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住まいサーフィン編集部

住宅ローンを借りて後悔!?体験談と対策方法を解説!

2023年08月30日

更新日最終更新日:

マイホームを購入する人のほとんどが住宅ローンを借ります。
カーローンや教育ローンと比べると、住宅ローンはかなり高額です。そのため、人によっては「返済を続けるのが苦しい、こんな借り方しなければ良かった」と後悔することもあります。

今回の記事では、住宅ローンを借りて後悔した人の体験談失敗しないためのポイントについて解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

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1. 実例紹介!住宅ローンの失敗体験談

住宅ローンを借りたことを後悔する人はいます。
しかし、その理由は人それぞれ。どんな理由で後悔している人が多いのか、具体的な体験談と一緒に見ていきましょう。

今からご紹介する体験談は、住まいサーフィンで更新している「実録!マンション・一戸建て購入のしくじり体験談」から抜粋したものになります。

住宅ローンを借りすぎて後悔

 

若干、無理をして住宅ローンを組んでしまったので、毎月の支払いが苦しいです。だから、新築に拘らずに中古マンションも検討すれば良かったと後悔しています。
金額や間取り、広さ、立地などどれも納得のいく物件というのはなかなか見つからないものですが、特に金額については、絶対に無理をしてはいけません。ローンの支払いシミュレーションをすると、その時は支払えそうな気がしてしまいますが、何十年と払うものなので、慎重に考えた方が良いと思います。

 

失敗したと感じているのは、金銭的な負担です。これから30年間も払っていけるのかとても心配です。節約していかなければならず、毎月の支払いを考えると少し後悔しています。

最初にご紹介するのは、身の丈に合わない金額を借りてしまって後悔しているという体験談です。
住宅ローンは借入金額が多いので、月々の家計の中でも住宅ローン返済額は大きな割合を占めるでしょう。
無理をして借りると毎月の支払いが苦しい、ということになってしまいます。

収入が減って後悔

 

出産後職場復帰しましたが、時短勤務のため収入が少し下がったこと、また保育料(2歳まで)が思いのほか高額で、ローンと管理費の支払いが家計の負担になっています。
3歳以降は保育料無料になるので少しは楽になりますが、コロナでボーナスが減ったりと微妙な収入減もあり、ほとんど貯蓄に回す分がなくなっています。

 

新型コロナの影響で給与が下がってしまい、ボーナスも減りました。今年のボーナス、来年の昇給もあてにできません。
このままではリストラの可能性もあるので、今後どのようにローンを払い続けていくか悩んでいます。

次は、収入が減ってしまって住宅ローンの返済が大変になったという体験談です。
住宅ローンの返済期間は長いので、予想外の出来事によって収入が減ってしまうこともあります。
また、産休や育休で一時的に収入が減ってしまうことも多いようです。

ボーナス払いで後悔

 

ローンの返済にボーナスを組み込んでおり、その金額が大きすぎたことが失敗だと感じています。
ローンを組む時に、ボーナス払いを含める場合があると思いますが、ボーナスがずっと続く、または増える保障はないので、その部分を大きな金額にしないほうがいいと思います。

ローンの返済には、毎月の支払いだけでなくボーナス支払いを設定することもできます。
ボーナス支払いをすることで月々の返済額が減るのはとても魅力的ですが、ボーナスが思ったように出ないときには支払いが苦しくなります。

金融機関選びで後悔

 

失敗したと感じているのは、安易に住宅ローンを決めてしまったこと。不動産会社の勧めるローンを利用したので、利率や団体保険などの条件が良くありませんでした。
よく調べると低金利で疾病等をカバーする好条件の保険が付いた住宅ローンがあるので、現在借り換えを検討しています。

住宅ローンの金利や団信(団体信用生命保険)の内容は金融機関によってさまざまです。
金利が少し違うだけでも、総支払額が数百万円以上変わるということもあります。
一部の金融機関では金利を上乗せ無しで充実した団信に加入することも可能です。
少しでも条件が良いところで借りるようにしましょう。

なお、借り換えをするという方法もありますが、諸費用がかかってしまうので注意が必要です。

ぺアローンで後悔

 

予算ギリギリだったため、ペアローンを組むことを前提にしていました。
今後離婚や生活スタイルの変更に伴い色々と制限が出てくることを考えると、もう少し計画的に慎重にローンを組めば良かったと後悔しています。
また、コロナ禍で在宅勤務が続く中、以前とは全く違う生活になったため、広さが十分ではなく、家族で揉めることが多々出てきてしまいました。

