島でも大地震によって地盤が隆起する可能性があるとされています。地盤が隆起することで、高速道や鉄道といった交通網が寸断されます。また、海沿いの埋め立て地では液状化が発生、沖合から津波が押し寄せることで市街地や道路が浸水します。

そして、横須賀市の災害対策の現状の課題として、海岸近くに観光地が多い特徴のため防災設備が不十分ということが挙げられます。
景観の理由から防潮堤といった防災設備が不十分で津波に対して弱いと言われています。また、観光客が多い人口が密集した時間帯で地震が発生した場合、避難施設に住民や観光客が収容できない可能性もあります。

また、能登半島と同じ半島である三浦半島では、交通網が寸断され、孤立化し、助けが数日来ないことでしょう。

2. 横須賀市の災害対策

横須賀市は、現状、災害対策として主に下記の取り組みをしています。

避難場所の設置

広域避難地、震災時避難所、風水害時避難所、帰宅困難者一時滞在施設、津波避難ビルなどの避難場所を設置しています。

非常用食糧・生活必需物資などの備蓄

非常用の食料として、一般用にクラッカー約15万食、高齢者等用にアルファ化米約5万食を震災時避難所(全ての市立の小中学校)などに分散して備蓄しています。

生活必需物資として、毛布、紙おむつ、生理用品、携帯トイレ等を震災時避難所(全ての市立の小中学校)などに分散して備蓄しています。

飲料水の確保として、大規模災害発生後に水道施設から直接応急給水できる「応急給水拠点(一次給水拠点)」を、市内72カ所に配備しています。

しかし、市は、これらを家屋そのものを失ってしまった方などを対象に備蓄をしており、それぞれの備蓄量は最低限しかないとしています。非常食や生活必需品は、各家庭で事前に備えておきましょう。

横須賀市が発表した、より強固な災害対策

能登半島地震を巡り、横須賀市は強い危機感を感じ、2月13日災害対策を強化すると発表しました。三浦半島で同様の災害が起きた場合を想定し、災害時避難所の備蓄物資の充実などの防災関連に予算約46億円を計上するとしています。

大きな地震が発生した場合、三浦半島は「陸の孤島」になり、物資の運搬が困難になると予測されることから、横須賀市は、市内69カ所の震災時避難所にテントや簡易ベッドを新たに配備し、これまで3日分を目安としていた携帯トイレの数を7日分に増やすとしています。他にも、市営住宅の空室を活用した避難用住戸を10戸から130戸へ拡充します。

さらに、高所から被害状況を確認する「災害対応用ドローン」も現在3機あるものに2機追加し、消防局と各消防署に配備して被害状況を速やかに確認できる体制を整えるとのこと。上地克明市長は「陸路がダメなら空からしかない」と、ヘリコプターを活用した救助・支援体制の整備も検討を進める方針を示しました。

3. 家庭でできる防災対策

能登半島と同様に集落孤立が起こると予想される三浦半島。数日助けが来ないことを想定し、家庭での防災対策が重要です。
家庭での防災対策としては、食料をローリングストックしておくことがおすすめです。ローリングストックとは、普段の食料を少し多めに買い置きしておき、 賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、 常に一定量の食糧を備蓄しておくことです。いつ地震が来ても対応できるようにしておきましょう。日頃からの準備が非常に重要です。

また、災害リスクの知識があることも大切です。常日頃からの心の準備と冷静な判断ができるように、地域のハザードマップを確認することはもちろんのこと、過去の地震でどのようなことが起きたのか知識をつけておきましょう。自分の命は自分で守る心がけが必要です。

4.横須賀市マンションの価格相場

最後に、今回災害対策をご紹介した横須賀市について、市内人気マンションの値上がり率や価格をご紹介します。

マンション名 中古適正価格
(70㎡)
値上がり率 竣工年 徒歩分
プレイス秋谷 6,300万円 XXXX% 2008年5月 逗子駅バス15分徒歩4分
ザ・タワー横須賀中央 6,020万円 XXXX% 2015年9月 横須賀中央駅徒歩3分
グランシティユーロリゾート西海岸通り 5,040万円 XXXX% 2008年2月 逗子駅バス25分下車1分
セルアージュ横須賀ペイサージュコート 4,480万円 XXXX% 2007年2月 横須賀中央駅徒歩10分
ハウスコート横須賀中央 4,480万円 XXXX% 2008年7月 横須賀中央駅徒歩6分

