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住まいサーフィン編集部

リバーサイド(川沿い)のマンション、住みやすさはどうなの?メリットとデメリットを解説!

2023年08月02日

更新日最終更新日:

リバーサイドマンションとは、その名のとおり川沿いに建っているマンションのことです。

景観や日当たりが良いことなどから人気ですが、最近は豪雨など大きな災害が多いので、川沿いに住んでも平気なのか不安な方も多いでしょう。
マイホームの購入は人生の中でも大きな買い物なので、リバーサイドマンションだからこその注意点も事前に知っておきたいところですよね。

そこで、今回の記事ではリバーサイド(川沿い)マンションのメリットとデメリットについて解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
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売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

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1. リバーサイドマンションのメリット

まずは、リバーサイドマンションのメリットをご紹介します。

眺めと日当たりが良い

リバーサイドマンションの大きなメリットが、美しい自然を眺望できるところです。川や周辺の緑は見ているだけで心が癒されます。
家でいつでも開放感がある景観を楽しめる、という贅沢な生活ができます。

対岸に建物があっても一定の距離があるので、日当たりも良いです。

また、マンション購入者の失敗エピソードでよくあるのが、「購入した後に近くに高層建築物ができて、日当たりや眺望が悪くなった」というものです。
しかし、リバーサイドマンションの場合はそのリスクが極めて少ないと言えるでしょう。川が埋め立てられるなどされない限りは、半永久的に眺望と日当たりは確保されます。

都会であっても自然を感じられる

なるべく駅に近いマンションの方が、通勤・通学する方にとっては便利です。一般的に駅周辺は商業施設や病院なども充実しています。
しかし、いかにも都会的なごみごみした雰囲気は苦手で、日常生活の中で自然を感じたいという方もいらっしゃるでしょう。

駅近のマンションは利便性は高いけれど周囲に自然が少ない、というイメージの方も多いかもしれません。
しかし、リバーサイドマンションには駅から徒歩圏内のマンションも多いので、便利な場所に住みたいけれど自然も感じたいという方にぴったりです。

首都圏で現在販売中または販売予定の新築マンションから、リバーサイド・リバービューのマンションの一部をご紹介します。

マンション名 最寄り駅からの距離 どこの川沿いか
グランドシティタワー月島 月島駅 徒歩5分 隅田川
シティタワー千住大橋 千住大橋駅 徒歩5分 隅田川
リビオ森下リバーテラス 森下駅 徒歩5分 隅田川
ヴェレーナグラン北赤羽マスタープレイス
ヴェレーナグラン北赤羽マナープレイス
北赤羽駅 徒歩5分 荒川
プレシス西八王子リバーサイド 西八王子駅 徒歩8分 南浅川(多摩川の支流)

中古マンションにも、駅に近いリバーサイドマンションは多くあります。
住まいサーフィンでは販売住戸の割安/割高判定や過去の相場推移をチェックすることも可能なので、ぜひこちらから探してみてください。

河川敷が近くにあれば、いろいろなスポーツも楽しめる

大きな川であれば、河川敷があることが多いです。
散歩やランニングはもちろん、場所によってはグラウンドや公園になっていてサッカーや野球などさまざまなスポーツをすることもできます。

犬を飼っている方は散歩コースになります。河川敷で犬の散歩をする人は多いので、同じマンションや近所の方と犬友達になれるかもしれません。

また、一部の河川敷では花火やバーベキューをすることもできます。
ただし、これらは禁止されている河川敷も多いので、必ずルールを守って使用してください。

花火を自宅から見れることもある

夏の風物詩でもある花火大会。リバーサイドのマンションだと、自宅から花火を見ることができる場合があります。
自宅からは見えなくても川沿いは見通しが良いので、少し歩けば見えるかもしれません。

花火大会の会場付近から見た方が迫力はありますが、とにかく人が多いです。
自宅や自宅付近からゆったり花火を眺められると嬉しいですね。

2. リバーサイドマンションのデメリット

次に、リバーサイドマンションのデメリットを見ていきましょう。

災害のリスクがある

リバーサイドマンションへ住むにあたって、多くの人が心配しているのは災害時のリスクでしょう。
台風や大雨のときに川が氾濫して、マンションも浸水するかもしれません。

特に最近は、地球温暖化などの影響によって異常気象が増加。
大型の台風や線状降水帯など、日本全国で被害が出ています。

川沿いに住むということは、一定のリスクがあることは念頭に置いておきましょう。
災害リスクへの対策やマンション選びのときのポイントについては後ほど解説します。

虫が多い

リバーサイドマンションには、虫が多いというデメリットがあります。

ここで、住まいサーフィン会員による体験談をご紹介します。

新築マンション購入者のエピソード:同じような環境に住む人の声を聞くべきだった!

