売主別住み心地満足度調査ランキング2011
目次
- 総合満足度1位は野村不動産。
- 最も重視されているのは「住戸環境」
- 管理会社との接点が多い入居後は、「売主、管理会社同じ程度重視」が最も多い回答
不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボ株式会社(東京都千代田区・代表取締役:沖有人)は、マンション入居者への住み心地満足度調査を行ったのでこれを公表する。
自社が運営する分譲マンション購入者向けサイト「住まいサーフィン」にて、既にマンションを購入し入居している方を対象に、マンションの住み心地に関する満足度調査をネットアンケートにて行った。本調査は2009年から実施しており、今年で3年目となる。
- 実施時期
- 2011/08/12~2011/08/19
- 調査対象者
- 住まいサーフィンの会員
- 有効回答数
- 820 (サンプル数が15件以上の売主のみをランキング対象とした)
住み心地満足度全体ランキング
売主別に住み心地満足度を集計した結果、1位は野村不動産となった。
野村不動産は3年連続1位を獲得している。
2位以下は2位三井不動産レジデンシャル、3位住友不動産、4位三菱地所レジデンス、5位丸紅と続く。
この調査は(1)住み心地に対する満足度、(2)購入マンションの総合満足度、(3)知り合いに薦めたいかの3つに分かれ、(1)はどの項目を重視するかを聞くことで加重配点し、(1)と(2)と(3)との合算平均値が高い順でランキングした。
(1)の重点項目では住戸環境(住戸内の採光、通風、遮音性、断熱性、結露)を最も重要視(29%)しており、これに立地(通勤・通学・買い物・学校・病 院・公園など、住んでいる街や駅など立地条件)が28%、住戸設計(間取りや空間は気持ちよく過ごせる設計か)が26%で続く。 野村不動産はこのうち、住戸環境と住戸設計で最も高い評価を獲得しており、これが住み心地満足度や他者推奨意向で高評価を受ける要因となったものと考えられる。
今回の満足度は物件のハード面に関する居住者評価であるが、今回の上位3社は、先般公表した管理会社評価ランキング結果で、上位3位にランクインしたグループ企業となっており、管理と住み心地の密接な関係を示唆している。
また、管理会社と売主のどちらを重視しているかという設問では、購入検討時は圧倒的に売主との回答が多いが、入居後の現時点では「どちらも同じ程度」が最も多い回答となり、入居後に管理会社に対する重視度が上がることが分かった。
1 サンプル15以上の売主をランキング化
2 満足度は、Q1~Q6の質問に対する5段階評価に、次ページの項目別評価の優先度を加味し100点満点として計算したもの
3 三菱地所レジデンスは旧三菱地所、旧藤和不動産、三菱地所レジデンスへの回答を合算
評価項目別ランキング
2位の三井不動産もこの2項目が上位3位以内に入り、3位の住友不動産は立地が評価を受けて上位にランクインした。
入居年別 重視する企業
購入検討時は管理会社と売主では、売主重視が大半を占めるが、入居後2年未満という入居期間の短い入居者は「同じ程度」が3割と入居後2年以上の入居者より多い。マンションは管理を買うという意識が徐々に浸透してきているのだと考えられる。
入居後は、「売主、管理会社同じ程度」が最も多い回答となり、入居してからは管理会社との接点が多くなり、売主と同じくらい管理が重視されることが分かる。
- 現時点の重視程度:Qあなたは現在、マンションの売主と管理会社のどちらを重視していますか。
- 購入時の重視程度:Qあなたは購入検討時、マンションの売主と管理会社のどちらを重視していましたか
調査票の設問内容
Q1. | 『専有部の住戸設計』について伺います。 |
Q2. | 『専有部の住戸環境』について伺います。 |
Q3. | 『専有部の設備水準』について伺います。 |
Q4. | 『建物の耐震性・構造』について伺います。 |
Q5. | 『建物の共用部』について伺います。 |
Q6. | 『建物の立地』について伺います。 |
Q7. | あなたにとっての優先度をお答えください 住戸設計/住戸環境/設備水準/耐震性/共用部/立地 |
Q8. | 上記の売主を知り合いに薦めたいと思いますか。 薦めたい / どちらかというと薦めたい / どちらでもない / どちらかというと薦めたくない / 薦めたくない |
Q9. | 総合的に考えて、購入したマンションの満足度はどの程度ですか。 (Q1と同じ選択肢) |
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