神奈川県横浜市青葉区の特徴を知る
神奈川県「横浜市青葉区」の特徴 ― ニッポンの自治体 ―
横浜18区で人口・面積ともに2番目、東京都心への通勤通学者が市内でもっとも多い
1939年(昭和14年)、現在の青葉区域にあたる山内村、中里村、田奈村が、横浜市に編入された。当時はのどかな農村地帯だったが、1960年代後半の高度成長期以降、宅地開発が進み1966年(昭和41年)の田園都市線の開通後、急激に人口が増加した。1969年(昭和44年)に港北区から分区して緑区となり、1994年(平成6年)11月6日に行政区再編成で青葉区が誕生した。その際、区の名称は一般公募によって決まった。
神奈川県・横浜市青葉区のマンション
2018年、神奈川県・横浜市青葉区で販売された新築マンションは169戸。同区で昨年販売した新築マンション相場価格は4549万円~7952万円だった。同区内の中古マンション相場価格は2520万円~7280万円だ。
2019年1月現在、青葉区の人口は、30万8354人。総世帯数は13万4119世帯だ。同区の面積は35.06平方キロメートルだ。
東京都心への良好なアクセス
横浜市青葉区は横浜市北西部に位置し、区画整理によって計画的に開発された良好な居住環境が特徴だ。北西部を除く地域が住宅地として開発され、その中でも東急田園都市線に代表される高級住宅街が知られている。
同区東部には東名高速道路と国道246号が走っており、それに沿うように東急田園都市線、西部には東急こどもの国線が通っており、東京への交通アクセスは良好だ。
地勢上、横浜都心部よりも、東京都心部に通勤通学する人が多い。これを揶揄して「東京都青葉区」や「青葉都民」、「横浜都民」などとも揶揄される。東京都内への就業率は6割以上に達するとされ、横浜市内で市外就業率がいちばん高い地区でもある。
青葉区での暮らし
青葉区の人口・面積は、ともに市内第2位(もっとも人口が多いのは港北区、面積1位は戸塚区)で、なかでも年少人口(0~14歳)は市内で最も多い。また、生産年齢人口(15~64歳)も横浜市内で2番目となっている。平均年齢も41.5歳と、市内で2番目に若い。一方、老年人(65歳以上)も増加傾向にあり、高齢化も進んでいる。厚生労働省発表の「平成17年市区町村別生命表」によれば、青葉区男性の平均寿命は81.7歳で長寿全国1位、女性の平均寿命は88.0歳で全国7位だ。
青葉区のすべての街に共通する指標は「景観、風紀、清潔を維持する努力を怠らない」こととされている。
また、同区内には230あまりもの公園があり、市内1位の数だ。桜や原っぱ、水系などの特徴をそれぞれ持った公園となっている。なかでも「こどもの国」は100ヘクタールという市内でもっとも広大な公園で、遊具も豊富で四季折々の自然が楽しめる。街路樹の本数も横浜市内トップを誇り、もっとも多い樹木がイチョウで、次いでハナミズキ、サクラと続く。春はピンクのサクラから始まり、追いかけるようにハナミズキの白や薄いピンクに彩られる、秋にはイチョウの黄色が街路をおおい、普段の生活に街路樹から季節が感じ取れる街並みとなっている。
住宅街として人気の「たまプラーザ」「青葉台」「あざみ野」
同区の住宅地として有名な「たまプラーザ」は、“洒落たライフスタイルを楽しむ街”として、一方「青葉台」は“ハイレベルかつ賢い生活を保証する街”として、ともにファミリー層に人気がある街だ。
青葉台には横浜市内でも屈指の音響空間でクラシックの演奏会に最適な「フィリアホール」がある。本格的なシューボックス型ホールで、ステージの音がどこの客席での最適に聴かせることが出来る設計となっている。一流アーティストの演奏を優れた音響空間で、客席数500という空間で鑑賞できる贅沢な音楽ホールなのである。
たまプラーザは東急百貨店、大型スーパーや多数の洒落た飲食店、雑貨店などがあり、青葉台は銀座に本店を置くステーショナリー専門店・伊東屋や東急ハンズ、BOOK OFFを筆頭とする専門店街と、紀伊国屋、成城石井などの高級食品スーパーも集まっている。
また、「あさみ野」は青葉区内でも「暮らしやすい!」と人気のエリアで、青葉区といえば「あざみ野」をイメージする人が多い。全般にあざみ野は道が広く整っており、交通の便も良い。閑静な高級住宅地、緑豊かな公園、便利なショッピングエリアなどが区画整理されて整っており、あざみ野内で生活のすべてを済ませられる住宅地だ。また、あざみ野には学習塾も集中しており、子育て世代のファミリー層に人気のエリアでもある。
公開日:2019.12.26著:吉田 恒道