 

夫婦でペアローンを組みましたが、妻が産休や育休に入ったときの支払いが少し不安です。

ぺアローンとは、夫婦や親子2人がそれぞれ住宅ローンを組むことです。住宅価格が高騰していることや共働き世帯が増えていることから、近年はぺアローンにする家庭も増えています。
1人で借りるよりも借入金額を増やすことができますし、住宅ローン控除を2人がそれぞれ利用できるというメリットもあります。
一方で、手数料などの諸費用が2倍かかること、離婚する場合にトラブルになりやすいなどのデメリットがあるのも事実です。
また、体験談にもあるように産休・育休に入って収入が減ったときには支払いの負担が大きくなります。

頭金のことで後悔

 

ローンの組み方が失敗でした。頭金0で購入してしまったため、借入額が多くなってしまいました。
購入当初は今ほど低金利ではなかったので利息も高く、子供が大きくなるにつれて月々の支払いが負担に感じるようになりました。
ほしいものがあっても住宅にかかるお金の割合が多いため、選択肢が狭まってしまいます。少し無理があっても、先の状況を見越して頭金をいれるべきだったと思っています。

頭金をもっと入れておけば月々の返済がもっと楽になったのに、という体験談は多く見られました。

一方で、頭金を入れたことを後悔する体験談もあります。

金銭面では頭金をどうするのか、金利の安いネット銀行を使ったようがよいのかなどを予め考えておいた方がいいでしょう。
頭金を入れすぎると、いざという時に使えるお金が減るのでとても困ります。

 

土地は両親が購入してくれたので、建物の購入費とリフォームの費用をローンで申し込みました。
失敗談といえば、家財購入の費用を考えておらず、頭金として貯金を全額入れてしまったために買う費用がなく、結局別にローンを組む羽目になりました。

貯金の多くを頭金に使ってしまうと、いざというときに困ってしまいます。

また、現在は住宅ローン金利が低い上、条件を満たせば10~13年間も住宅ローン控除制度を利用できます。
変動金利であれば、年間の利息よりも住宅ローン控除で減税される金額の方が大きいでしょう。
しかし、頭金を多く入れることで、住宅ローン控除額が減ってしまうことがあります。

頭金については、こちらの記事で詳しく解説しています。

もっと早く住宅ローンを借りれば・・と後悔

 

私の母がペアローンで苦労していたのを見ていたので、極力夫の単独ローンで通してもらいたく、かなり苦労しました。
夫は勤続年数、企業共に問題なかったのですが、年齢的に35年フルローンを組むにはなかなか厳しい年齢でした。
ローン審査の結果、満額はおりず、どうにか夫の実家より足りない分の貸付と初期費用の500万円の援助をいただき、無事物件購入にいたりました。
どうしようもないことなのですが、もっと早く、若いうちに自宅を購入していればよかったと感じました。
不動産屋さんに仮審査を通してもらう際も何度も「ペアローンでなくて良いですか?」と聞かれ、「単独だと難しいかもしれません」と言われたことは辛かったです。

多くの金融機関では、住宅ローンの完済時年齢は80歳前後に設定されています。
住宅ローンを借りる年齢が遅くなると、希望額を借りられなかったり、借入年数が少なくなったりすることがあるので注意が必要です。
また、定年退職後にも返済が続く場合には、老後破綻しないためにも返済計画をしっかり立てるようにしましょう。

2. 住宅ローンで失敗しないためにはどうすれば良い?

ここまで、住宅ローンで後悔した人の体験談を見てきました。
最後に、住宅ローンで失敗しないためのポイントや注意点をご紹介します。

住宅ローンで失敗しないためのポイント

住宅ローンで後悔・失敗しないためのポイントは3つです。

  • ● 自分の適正金額を把握する
  • ● 住宅ローンの最新情報を知っておく
  • ● いざというときのために、資産価値が高い家を買う

自分の適正金額を把握する

住宅ローンの適正金額は、同じ年収でも、家族構成やライフプランによって人それぞれ違います。

住宅ローンを借りる前に自分の家計状況や将来のプランを見直して、無理のない金額を借り入れるようにしましょう。
特に変動金利の場合は、将来金利が上昇するリスクがあります。金利が上がっても問題なく返済できそうか確認してください。

住宅ローンの最新情報を知っておく

20~30年前は、「頭金を多く入れること」「返済期間はなるべく短く」「固定金利を選ぶこと」が住宅ローンの常識でした。
当時は住宅ローン金利がかなり高かったからです。