景色が気に入って購入したマンションですが、川の近くに建っているため、季節によっては、小さい虫の大群がたくさん飛んできます。
また、蜘蛛も多く、日々蜘蛛の巣に悩まされています。
マンションを内覧した時期は、ちょうど虫が発生しない時期だったこともあり、盲点でした。
同じような環境に住む人の声をもっと聞いてみるべきだったと思います。

中古マンション購入者のエピソード:思ったよりも虫が多い!

近くに川があり、思っていたよりも虫が多いのが気になっています。
住み始めた頃は春でしたが、暑くなるにつれ虫が増えたような気がします。
洗濯物などに虫がつかないかいつも気になります。


常に虫が多いわけではなく、季節や時間帯によって変わります。
また、虫が多いマンションもあればそれほど気にならないというマンションもあるようです。
特に川周辺があまり整備されていなくて草藪や木が生い茂っていると、虫は多くなります。

虫が多いのは絶対に嫌という方は、なるべく高層階に住む方が気にならないでしょう。

湿気が多い

川沿いに住んでいると、他のマンションに比べて湿気は多くなってしまいます。

湿気が多いと夏は特に蒸し暑くなりそうですが、必ずしもそうとは限りません。
リバーサイドマンションは川の爽やかな風が入ってくるので、夏場でも結構涼しいという方もいます。

ただ、結露がひどいという体験談もありました。
湿気が多いとカビが発生しやすくなるので、快適に過ごすためには湿気対策が必要です。

中古マンション購入者のエピソード:窓枠や天井からも結露!

母の実家の近くに家族で引っ越しをするため、中古マンションに引っ越しました。
驚いたのは、冬の結露!窓のみならず、窓枠、天井からもポタポタと落ちてくるほどです。
冬中、結露対策で大忙しというありさま。
住んでみないと、またその季節が来ないとわからない事が多いと思いました。

においが気になることがある

川によっては、独特なにおいが気になることがあります。
ずっとにおいがするわけではなく、時間帯や天候条件(大雨の後など)によって発生することもあるようです。

においに敏感な方は、時間帯や日を変えて川沿い周辺を下見しましょう。
近所の人やマンションの住民に聞いてみても良いかもしれません。

3. リバーサイドマンションを購入するときのポイント

最後に、リバーサイドマンションを購入するときのポイントや注意点についてご説明します。

高層階にすることで回避できるデメリットも

先ほどリバーサイドマンションのデメリットをご紹介しましたが、高層階に住むことで回避できるものもあります。

  • 災害のリスク→高層階であれば、専有部分の浸水は心配ない
  • 虫が多い→高層階は発生しにくい
  • においが気になる→低層階の方が川に近いため、においを感じやすい

一般的には高層階の方が価格が高いです。しかし、自宅からの眺めは良いですし、上記のように一部のデメリットを回避することができるなど利点も多いでしょう。

リバーサイドマンション=リバービューとは限らない

リバーサイドマンションだからといって、すべての住戸がリバービューとは限りません。
マンションは住戸によって向きが違います。
ベランダは川の反対側を向いていて、全く川が見えないなんてこともあります。

せっかく川沿いに住むのに川が見えない住戸なんてもったいない、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、リバービューの住戸は他の住戸よりも割高に設定されていることがほとんどです。

マンションに求める条件は人それぞれ。眺望にはそれほど興味がないので、割安な住戸や気に入った間取りの住戸に住みたいという方もいるでしょう。
そのような方にとっては、リバーサイドマンションのリバービューではない部屋というのは狙い目と言えます。

同じマンション内でも、階数や向き、間取りによって価格はバラバラです。
どの部屋が一番お得なのか分かったら参考になるのに・・と思いませんか?

住まいサーフィンの「住戸比較レポート」住戸別の割安度をランキング形式で確認することができます。

新築マンションの購入を検討中の方は、無料会員登録をして是非ご利用ください。

ハザードマップを確認して、対策をしておく

川沿いに住むということは、川が氾濫してしまったときには影響を受ける可能性があります。
そのため、必ずハザードマップを確認するようにしましょう。

ハザードマップは国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」や市町村ホームページから見ることができます。

リバーサイドマンションの場合、洪水浸水想定区域内に建っていることもあります。
万が一のときのために備えて、家族でしっかりと対策しておくことが重要です。

  • ● 避難場所と避難ルートを確認する
  • ● 防災バッグ(非常持ち出し袋)を家族全員分用意しておく
  • ● 災害時の対応を家族で話し合っておく
  • ● 火災保険の内容もよく検討する

