第6回 マンション購入に対する意識調査の公表
目次
- 値引き販売の収束・売り出し価格の上昇により、マンション価格が「高い」と思う層が増加。
- 消費者の購入マインドは回復傾向にあるが、市場には売れ残り物件が多く、
新規供給が控えられている現状に魅力を感じない購入予定者が多いと考えられる。
不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボ株式会社(現:スタイルアクト株式会社・東京都中央区・代表取締役:沖有人)は、マンション購入検討者の意識調査を行ったので公表する。供給者側の分譲価格・初月契約率・在庫数については公表されているものがあるので、弊社は購入者側の価格に対する意識・価格弾力性・商品選択の優先順位を中心に、今後四半期ごとに定期的に調査を行い、消費者心理を時系列比較する予定である。自社インターネットサイト「住まいサーフィン」モニターに登録された会員に対し、 直近3ヶ月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある方のみを対象として、マンション購入に対するアンケートを実施した。
- 実施時期
- 2009/07/03~07/08
- 調査対象者
- 住まいサーフィンの会員
- 有効回答数
- 173
これによると、現在のマンション価格が「高い」と感じる層が第5回調査(’09年4月時点)より6ポイント増加し42%となった。また、1年後の住宅価格は「下がる」との予測は49%と第5回調査時より10ポイント減少しており、リーマンショック以前の水準に戻りつつある。更に当初希望価格より増額して契約・購入している層も第5回調査より増えた。これは’09年1-3月期は値引き販売等で価格調整が進んでいたが、その後は売り出し価格を戻し価格が上がってきており、消費者が価格上昇を敏感に感じ取っているものと考えられる。
販売センター訪問件数は回復基調が続いており消費者の購入マインドは回復傾向にあるが、「購入したいと思う物件数」は低水準で推移している。新規供給が控えられている現状に魅力を感じていない購入予定者も多く、本格的な回復には至ってはいないものと考えられる。
現在の物件の購入価格への意識
1年後の住宅価格の変化
販売センター訪問件数・購入したい物件数
希望価格との乖離
スタイルアクト株式会社
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