※2024年4月5日時点の価格情報となります。
中古時価は市況により変動します。最新の数値を確認したい方は物件名をクリックし、物件詳細ページにてご確認ください。

※一部数値は会員限定公開となります。
無料会員登録ログインで数値が表示されます)

5. まとめ

能登半島の震災被害の教訓を基に、より強固な防災対策を行うとした横須賀市。

これから横須賀市でマイホーム購入を予定している方は、ぜひ市の防災ページをご確認ください。

また、いざ購入しようと思っても、物価高や金利上昇、マンション価格高騰といった不安要素が多くあるご時世なので、購入に踏み切るには勇気がいりますよね。
マンション購入で後悔しないためには、より一層の情報収集が重要です。

とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、当サイト住まいサーフィン代表の沖有人が過去に出演した動画メディアです。住まい選びの参考になるので、是非ご覧ください。

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さて、ここで皆様に質問です。
初めてのマンション購入で一番注意すべきことは何かご存じでしょうか?

デザイン?
間取り?
周辺環境?
価格?

すべてマイホームにおいて大事な要素なので、重視すべきこととしては正しいです。
ですが一番注意すべきことは、家の資産価値となります。

資産価値って、お金や資産を持っている人だけが考える事でしょ?
今はとにかく、子育てに時間とお金を取られて、生活するだけで精一杯。
資産価値なんて考える余裕もない。
なるべく身の丈にあった、安価なマイホームを買うつもり。

このように考えていないでしょうか?

詳しい理由はこちらの記事をご覧いただきたいのですが、「資産価値」を重視した住まい選びは、儲け話ではなく、「将来の安心」「万が一の備え」になります。

資産価値を重視した住まい選び=「儲ける・購入時より値上がりする」など資産を増やすため、という考え方が一般に浸透しています。
しかし、資産価値とは増やすためだけのものではありません。
資産価値がある家は「損しない・値下がりしづらい・負債にならない」といった面があり、リスクヘッジになります。

そのため、多くの予算を持たず、リスクを取れない大多数の自宅購入検討者こそ、リスクヘッジのために「資産価値」を重視すべきなのです。

将来のリスクとしては、このようなことが挙げられます。

家を購入してから数年後、こんなことが起きるかも・・

  • ● 景気悪化による給与減額・解雇等、金銭面の悪化
  • ● 海外赴任・転勤・交通事故・離婚・結婚・出産等の環境面の変化
  • ● 子供のいじめ・近隣との騒音トラブル等の外的要因

上記はほんの一例ですが、これらはいつ誰にでも起こり得ることです。
そして、そんなときにはこのような対応策を取ることになるでしょう。

  • ● 自宅を売却しローン残債を完済し、別の住居へ住み替える
  • ● 賃貸に出す場合は、金利が高い賃貸ローンに借り換えするか、住宅ローンを全額返済する

上記をいつでも実施出来れば、万が一の場合でも怖くありません。
しかし、資産価値がないマンションを購入してしまうと、こんな事態になってしまうかもしれません。

  • ● 自宅を売却したくてもローン残債より売却額の方が低く、住み替えできない
  • ● 賃貸に出したいけど、賃貸ローン(不動産投資ローン)だと収支がマイナスになる

このように、資産価値がないマンションにすると、いざというときに行き詰まってしまうかもしれません。
つまり、どのような方であっても、資産価値の高いマンション購入が重要なのです。

しかし、資産価値の高いマンションはどうやって見つけるのでしょうか。
スーモや近所の不動産屋さんには、資産価値の情報は載ってないので分からないですよね。

そんな時に活用していただきたいのが、当サイト住まいサーフィンです。
スーモ等のポータルサイトと住まいサーフィンの違いはこちらの記事で詳しく解説していますが、簡単にお伝えすると、広告サイトか否かになります。

住まいサーフィンは広告サイトでないため、広告主に忖度することなく各マンションの評価が可能です。
また、独自の指標を用いているため、他社にはないオリジナルコンテンツとなります。

例えば、このような資産価値が分かるサービスを、誰でも無料でご利用いただけます。

住まいサーフィンのサービス例

  • ● 儲かる確率
  • ● 5年後・10年後の価格予測
  • ● 住戸ごとの割安度比較レポート

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  • 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
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しかしなぜ、こんなに有用なデータを無料で公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。確かに怪しいですよね。

その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。

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