何事もないのが一番ですが、最近は数十年に一度レベルの災害が全国で起きています。
そのため、洪水の危険性があるときにスムーズに避難できるよう準備しておきましょう。

なお、ハザードマップは更新されることがあります。1年に1回は最新情報を確認することをおすすめします。

また、マンションを購入するときにほとんどの方が火災保険に加入します。
火災保険は、オプションで水災や風災に対する補償も追加できます。
特にリバーサイドマンションの低層階に住む場合には浸水のリスクがあるので、なるべく充実した内容にしておくと安心です。

川の整備状況も確認する

日本の河川は国や地方自治体が管理していて、洪水等の被害を軽減するための工事が数多く行われています。
工事の内容は堤防や護岸の整備、水堰(みずせき)の改築、河道の掘削などです。

川の管理者は、国土交通省のホームページから確認できます。
知らなかったけど整備が進められていた、ということもあるかもしれません。
マンション近くの川の整備状況や計画も、是非調べてみてください。

マンションとしての取り組みも確認をする

リバーサイドマンションのように浸水等のリスクが高い場合、マンションとしても非常時に備えて取り組みをしていることがあります。
浸水対策としては、下記のようなものがあります。

  • ● 電気設備等に防水扉(止水版)を設置
  • ● 電気設備等を地下や1階ではなく上階に設置
  • ● 非常用発電設備・止水版や土のうなどの用意
  • ● 防災倉庫への防災備品等の保管

2019年の台風19号では、首都圏のマンションが浸水の被害を受けました。
特に神奈川県・武蔵小杉のタワーマンションが浸水によって停電・断水したニュースは全国で報じられたので、今でも覚えている方は多いのではないでしょうか。

この被害を受けて、国土交通省および経済産業省から「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」が公表されました。
新築する場合や既存建物を改修する場合には、浸水リスクを低減する取り組みをすることが望ましいとされています。

購入検討中のマンションはどのような取り組みをしているのか、確認してみましょう。

不動産の資産性をチェックして、いざというときの備えに

マンションを購入するときには、「資産性」も意識しましょう。
購入するマンションに一生住むつもりだから、資産性なんて自分には関係がないと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、資産価値があるマンションを選ぶことは万が一の備えになります。

例えば、このような理由で引っ越しせざるを得ない状況になるかもしれません。

  • ● 転勤することになった
  • ● 転職して勤務地が変わった
  • ● 子どもが生まれて、今住んでいる家では手狭になった
  • ● 離婚することになった
  • ● 近所とトラブルになって引っ越さざるを得なくなった
  • ● リバーサイドマンションは自分(家族)には合わなかった

上記のようなことが起こり、マンションを売ることになったとします。
このとき、マンションの売却代金が住宅ローンの残債額を下回った場合には、不足分を自己資金から補填しなければなりません。

しかし資産性があるマンションであれば値下がりしづらいため、上記のようなことが起きるリスクは低くなります。

住まいサーフィンでは、マンションの資産性がチェックできます。
さらに、「沖式マンション10年後予測」を使えば5年後と10年後の将来価格もシミュレーション可能です。

「沖式マンション10年後予測」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

川沿いのマンションは災害のリスクがあるから資産性が低いのではないかと心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、値上がりしているリバーサイドマンションは多くあります。
資産性が高い(値上がり率が高い)リバーサイド・リバービューマンションをランダムにピックアップしてみました。

マンション名 中古適正価格
(70㎡)
値上がり率 竣工年 徒歩分
セザールリバーサイド月島 7,350万円 XXXX% 2001年06月 勝どき駅徒歩3分
パークホームズ目黒リバーサウスアーバンレジデンス 8,960万円 XXXX% 2005年12月 不動前駅徒歩5分
パークハウス八丁堀リバーサイド 9,870万円 XXXX% 2011年01月 八丁堀駅徒歩3分
パークタワー王子リバーグレイス 5,250万円 XXXX% 2007年03月 王子神谷駅徒歩8分
東京アインスリバーサイドタワー 6,930万円 XXXX% 2004年11月 森下駅徒歩6分

※2023年8月2日時点の価格情報となります。
中古時価は市況により変動します。最新の数値を確認したい方は物件名をクリックし、物件詳細ページにてご確認ください。

※一部数値は会員限定公開となります。
無料会員登録ログインで数値が表示されます)

4.まとめ

今回の記事では、リバーサイドマンションのメリットとデメリットについて解説しました。

どんなマンションにも、メリットとデメリットがあります。
住んでから後悔しないためにも、デメリットもよく理解してから購入しましょう。

ところで、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
  • ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
  • ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」

住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、お部屋毎に価格査定を行っています。

これにより、購入検討しているお部屋の「適正価格」を正確に把握することができます。
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