しかし、今は超低金利時代となっています。
頭金を多く入れるよりも、その分のお金を貯金や投資に回した方が結果的に良いかもしれません。

また、住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者調査(2023年4月)」によると、72.3%が「変動金利」を選択しているようです。

このように、住宅ローンの常識は時代と共に変化しています。
他の人と同じようにすることが必ずしも良いとは限りませんが、現在はどういうものがトレンドなのかは知っておいた方が良いです。
正しい最新知識を身に着けた上で、ご自身に合う住宅ローンを選びましょう。

変動金利と固定金利どちらにするか悩んでいる方は、下記の記事をご覧ください。

変動金利と固定金利、どっちがいい?最新の住宅ローン金利推移についても解説!

2023/06/30

変動金利と固定金利のそれぞれのメリットや向いている人、最新の相場について解説します。

いざというときのために、資産価値が高い家を買う

住宅ローンで後悔する理由はさまざまですが、特に多かったのは金銭的事情です。

  • ● 給与やボーナスが減ってしまった
  • ● 子育てなどでお金が必要になり、住宅ローン返済が苦しい
  • ● 怪我や病気で仕事を長期間できなくなった

住宅ローンは返済期間が長いからこそ、借入当初には思いもよらなかったことが起こる可能性があります。
だからこそ、家を購入するときには資産価値も意識しましょう。資産価値が高い家であれば、いざというときの備えになるからです。

住宅ローンを支払えなくなったら、最終的には家を売ることになります。
このとき、「資産価値が低い家」だと家の売却価格よりも住宅ローン残債額の方が大きくなり、不足分を自己資金から補填しなければならないケースも多いです(残債割れ)。
場合によっては、自己資金が足りなくて家を手放したいのに手放せない、という状況になってしまいます。

しかし、資産価値が高い家であれば値下がりしづらいので、残債割れのリスクが軽減されます。
買ったときより高く売却できることもあるかもしれません。

資産価値が高い家の見つけ方については、記事のまとめでご紹介します。

マンション購入者は住宅ローン以外の支払いに注意!

住宅ローンの失敗体験談を見てきましたが、実はマンション購入者からは住宅ローン以外の支払いに関する失敗体験談も多く寄せられています。

家を買ったら毎月ローンの支払いがありますが、それだけではありませんでした。
毎月、修繕費や駐車場料金、駐輪場の料金、いろいろな維持費がかかります。
しかも、年々高くなっていきますし、予想よりも出費が多くなっている気がします。
はじめからローンだけでなく、月々の支払いはトータルでどのくらいあるのかといったことも計算しておかないといけなかったなと反省しています。

 

入居してからしばらくすると、毎月の管理費、修繕積立金が合わせて1万5千円近く上がるという通知がきました。
積立金がどのくらいあるのかは購入前に確認していましたが、値上がりするかどうかの確認はしていませんでした。
部屋自体には大満足ですが、毎月の支払いプランが大きく変わってしまい、失敗したなと思っています。

マンションの場合は、毎月管理費や修繕積立金の支払いがあります。車や自転車を持っている場合には、駐車場代・駐輪場代も必要です。
これらの費用はずっと一定なわけではなく、値上がりすることもあります。

特に修繕積立金は、途中で足りなくなって増額するということもよくあるようです。月々の金額は変わらなくても、一時金を徴収することがあります。

以下は都道府県・築年別の修繕積立金平均月額相場(70㎡)です。

都道府県 築1年 築5年 築10年
東京都 7,065円 8,326円 12,459円
神奈川県 6,617円 8,486円 11,750円
埼玉県 7,061円 7,576円 10,937円
千葉県 6,106円 7,329円 10,701円
大阪府 5,389円 6,405円 9,434円
兵庫県 5,220円 6,615円 10,045円
京都府 5,505円 6,626円 7,806円
滋賀県 5,057円 6,147円 8,245円

(2010年以降に竣工したマンションが集計対象・住まいサーフィン調べ)

住宅ローンを借りすぎると、こういった諸費用が値上がりしたときに家計が苦しくなってしまいます。
特に築年数が経っている中古マンションを購入する場合には、管理状況や修繕計画をチェックしましょう。

3.まとめ

今回の記事では、住宅ローンを借りて後悔している人の体験談をご紹介しました。

借入当初には返済できると思っていても、何らかの理由で返済が難しくなることは誰にでもあり得ます。また、返済途中で引っ越しをすることになるかもしれません。

そんなとき、資産価値が高い家であれば選択肢が広くなります。

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また、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
  • ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
  • ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」

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